【決算まとめ】ゲームソフト大手、中間は6社中5社が営業増益 家庭用ゲームでの拡大目立つ スマホゲームはIPと海外展開がカギ、ライセンス供与も
家庭用ゲームソフト大手6社の第2四半期(4~9月)の決算が出そろった。本業の儲けを示す営業利益が前年同期に比べてプラスとなったのは、6社中5社だった。
第1四半期の時点では増益は6社中4社だったが、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>とコナミホールディングス<9766>、セガサミーホールディングス<6460>、カプコン<9697>に加え、コーエーテクモホールディングスが増益に転じた。一方、バンダイナムコホールディングス<7832>が減益となった(以下、略称で表示する)。
増益組をみていくと、家庭用ゲームソフトでの収益拡大が目立つ。大型タイトルがヒットしたことによるケースが多いが、下半期以降は「とにかく出せば売れるといえる状況」(業界関係者)にあるNintend Switch向けが収益に貢献してきそうだ。
他方、スマホゲームについては、好調なバンナムHDやスクエニHDなどは、IP(知的財産権)を活用したタイトルを展開し、国内だけでなく、海外市場でもヒットさせている。国内市場が成熟化するなか、世界的な人気を持つIPを活用したゲームがひとつの活路となるかもしれない。もう一つ目立った動きとして、コーエーテクモHDやカプコンのように、海外企業にライセンス供与することで収益を上げるパターンもある。
大手ゲームの中でとりわけ好調だったのは、スクエニHDだろう。「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」や「ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ」が貢献したほか、「NieR:Automata」など過去に発売したタイトルのリピート販売が好調だった。MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」や、PCブラウザ・スマホゲームも増収となり、ゲーム事業全体が好調だった。
セガサミーHD<6460>は、遊技機の業績回復が主要因だが、スクエニHDと同じく家庭用ゲームソフトが好調だった。日本とアジアでの販売が振るわなかったものの、『ソニックマニア』中心に欧米市場での売上が急拡大した。他方、スマートフォンやPCオンラインゲームを提供するデジタルゲームは2桁の減収減益だった。カプコン、コーエーテクモHDも同様に家庭用ゲームソフトが伸びをけん引した。
他方、バンナムHDのみが減益。ゲーム事業は伸びたものの、玩具と映像音楽が減益だったためだ。ゲームではスマートフォンゲームが好調だった。『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』や『ワンピース トレジャークルーズ』がワールドワイドに伸び、『アイドルマスター』シリーズなど主力タイトルの好調だった。家庭用ゲームソフトは、新作「鉄拳7」の販売本数が 200 万本を突破した。
以下、各社のゲーム事業の状況を見ていこう。各社から追加で開示された情報を反映したため、速報記事と記載内容が異なるものがあるのでご留意いただきたい。
■カプコン<9697>
売上高337億2900万円(同17.6%増)、営業利益50億100万円(同191.5%増)と大幅な増益だった。家庭用ゲームソフトの新作・リピート販売が好調だった。
Nintendo Switch向け『モンスターハンターダブルクロス』が堅調に推移するとともに、『ウルトラストリートファイターII』がスマッシュヒットを放った。『マーベル VS. カプコン:インフィニット』も90万本の出荷だった。『モンスターハンターダブルクロス』『バイオハザード7 レジデント イービル』などのリピート販売も収益向上に寄与。
他方、オンラインゲームは、配信10周年を記念して大型アップデートを行った『モンスターハンター フロンティアZ』が根強い人気に支えられ底堅く展開したほか、モバイルコンテンツで『モンスターハンター エクスプロア』が安定した人気を持続するとともに、IPを用いたライセンス収入が利益向上に寄与した。
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・カプコン、2Qは営業益2.9倍と大幅増益を達成 『ウルトラストリートファイターII』がスマッシュヒット IPライセンス収入も利益向上に寄与
■コーエーテクモホールディングス<3635>
売上高149億1600万円(前年同期比10.0%減)、営業利益28億5000万円(同3.7%増)と増収増益だった。下期に大型のリリースタイトルを控えているものの、第2四半期累計の数字としては経営統合以来、最高の数字となった。
任天堂『ファイアーエムブレム』とのコラボタイトル『ファイアーエムブレム無双』を9月に発売し、国内外でヒットしたほか、前期に発売した『仁王』もリピート販売が引き続き堅調に推移したとのこと。地域別の販売金額を見ると、国内と北米が売上を落とす一方、欧州が25%増の12億円、アジアが46%増の21億円と欧州・アジアでの販売の伸びが目立った。
また、スマートフォンゲームでは、コーエーテクモゲームスが許諾して開発された『三國志2017』『三国志曹操伝オンライン』『真・三國無双斬』がアジアを中心にヒットしたとのこと。
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■コナミホールディングス<9766>
売上高1153億円(同13.8%増)、営業利益249億円(同46.4%増)と増収増益となった。デジタルエンタテインメント事業が好調だったほか、アミューズメント事業も大きく伸びた。
