バンダイナムコエクスペリエンス、AIを活用したコンテンツ制作を開始 第一弾は「ポラポリポスポ」のMV制作の一部に生成AIを活用

バンダイナムコエクスペリエンス、AIを活用したコンテンツ制作を開始することを発表した。
その第一弾として、バンダイナムコエクスペリエンスのオリジナルIP「ポラポリポスポ」のミュージックビデオの制作の一部に生成AIを活用し、順次公開する。
■AIを取り入れた「ポラポリポスポ」のミュージックビデオ制作
11月19日に「ポラポリポスポ」公式YouTubeチャンネルにて公開したCGキャラクターバンド「WAKAZO」の新曲「励ましの歌」のミュージックビデオで、演奏シーンの合間を彩るワンカット素材として生成AIの技術を使用した。
3次元の実写的表現と2次元のCGキャラクターをAIにより融合し、新たな表現として「2.5次元キャラクターイラスト」を実現。「ポラポリポスポ」のキャラクターである「WAKAZO」の3人が、自然豊かな街を車で旅する様子を描いている。
メインカットのバンド演奏シーンは、「ポラポリポスポ」の独自技術、「ゼロエディットモーションキャプチャー」により、ギター・ベースの弦を押さえる指先や、ドラムのシンバルの動きまで精巧にCGで表現している。
「ポラポリポスポ」は、これまでも最新テクノロジーをキャラクター表現に取り入れることで、キャラクターの物語性や個性に繋がる情報量を増やし、ファンにとって満足度の高いコンテンツの制作を目指してきた。今後も、生成AIによるさまざまな映像演出を段階的に導入・検証し、ミュージックビデオとして公開することで、IPの世界観をより深く、より豊かにファンに届けることを目的としている。
今後もバンダイナムコエクスペエンスは、コンテンツ制作だけではなく業務の効率化ツールとしてAIの技術と共存していくことで、リアルエンターテインメントならではの顧客体験価値をさらに発展・深化し、未来につなげていくとしている。
▼「ポラポリポスポ」プロデューサー・福田未和氏コメント
「ポラポリポスポ」の核にあるのは、“人間が持つ創造性”への深い敬意です。生成AIを始めとする発展的テクノロジーは、効率化や素材制作において力を発揮し、その表現は確かに人を驚かすことができます。しかし、キャラクターが“ひとりの人間として”持つ感情や物語、そしてファンの心を動かす「目に見えない何か」を伝えるには、“人の手”による繊細な創造への情熱が不可欠であり、それこそがコンテンツの本質であると信じています。
「ポラポリポスポ」では、テクノロジーと人間の創造性が美しく融合する最適な手法を探りながら、キャラクターコンテンツにおける新たな表現を切り拓いていきます。
今回のミュージックビデオ制作は、あらゆるパートナーと全方位でのつながりを強化することで新たなエンターテインメントの創造を目指すバンダイナムコホールディングスの「CW360(Connect with 360)」と推進している取り組みです。CG・ポストプロダクション・AI技術に精通した複数のパートナー・クリエイターが参画し、技術的な挑戦と創造性の融合を図っています。
©Bandai Namco Experience Inc.
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンダイナムコエクスペリエンス
- 設立
- 2025年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 川﨑 寛
- 決算期
- 3月