6月22日、サイバードの『イケメン戦国◆時をかける恋』がリリース1周年を迎えた。
『イケメン戦国◆時をかける恋』は、タイムスリップした先の戦国時代にて、現代女性が戦国武将たちと恋に落ちる様子を描いた女性向けの恋愛シミュレーションアプリ。数々のヒット女性向けゲームを生み出してきたサイバードの「イケメンシリーズ」の最新作、さらには各戦国武将を演じるのは今をときめく人気声優陣ということもあり、話題を呼んでいる。
この度のリリース1周年記念キャンペーンの一つとして、ダイヤモンドダイニング<3073>が展開する戦国時代をテーマとした個室居酒屋『乱世の個室 戦国武勇伝』とのコラボレーションキャンペーンを6月1日より実施しており、こちらのキャンペーンでは、織田信長、伊達政宗、豊臣秀吉など、『イケメン戦国◆時をかける恋』の 11キャラクターをモチーフとしたオリジナルコラボレーションメニューが期間限定で登場、コラボレーションメニューを1品注文するごとに、オリジナルコースター(全12種類)をもれなくランダムで1枚プレゼントしている。
アプリの枠を飛び出し様々なコラボレーションを行っている『イケメン戦国◆時をかける恋』。今回は、そんな『イケメン戦国◆時をかける恋』のコラボレーション施策や、1周年を迎えての感想、さらに今後の展開などをサイバード ゲーム事業部プロジェクトリーダー 松野智彦氏と、同じくゲーム事業部の小川聡子氏にお話を伺った。
■「キャラクター達がお客様のそばにいるようなプロモーションを意識」
右:
株式会社サイバード
ゲーム事業本部 プロジェクトリーダー
松野智彦氏
左:
株式会社サイバード
ゲーム事業本部
小川聡子氏
--本日はよろしくお願いします。早速ですが、お2人は「イケメンシリーズ」のプロモーションのご担当ということですが、主にどのようなお仕事をなさっているのかそれぞれご紹介いただけますでしょうか?
松野氏:私は「イケメンシリーズ」の全体的なプロモーション、特にタイアップや、リアルイベント、マーチャンダイジングの領域を担当しております。例えば、アニメイトさんに並んでいるアクリルキーホルダーや缶バッジなどの企画立案でしたり、また、「イケメンシリーズ」全体の話になりますと、先日行った「イケメンシリーズ総選挙」等の企画などをしております。
小川氏:同じく「イケメンシリーズ」の全体のプロモーションを行いながら、中でも『イケメン戦国◆時をかける恋』を主に担当しております。
--本日(インタビュー実施は6月22日)は、『イケメン戦国◆時をかける恋』のリリース1周年記念の日ですが、1年間『イケメン戦国◆時をかける恋』のプロモーションを担当してきて率直なご感想などをお聞かせください。
松野氏:毎日のようにたくさんのアプリがリリースされている、パブリッシャーとしては厳しい状況の中で、『イケメン戦国◆時をかける恋』については順調にアプリを運営することができ、さらに様々なタイアップなども行うことができるということは、とてもありがたいなと感じております。
小川氏:『イケメン戦国◆時をかける恋』のお客様たちは、コンテンツに対して愛情の深い方が多く、そのようなお客様の声に運営側としても応えていけたというのはとても嬉しく思います。
--逆に、今だから語れる失敗談等はありますか…?
松野氏:そうですね…リリース当初の段階ではアプリ自体が、不安定ということがありました。プロモーション担当としては、その後の展開にも大きく影響する部分でもあったので、だいぶヒヤヒヤしましたし、お客様にも迷惑をかけてしまったので、とても辛いものでした。
--そんなヒヤヒヤなリリース当初から一年で大きなコンテンツとして成長した『イケメン戦国◆時をかける恋』ですが、実際にプレイしているユーザー層について教えてください。
松野氏:『イケメン戦国◆時をかける恋』は「イケメンシリーズ」のタイトルということもあり、リリース当初は、『イケメン王宮◆真夜中のシンデレラ』や『イケメン幕末◆運命の恋』といった「イケメンシリーズ」内の別のタイトルから『イケメン戦国◆時をかける恋』に興味を持っていただくことが多かったです。そこから、プロモーションとして行ったTVCMの放映等の影響で新しいお客様からの支持を得られる形となりました。
現状のユーザー属性ですと、確実なものを把握しているわけではないのですが、すごくアニメ・コミックが好きな方というわけではなく、本当に「一般的な女性」の方が多いな、と感じております。また、他の恋愛ゲームのお客様より年齢層は少し高めなのかもしれません。「『イケメン戦国◆時をかける恋』のグッズを買うためにアニメイトに初めていきました」なんて声も頂きました。リアルイベントを行いますと、とてもみなさんおしゃれで「おめかしして彼に会いに行く」という感覚でイベントに参加されている方が多くいます。
キャラクターに「恋」をされていて、その「恋」がゲーム内のイベント等でもモチベーションを担っているのでは無いかと思います。
--「イケメンシリーズ」といえば、先日行われた「イケメンシリーズ総選挙」では上位3人が『イケメン戦国◆時をかける恋』のキャラクターで占められていました。
小川氏:そうですね。リリース前からプロモーションを積極的に行う事によって、キャラクターの魅力をお客様へお伝えする事が出来たと思います。また、声優さんを起用することによって、今までの「イケメンシリーズ」タイトルではできなかったプロモーション施策としてニコニコ生放送やラジオを行っており、それがきっかけとなって『イケメン戦国◆時をかける恋』を知っていただくという流れもできています。
--現在までで行ってきたプロモーション施策について、例えばどんなことを実施してきたのでしょうか?
