お世話になっております。板垣です。
ところで最近、スマホ用esports界隈、盛り上がってきてますよね。いろんなスマホゲームの賞金大会が開催されたり、esports専門会社のウェルプレイド社がカヤックと資本提携したり。
先日も、XFLAG社から「ファイトリーグ」という新作の発表が行われてましたね。
(弊社で今、仕込んでるゲームタイトルで「FightClub」というのがあり、ニアミスすぎて背筋が凍りました。。。しかも、ロゴもちょっと似てるからね)
(ひょっとして、「ファイトなにがし」が今後のトレンドなんだろうか??)
いずれにせよ、esports的なスマホゲームや業界が盛り上がってきてるのは良いことですね!これは波が来ている!
とまぁ、そんな流れもありつつ、我々も地道に進めてます。先日も、自社内で擬似的な大会を開いてみようという話になりました。実際に開催してみた時の話を、今日は軽くメモしておこうかと思います。
自分たちでも大会運営の経験をしてみよう
弊社のesports事業系のスタッフで、月に1回、進捗共有も兼ねて懇親会をやっています。普段は、今目指してる方向や、現在の会社の状況などを皆に共有しつつ、「さらに頑張っていこう!」という感じでモチベーションを上げる為の会なんですね。
ただ、せっかくスマホesportsの仕事をやろうとしている経緯もあり、「いっちょ、自分達でも大会運営を経験してみっか」ということで、まずは社内で大会をやってみることにしました。
知り合いの、プロの大会運営専門会社などに相談しつつ、わりとちゃんと開催してみた感じです。
事前の準備をちゃんとやってみた
大会に使用するゲームは、「クラッシュロワイヤル」にしました。いろいろな選択肢はありましたが、「何も知らない人が見た場合でも何が起きているか理解出来るかどうか?」という観戦的な部分を重要視しつつ、且つスマホということでクラロワに。
あと、職種によっては、普段ゲームをやらない人もいると思ったので、1ヶ月前から開催を告知することにしました。ゲーム概要や大会の概要、使用するデッキも事前に告知し、「練習して1位を目指そう!」みたいな感じですね。会社の納会などで行われるようなゲーム大会といえば、だいたいぶっつけ本番で、結婚式の二次会やビンゴ大会的なノリが多いとは思います。
が、今回は「事前に練習すればするほど勝つ確率が高い」という方式に寄せてみました。
大会のルールは、1勝真剣勝負の勝ち抜きトーナメント形式です。戦況を画面に出しつつ、戦ってる所を全員がご飯を食べながら見れるような構成にしてみました。(ディナーショー的な感じが近いかも)
すると、どうなったか?
①皆、ちゃんと事前に練習して参加している
ぶっつけ本番の人もいるかな?と思っていましたが、意外とほぼ全員が練習してきており、だいたいの人が「真剣に勝ちたい」と言いながら大会に臨んでいました。優勝した人には多少のメリットを用意はしましたが、それだけが目的というよりは、「せっかく練習したから、結果を残したい」という人が多かったなと。
②ちゃんと、見てるだけでも面白い
大会自体は、「見てる人が面白いと思えるようにしよう」というコンセプトでやっていました。そんな中、別にお願いしたわけではないのに、自然と、広報担当やプランナーが戦況を解説しはじめたのは面白かったです。参加前に「ルールを全員が理解している状態」だったので、「より戦況に対してウンチクを言い合える環境」だったのが大きいのかもしれません。ギャラリー側も、何か戦況が動くたびに一喜一憂してました。
③なぜか試合前に緊張する
言ってしまうと、ただの社内のゲーム大会なのですが、なぜかみんな緊張しているという。(良い意味で)やはりガチの大会という雰囲気が出ると、人間は自然とゲームプレイに対して真剣に向き合うようになるんですね。これは、納会的なゲーム大会などでは見られない光景だったなと。
④負けるとめちゃくちゃ悔しい、勝つとめちゃくちゃ嬉しい
ちゃんと練習してきたぶん、負けた際に全員がめちゃくちゃ悔しがっていました。きっとビンゴで商品取れなくても、そんな悔しそうな人はいないでしょう。これはもう、本当にスポーツなんだなと。
ちなみに結果は、バックオフィスの男性が優勝でした。(聞くと、事前に結構やり込んだようです)ゲームをガチで研究していたレジェンドアリーナ常連のプランナー達が途中で負けるなど、番狂わせが起きたのも面白かったですね。(ちなみに私も参加しましたが、普通に途中で敗退しました。みんな強すぎるよ…!!)
改めて「草の根活動」の大事さを痛感
とりあえず、大会は面白かったです。(体感的には2,3時間くらいの長さで終わるのが丁度よいですな)
ただ、社内だとある程度一致団結して開催出来ると思いますが、一般的には「大会に参加することはハードルが高い」というのが問題で、この面白さを体験する機会が無い人がほとんどですよね。
有名な大会だと、選ばれし人しか参加出来なかったりすると思いますし、そもそも「自分が参加するという発想に至らない」のが現状なんだと思います。
esports向けのゲームの場合は、もっと気軽に大会が開催されて、カジュアルな気持ちで参加出来るような土壌が必須なので、なんとかしたいなぁと改めて思いました。
今後は、開発中のゲームとかでも、大会開いていけたらなと考えてます。我々は大手ではないので、大金を使っていきなり大規模なイベントをやることは出来ませんが、草の根活動で小規模な大会を数多く開催する戦法を取ることにしようかなと。
その際は、ぜひぜひよろしくお願いします~!!
【過去記事アーカイブ】
■第13戦「esportsの、本質的な価値って何だろう」
■第12戦「プロゲーマーに関して」
■第11戦「闘会議2017に行ってきた」
■第10戦「e-sportsの賞金大会に関する謎!!」
■第9戦「G-Starに行ってきた。~韓国はe-sports先進国~」
■第8戦「Nintendo Switchが賛否両論な件」
■第7戦「今更だけど、東京ゲームショウに行った時の話」
■第6戦「テクノスポーツを体験してきました!」
■第5戦「e-sports大会のRAGEに行ってきた!」
■第4戦「ポケモンGOをe-sports化したらどうなる?」
■第3戦「ゲーム内に大会機能を同梱するのは、e-sports化の近道??」
■第2戦「『にゃんこ大戦争』を、もしe-sports化しようとしたら、どうなる??」
■第1戦「『クラッシュ・ロワイヤル』はe-sportsタイトルとなりえるのか?」
■著者紹介&お知らせ
● 動画番組「戦の時間だ、この野郎!」が始まりました!
著者
板垣護
ポノス株式会社、e-sports事業の総括。 兼、ヤルキマントッキーズ合同会社、CEO。
最近の一言
「ついに、私の地元にもAKBグループが爆誕しました。STU48を今後ともよろしくお願いします。」
会社情報
- 会社名
- ポノス株式会社
- 設立
- 1990年12月
- 代表者
- 辻子禮子、辻子依旦
- 決算期
- 11月
- 上場区分
- 非上場