【ゲーム株概況(11/4)】東証1部の主力株に資金流出 決算発表控えたアクセルマークが大幅高 下方修正のセガサミーが軟調、enishは後場急落

東京株式市場では、日経平均株価は大幅続伸し、前日比448円高の1万6862円で取引を終えた。上げ幅は一時、700円を超え、2007年10月以来となる1万7000円台を回復した。日銀に寄る追加緩和効果が継続し、幅広い銘柄が物色されたものの、前週末からの急上昇に対する警戒感から戻り売りや利益確定の売りに押されて、引けにかけては上げ幅を縮小した。

ゲーム関連やネット関連株については上昇したものの、上値では伸び悩んだ。資金が東証1部銘柄に流出した影響とみられる。この日の引け後に決算発表を控えていたアクセルマーク<3624>が決算期待もあってか、11%を超える上昇となった。ドリコム<3793>も堅調だった。『ONE PIECE』や『ジョジョ』などバンダイナムコゲームスと共同で配信しているタイトルがアプリストアでランキング推移が好調に推移していることが手がかり材料視された。また新作ゲーム『COLOR』のティザーサイトも公開している(関連記事)。

 




このほか、アクロディア<3823>、ケイブ<3760>、アエリア<3659>など値動きの軽い銘柄の上昇も目立った。

他方、業績予想の下方修正を行ったセガサミーホールディングス<6460>がさえない。同社は、2015年3月期の連結業績予想を下方修正し、売上高を従来予想の4500億円から3700億円、営業利益を350億円から180億円に引き下げたことが嫌気されたようだ(関連記事)。パチスロ遊技機の販売台数が期初計画を下回る見通しとなったことが主な要因とみられる。

 


また午前中には一時ストップ高まで買われたenish<3667>が午後に入って急落し、前日比で16%を超える下落となった。同社はこの日、新作アプリ『千年の巨神』をリリースしたが、短期的には材料出尽くしになったものとみられる。今後、アプリストアやダウンロード数の状況を見ながら株価が変動していく事になるのだろうか。

 



■関連銘柄一覧
 
株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドリコム
設立
2001年11月
代表者
代表取締役社長 内藤 裕紀
決算期
3月
直近業績
売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3793
企業データを見る
株式会社enish
http://www.enish.jp/

会社情報

会社名
株式会社enish
設立
2009年2月
代表者
代表取締役社長 安徳 孝平
決算期
12月
直近業績
売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3667
企業データを見る
アクセルマーク株式会社
http://www.axelmark.co.jp/

会社情報

会社名
アクセルマーク株式会社
設立
1994年3月
代表者
代表取締役社長 松川 裕史
決算期
9月
直近業績
売上高21億4400万円、営業損益9800万円の赤字、経常損益1億円の赤字、最終損益1億200万円の赤字(2023年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3624
企業データを見る
セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
企業データを見る