松野氏:『イケメン戦国◆時をかける恋』であれば、今まで女性向けのアプリのお客様への施策にプラスして、女性向けコンシューマーゲームのお客様に対しての施策等もしています。例えばゲーム雑誌への出稿であったり、先ほど小川からも話があったように声優さんを起用したニコニコ生放送等、従来の女性向けのアプリでは弊社として行ってこなかった施策を多く実施しました。
また、『イケメン戦国◆時をかける恋』を発表した日がちょうどエイプリルフールの4月1日ということもあり、「イケメンシリーズ」の新作タイトルを、“まぐろ”、“かつお”、“たい”といった9匹の鮮魚と恋愛ができる『イケメン鮮魚 9(せんぎょく)◆大海原をかける恋』として発表をしました。もちろん、その後『イケメン鮮魚 9◆大海原をかける恋』は『イケメン戦国◆時をかける恋』の間違いでした、というリリースを出させていただき、今に至るのですが。こちらの『イケメン鮮魚 9◆大海原をかける恋』については、Twitterにて1万を超えるRTをしていただき、そこから『イケメン戦国◆時をかける恋』に興味をもっていただくこともありました。最初の発表が、エイプリルフール企画として実施した『イケメン鮮魚 9◆大海原をかける恋』ということもあり、その後の展開も取り組み安かったです。
さらに、他の女性向けアプリ、『あんさんぶるスターズ!』さん、『アイ★チュウ』さんとコラボレーションも行わせていただきました。アイドルと戦国武将のコラボレーションという初の試みも積極的にチャレンジできたのも、『イケメン鮮魚 9◆大海原をかける恋』のエイプリルフール企画があったからではないでしょうか。プロモーションを行う側としても打ち出し安かったし、また、お客様も許容し安かったのではなかったのではと感じております。
--続いて今回の『乱世の個室 戦国武勇伝』とのコラボレーションについてお伺いします。こちらはどのような経緯で、また、どういった効果を目的とした企画になりますでしょうか?
小川氏:経緯としましては、最初ダイヤモンドダイニングさんからお声がけいただいたのがきっかけとなります。
今回のコラボレーションに関して、『イケメン戦国◆時をかける恋』における初めての単独のリアルイベントになります。今までのイベントに関しては、運営側から発信するだけの場所になっていました。そういった中で、今回についてはお客様がリアルに集える場所を作ることを目的としたものとなります。ファンのコミュニティをより強固にしていく、また、リアルで出会うことで、さらなるコミュニティが作られていくのではないだろうかということで、「300人のコアなファンな方が集える場所をつくる」ことをテーマに掲げ、こちらのコラボレーションを実施しています。さらに、この300人から600人、1000人と拡大していけば素敵だなと思っています。
松野氏:コラボレーションに関して、確かに「ではこれを実施して課金率が上がるのか?」「認知度が上がるのか?」という問題はやはり出てきます。ですが、コラボレーションに関しては「お客様のお手元に形として残る」というのが一番重要だと感じています。さまざまなリアルな経験をしていただくことで、『イケメン戦国◆時をかける恋』、ひいては「イケメンシリーズ」が思い出に残る、心に残ることで、シリーズ自体をもっと深く愛していただきたいという思いで実施しました。
--こちらのコラボレーション企画につきまして、開始して2週間ほど経ちましたが、手応えのほうはいかがでしょうか。
小川氏:店舗の方々に、缶バッジの売り上げやメニュー自体の売り上げ等を共有していただいておりまして、そちらの数字を見ていても、また、こうやって実際に店舗に来て、コースターや缶バッジを交換されているお客様の姿を実際に見ても、とても盛り上がっていただけていると感じています。
▲各キャラクターをイメージしたドリンクとコースター。コースターはランダムでゲットできる。
店舗自体の売り上げや来店者数も極端に伸びたと聞いておりますし、『乱世の個室 戦国武勇伝』のコンセプト自体が戦国時代ということもあり、お店のお客様も戦国好きな方々が多いので、このコラボレーションを店舗で実際に見て、そこからアプリを始めてくださるといった流れもあります。
▲デザートプレート。かなりのボリュームだが、1人一皿注文する方が多いだとか…?
