アカツキ、26年3月期決算は売上高9%増、営業益90%増に 新作リリースと2件のM&A実施が寄与 事業ポートフォリオの見直しなどによる費用削減効果も

アカツキ<3932>は、5月13日、2026年3月期の連結決算を発表、新作のリリースによる収益寄与があったことに加え、2件のM&Aの実施による影響もあり、増収を達成した。

また、事業ポートフォリオの見直しや既存タイトル運営の効率化により費用が大幅に減少したことに加え、新規開発が一巡したことによる研究開発費の減少もあり、大幅な増益となった。

■2026年3月期決算実績

売上高258億5600万円(前々期比9.3%増)
営業利益74億4400万円(同90.1%増)
経常利益76億1800万円(同79.9%増)
最終利益56億5200万円(同243.2%増)

■主なセグメントごとの状況

①ゲーム・コミック事業 売上高221億3400万円(前々期比1.1%減)、セグメント利益79億7200万円(同92.9%増)
既存ゲームタイトルの継続運用によるLTVの最大化に注力するとともに、2025年8月末には新規ゲームタイトルである『怪獣8号 THE GAME』をリリースした。主力タイトルであるバンダイナムコエンターテインメントとの協業タイトル『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』は、国内版11周年記念イベントが盛況で、世界連携施策により日仏含む7つの国と地域でストアセールスランキング1位を獲得した。

こうした施策を推進した中、損益状況については新規ゲームタイトルの6ヵ月間の収益寄与があったものの、既存ゲームタイトルの業績が高水準で推移した前々期の実績には届かず、前年同期比で減収となった。

一方、事業ポートフォリオの見直しや既存タイトル運営の効率化による費用削減に加え、新規開発が一巡したことに伴う研究開発費の減少も寄与し、前年同期比で増益となった。

②エンタメ・ライフスタイル事業 売上高25億6000万円(同117.4%増)、セグメント利益4億7400万円(同2.3%増)
オンラインくじ・ECを軸に、企画・開発からサービス運営・サポートまでを一気通貫で提供するマーチャンダイジングソリューションにおいて、オンラインくじ「Slash Gift」における人気IPとの大型案件が好調に推移しているほか、有力IPへのシステム提供も拡大したことにより、高成長を継続した。また、TVアニメ「桃源暗鬼」公式ストアのオープンなどによりサービス領域を拡大した。

ファンエンゲージメント領域では、ファンクラブ運営からマーケティング支援まで手掛ける子会社CRAYONを第1四半期期間より新たに連結範囲に含め、事業基盤を強化し成長を加速した。さらに、第2四半期期間には世界有数のキャンディアーティスト集団であるPAPABUBBLEのM&Aを実行することで新たに連結範囲に含め、同社のライブパフォーマンスによる独自の集客力と同社グループのIPプロデュース力やデジタルの知見を掛け合わせることで強固な事業基盤の構築を推進している。

③AI・DXソリューション事業 売上高11億4300万円、セグメント損益2億4100万円の赤字
第2四半期期間においてSNSマーケティングやクリエイターエージェンシー、AIソリューションなどのサービスを展開するNateeおよびその子会社の株式を取得することで子会社化し、新たに連結範囲に含めた。両社の各事業領域の専門性と、同社グループのIPプロデュース力を融合させることを図り、事業規模の拡大を推進している。なお、AIソリューションは事業基盤の確立と成長に向けた積極的な投資フェーズにあり、費用の計上が先行した。

■通期業績予想は非開示

2027年3月期通期の業績予想については非開示。ゲーム・コミック事業の短期的な事業環境が激しく変化する不確定要素が多いことに加え、その他の事業についても投資を継続していく方針であり、適正かつ合理的な数値の算出が非常に困難であるため、としている。

株式会社アカツキ
https://aktsk.jp/

会社情報

会社名
株式会社アカツキ
設立
2010年6月
代表者
代表取締役CEO 香田 哲朗
決算期
3月
直近業績
売上高236億5200万円、営業利益39億1500万円、経常利益42億3300万円、最終利益16億4600万円(2025年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3932
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