任天堂<7974>は、4月27日、2017年3月期通期の連結決算を発表、売上高4890億円(前々期比3.0%減)、営業利益293億円(同10.7%減)、経常利益503億円(同74.9%増)、当期純利益1025億円(前年同期比6.2倍)となった。
なお、前回1月31日に発表した業績予想からは、売上高で増減率4.1%増、営業利益で同46.8%増、経常利益で同67.9%増、当期純利益で同14.0%増と予想を上回っての着地となっている。前回予想から上ブレ着地となった要因は、「Nintendo Switch」ハードの出荷数が想定を上回ったことに加えて、需要と供給のバランスを考慮し宣伝活動を見直したため広告宣伝費が想定を下回ったことなど。また、期末の為替ドル相場が円安に推移し、想定よりも為替差損が減少したことも経常利益以降に影響した。
プレイスタイルを多様化させる新しい家庭用据置型テレビゲーム機「Nintendo Switch」を全世界で3月3日に発売し、好調な滑り出しを見せた。特に同時に発売した『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は世界中で大変人気を博し276万本(Wii U版を含め合計384万本)の販売を記録したほか、『1-2-Switch』も話題を集め、ハードウェアの販売台数は274万台、ソフトウェアの販売本数は546万本となった。
ニンテンドー3DSは、全世界で11月に発売した『ポケットモンスター サン・ムーン』が話題を呼び、1,544万本の大ヒットを記録したほか、『スーパーマリオメーカー for ニンテンドー3DS』が234万本、『星のカービィロボボプラネット』も136万本と順調に販売本数を伸ばした。また、スマートデバイス向けアプリ『ポケモンGO』が配信されて以降、過去に発売した『ポケットモンスター』シリーズのソフトウェアも販売を伸ばし、海外ではハードウェアをけん引する動きが見られ、全世界におけるハードウェアの販売台数は727万台(前年同期比7%増)、ソフトウェアの販売本数は5,508万本(前年同期比14%増)となった。
Wii Uは、全世界で3月に発売した『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が108万本の販売本数を記録し健闘したものの、ソフトウェアの販売本数は1,480万本(前年同期比46%減)となり、ハードウェアも期初の想定に沿った動きとなり、販売台数は76万台(前年同期比77%減)となった。
スマートデバイスビジネスは、マリオの新しいアクションゲームアプリ『スーパーマリオ ラン』のiOS版を12月に、Android版を3月に配信開始し、世界中のユーザーから大きな反響を獲得した。また、スマートデバイス上で手軽に本格的なシミュレーションRPGが楽しめるゲームアプリ『ファイアーエムブレム ヒーローズ』を2月から配信し、従来のファイアーエムブレムシリーズのファンだけでなく、これまでゲーム専用機で同シリーズを遊んだことのないユーザーも含め多くのユーザー楽しんでいるという。
その他、11月に国内外で発売した「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ(日本版名称)」は各地で好評とった。一方で、amiibo(アミーボ)は、新たに発売したamiiboを使って楽しめる新作ソフトの展開により販売状況に回復の兆しを見せたものの、フィギュア型が約910万体、カード型が約930万枚の販売にとどまり、ダウンロード売上も、追加コンテンツによる売上が少なかったため、いずれも前年同期と比べて大きく減少した。
■今期も「Nintendo Switch」で攻勢強める
続く2018年3月期は、「Nintendo Switch」については、好調なスタートを切った『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『1-2-Switch』の話題を維持するとともに、4月に『マリオカート8 デラックス』を、6月には『ARMS』をそれぞれ全世界で発売する。また、7月には『Splatoon 2』の発売を予定している。さらにサードパーティーからも有力なタイトルの発売が予定されているなどバラエティに富んだ魅力あるタイトルを継続的に投入することで、「Nintendo Switch」の好調な勢いを維持し、今年の年末商戦に向けてプラットフォームの活性化と販売拡大を目指していく。
ニンテンドー3DSは、ハードウェアの全世界累計販売台数が6,600万台を超え、ソフトウェアの売上が十分期待できるプラットフォームに成長している。今後の展開については、『ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王』を5月に海外で発売(国内4月)し、6月から7月にかけて全世界で『Ever Oasis 精霊とタネビトの蜃気楼』や『Hey!ピクミン』の発売を予定しているほか、本年は星のカービィ25周年を記念して、3DS向けのダウンロードソフトや新しい対戦アクションタイトルの発売を予定している。また、サードパーティーからも3DS向け大型タイトル投入の発表がされている。
スマートデバイスビジネスは、前期に遊び方や収益モデルの異なる3つのゲームアプリを展開し、幅広いユーザーに任天堂のIPや任天堂が創り出すゲームの世界に触れてもらうことができたとしている。今後は、配信したアプリをより多くのユーザーに継続して楽しんでもらえるよう運営に注力するとともに、これまでの経験を活かし、新たなゲームアプリを投入することにより、スマートデバイスビジネスの拡大に努めていく方針だ。
なお、2018年3月期通期の業績予想は、売上高7500億円(前期比53.3%増)、営業利益650億円(同2.2倍)、経常利益600億円(同19.1%増)、当期純利益450億円(同56.1%減)の見込み。