さらに、もともと『イケメン戦国◆時をかける恋』のファンの方が、今回のコラボレーションでもらえる限定コースターがたくさん欲しいのでお友達をたくさん連れられて来店し、そのお友達がまた『イケメン戦国◆時をかける恋』のファンになってくださるということもあります。
▲コラボレーションメニューのメインとも言える「織田信長・明智光秀・顕如 激戦火中◇疑惑の本能寺鍋~すき鍋×白湯の特製しゃぶしゃぶ~」
--『イケメン戦国◆時をかける恋』はスマートフォンアプリということで、1人でプレイするものだと思うのですが、そういった中でのコミュニティ形成というのはどのようにされているのでしょうか?
小川氏:アプリ内では、イベントのランキング争いでユーザーさん同士が繋がって、外部のSNS、Twitter等でお話しされているのを見かけます。あとは、リアルにおいてはグッズの交換ですね。ランダムで手に入るグッズで、自分が欲しいものを誰かと交換するという交流も中にはされています。お客様同士が自然と交流しやすい場所を提供し、つながりを大切にすることはとても大事なものだと感じています。
今回の1周年に関しても、お客様がTwitter上で同じハッシュタグを付け、みんな一斉に推しメンを盛り上げていこう、『イケメン戦国◆時をかける恋』を盛り上げていこうとしてくださいました。『イケメン戦国◆時をかける恋』のお客様は、みんなでコンテンツを盛り上げよう、みんなで自分の推しメンを盛り上げようという意識がすごく強く感じられます。
--現在、大河ドラマでは真田幸村を題材にしており、また、2年ほど前からだいぶ織田信長の書籍やコンテンツが増えてきて、と、戦国武将がブームだと感じられます。やはりそういった世間的なブームも『イケメン戦国◆時をかける恋』の人気に一役買っている部分もあるのでしょうか?
小川氏:そうですね。戦国時代が盛り上がっている、もてはやされているというのは世間的にあるのかな、と感じておりますし、TVでの取り上げだったり、『乱世の個室 戦国武勇伝』のような居酒屋さんも増えているのが現状だと思います。我々としても、そういったところと一緒になってプロモーションを行えればと思います。
--今後の『イケメン戦国◆時をかける恋』でのコラボレーションやメディアミックス、プロモーションにつきまして予定していることがあれば教えてください。
小川氏:今回の『乱世の個室 戦国武勇伝』とのコラボレーションでは、東京・新宿の店舗だけの開催となっております。ですが今後は全国展開も考えていきたいと思っています。飲食店とのコラボレーションに関しては、日本全国で行えるようにしたいと考えております。お城のある都道府県では全部実施したいです(笑)
松野氏:『イケメン戦国◆時をかける恋』のプロモーションを展開する際に、このコンテンツ自体が10年先も続くコンテンツにしよう、ずっと愛され続けるコンテンツにしようという思いから始まっています。なので、お客様が心待ちにしているであろうアニメ化や舞台化といったものも視野には入れております。
--『イケメン戦国◆時をかける恋』のアプリ自体で、今後行っていくことなど教えてください。
小川氏:やはり10年続くコンテンツを目指すとなると、アプリ自体もしっかりとしていなければなりません。新機能であったり、ストーリーの掘り下げであったり新しい『イケメンシリーズ』のタイトルがリリースされても、『イケメン戦国◆時をかける恋』が『イケメンシリーズ』を引っ張っていけるようにしたいと思います。
松野氏:まだ本編が開始されていないキャラクターもいますので、そちらも順次配信していきます。
--では、最後になりますがこの記事を読んでくださっている読者の皆様にメッセージをお願いします。
松野氏:『イケメン戦国◆時をかける恋』1周年をおかげさまで迎えることができました。ありがとうございます。これからも、キャラクター達がお客様のそばにいるようなプロモーションを意識して頑張っていきますので、楽しみにお待ちください!
小川氏:皆様のご意見ご要望は私たちのところにも届いています。皆様の声に答えられるように、プロモーションや運営をしていきます。お客様と一緒に『イケメン戦国◆時をかける恋』を作っていきます。
--ありがとうございました。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバード
- 設立
- 1998年9月
- 代表者
- 代表取締役社長兼CEO 長嶋 貴之
- 決算期
- 12月