東京証券取引所は、本日（11月10日）、オンラインゲーム大手のネクソンが東京証券取引所に上場する、と発表した。上場予定日は12月14日。市場コードは「3659」。上場する市場については公開価格決定後に決まる予定だ。
ネクソンは、連結子会社24社と関連会社11社からなる企業グループを形成している。日本、韓国、中国、北米でオンラインゲームを展開しており、代表的なタイトルは「メイプルストーリー」や「マビノギ」、「アラド戦記」、「カウンターストライクオンライン」など。地域別の配信タイトルは、日本28タイトル、韓国37タイトル、中国9タイトル、北米13タイトルとなっている。
2010年12月期の連結業績は、売上高697億円、営業利益301億円、経常利益284億円、当期純利益216億円だった。主力は韓国で、売上高はグループ全体の68％にあたる479億円、営業利益は241億円だった。また日本は韓国に次ぐ規模で、売上高121億円、営業利益38億円だった。米国が売上高59億円、営業利益1億円、中国が売上高27億円、営業利益19億円だった。
また、主幹事証券は、野村證券。公募は7000万株で、海外売出10万株、売出し575万7500株。公募は、国内で3505万株、海外で3495万株の募集を行う。
新規上場で調達する金額は453億6500万円の予定。資金使途は、サーバーなどオンラインゲーム用設備に30億円、ゲーム著作権に係る長期前払費用に18億3700万円、ソフトウェアに4億6300万円、借入金の返済に141億3200万円などに充当し、残りはグループへの投融資に充てる予定。投融資はゲームポートフォリオの拡充やオンラインゲームの開発力強化を目的にオンラインゲーム開発会社などに投資する。
なお、想定価格は1株あたり1360円で、上場時の発行済株式総数4億2538万8900株。両者を乗じることで、上場時の想定時価総額が計算できるが、5785億円となった。類似企業として比較対象になりそうな企業の時価総額を見ると、グリー<3632>（時価総額6383億円）、DeNA<2432>（4165億円）、サイバーエージェント<47551>（1780億円）、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>（251億円）あたりだろうか。