なお、前回1月31日に発表した業績予想からは、売上高で増減率4.1%増、営業利益で同46.8%増、経常利益で同67.9%増、当期純利益で同14.0%増と予想を上回っての着地となっている。前回予想から上ブレ着地となった要因は、「Nintendo Switch」ハードの出荷数が想定を上回ったことに加えて、需要と供給のバランスを考慮し宣伝活動を見直したため広告宣伝費が想定を下回ったことなど。また、期末の為替ドル相場が円安に推移し、想定よりも為替差損が減少したことも経常利益以降に影響した。
プレイスタイルを多様化させる新しい家庭用据置型テレビゲーム機「Nintendo Switch」を全世界で3月3日に発売し、好調な滑り出しを見せた。特に同時に発売した『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は世界中で大変人気を博し276万本(Wii U版を含め合計384万本)の販売を記録したほか、『1-2-Switch』も話題を集め、ハードウェアの販売台数は274万台、ソフトウェアの販売本数は546万本となった。
ニンテンドー3DSは、全世界で11月に発売した『ポケットモンスター サン・ムーン』が話題を呼び、1,544万本の大ヒットを記録したほか、『スーパーマリオメーカー for ニンテンドー3DS』が234万本、『星のカービィロボボプラネット』も136万本と順調に販売本数を伸ばした。また、スマートデバイス向けアプリ『ポケモンGO』が配信されて以降、過去に発売した『ポケットモンスター』シリーズのソフトウェアも販売を伸ばし、海外ではハードウェアをけん引する動きが見られ、全世界におけるハードウェアの販売台数は727万台(前年同期比7%増)、ソフトウェアの販売本数は5,508万本(前年同期比14%増)となった。
Wii Uは、全世界で3月に発売した『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が108万本の販売本数を記録し健闘したものの、ソフトウェアの販売本数は1,480万本(前年同期比46%減)となり、ハードウェアも期初の想定に沿った動きとなり、販売台数は76万台(前年同期比77%減)となった。
スマートデバイスビジネスは、マリオの新しいアクションゲームアプリ『スーパーマリオ ラン』のiOS版を12月に、Android版を3月に配信開始し、世界中のユーザーから大きな反響を獲得した。また、スマートデバイス上で手軽に本格的なシミュレーションRPGが楽しめるゲームアプリ『ファイアーエムブレム ヒーローズ』を2月から配信し、従来のファイアーエムブレムシリーズのファンだけでなく、これまでゲーム専用機で同シリーズを遊んだことのないユーザーも含め多くのユーザー楽しんでいるという。
その他、11月に国内外で発売した「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ(日本版名称)」は各地で好評とった。一方で、amiibo(アミーボ)は、新たに発売したamiiboを使って楽しめる新作ソフトの展開により販売状況に回復の兆しを見せたものの、フィギュア型が約910万体、カード型が約930万枚の販売にとどまり、ダウンロード売上も、追加コンテンツによる売上が少なかったため、いずれも前年同期と比べて大きく減少した。
■今期も「Nintendo Switch」で攻勢強める
続く2018年3月期は、「Nintendo Switch」については、好調なスタートを切った『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『1-2-Switch』の話題を維持するとともに、4月に『マリオカート8 デラックス』を、6月には『ARMS』をそれぞれ全世界で発売する。また、7月には『Splatoon 2』の発売を予定している。さらにサードパーティーからも有力なタイトルの発売が予定されているなどバラエティに富んだ魅力あるタイトルを継続的に投入することで、「Nintendo Switch」の好調な勢いを維持し、今年の年末商戦に向けてプラットフォームの活性化と販売拡大を目指していく。
ニンテンドー3DSは、ハードウェアの全世界累計販売台数が6,600万台を超え、ソフトウェアの売上が十分期待できるプラットフォームに成長している。今後の展開については、『ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王』を5月に海外で発売(国内4月)し、6月から7月にかけて全世界で『Ever Oasis 精霊とタネビトの蜃気楼』や『Hey!ピクミン』の発売を予定しているほか、本年は星のカービィ25周年を記念して、3DS向けのダウンロードソフトや新しい対戦アクションタイトルの発売を予定している。また、サードパーティーからも3DS向け大型タイトル投入の発表がされている。
スマートデバイスビジネスは、前期に遊び方や収益モデルの異なる3つのゲームアプリを展開し、幅広いユーザーに任天堂のIPや任天堂が創り出すゲームの世界に触れてもらうことができたとしている。今後は、配信したアプリをより多くのユーザーに継続して楽しんでもらえるよう運営に注力するとともに、これまでの経験を活かし、新たなゲームアプリを投入することにより、スマートデバイスビジネスの拡大に努めていく方針だ。
なお、2018年3月期通期の業績予想は、売上高7500億円(前期比53.3%増)、営業利益650億円(同2.2倍)、経常利益600億円(同19.1%増)、当期純利益450億円(同56.1%減)の見込み。
会社情報
- 会社名
- 任天堂株式会社
- 設立
- 1947年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7974