モバイルゲームでは『実況パワフルプロ野球』『プロ野球スピリッツA』が引き続き好調。新規タイトルとして『ウイニングイレブン カードコレクション』や『ラブプラス EVERY』『ときめきアイドル』などのラインアップを発表した。家庭用ゲームは、『ウイニングイレブン 2018』を発売した。8月からは日本野球機構公認eスポーツ大会「パワプロチャンピオンシップス 2017」の予選を各地で開催し、「遊戯王オフィシャルカードゲーム」およびモバイルゲーム『遊戯王 デュエルリンクス』の世界選手権を8月に日本で開催した。
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・コナミHD、2Qは2ケタ超の増収増益に 『パワプロ』『プロスピA』などスマホゲームをけん引役にデジタルエンタテインメント事業が好調
■スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>
売上高1320億円(同24.2%増)、営業利益258億円(同132.3%増)と大幅な増益となった。主力のゲーム事業を中心に全セグメントが増益となるなど好調な内容だった。
「ドラゴンクエストXI」や「ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ」など大型タイトルがけん引したほか、「NieR:Automata」など過年度発売タイトルのリピート販売が好調だった。販売本数を見ると、欧米都アジアなど海外が減らした一方で、日本国内はダウンロードを含めて前年同期の155万本から479万本と大きく伸びた。
スマートフォンゲームは「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」「星のドラゴンクエスト」「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」「キングダム ハーツ ユニオン クロス」など既存タイトルが国内外で好調だったほか、ロイヤリティー収入の増加により前年同期比で増収増益となった。MMORPGでも「ファイナルファンタジーXIV」が貢献し、増収増益だった。拡張版ディスクの発売によるディスク売上とそれに伴う課金会員数が増加した。
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■セガサミーHD<6460>
売上高1947億円(同14.9%増)、営業利益268億円(同74.5%増)と大幅な増益となった。前年同期に不調だったパチンコ・パチスロを展開する遊技機事業の収益回復が主な要因だった。
ゲーム分野では、パッケージゲームが好調だった。とりわけ、新作『ソニックマニア』がメタスコアにおいて、過去15年間にリリースされたソニックの新作タイトルの中で最高評価を獲得した。パッケージソフトについては、欧米での好調が目立っており、販売本数は、前年同期比147%増の800万本と大きく伸びた。下期は、『ソニックフォース』や『Football Manager 2018』『龍が如く 極2』『北斗が如く』など発売する予定。
他方、デジタルゲームは営業利益が同47%減の20億円となるなど苦戦。『ファンタシースターオンライン2』EPISODE5の配信を開始したほか、『オルタンシア・サーガ』『ぷよぷよ!!クエスト』など既存主力タイトルを中心に堅調に推移した、としている。新作タイトルについては、連結子会社f4samuraiが開発・運営を受託している『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』が好調だった。下期以降、『ポポロクロイス物語~ナルシアの涙と妖精の笛』と『D×2 真・女神転生 リベレーション』『龍が如く ONLINE』をリリースする予定。
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・セガサミーHDのデジタルゲーム分野…2Qは『オルサガ』が『チェンクロ』を上回る 『ポポロクロイス』『メガテン』『龍が如く』に加え新作1本を開発中
・セガサミーHD、デジタルゲームの2Q営業益は47%減の20億円に MAUと主力タイトルの比率が落ち込む 下期以降リリースの新作にも期待
■バンダイナムコホールディングス<7832>
売上高3088億円(同4.8%増)、営業利益349億円(同10.2減)と増収減益だった。ゲーム事業が堅調だったものの、アニメや音楽、玩具事業が減益となったことが響いた。
スマートフォンゲームでは、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』や『ワンピース トレジャークルーズ』が国内外で大ヒットしていることに加え、『アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ』に加え、『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』や『アイドルマスター SideM LIVE ON ST@GE!』が寄与した。7~9月期のネットワークコンテンツの売上高が前四半期比で15.1%増の526億円となるなど伸びが目立っている。
他方、家庭用ゲームは減収となった。欧米地域を中心に新作『TEKKEN(鉄拳)7」が人気となったほか、既存タイトルのリピート販売が好調だった。このほかアミューズメント施設の既存店が順調に推移したほか、新店舗のオープンや新業態店舗の展開などの施策に取り組んだ。
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・バンナムHD、ネットワークコンテンツの四半期売上高が初の500億円突破 『ドッカンバトル』『トレクル』『アイドルマスター』貢献
・バンナムHD、『ドラゴンボール』関連売上が2.1倍の431億円と大幅増 『ドッカンバトル』貢献か 『戦隊』と『ライダー』好調、『妖怪ウオッチ』低迷
第1四半期の時点では増益は6社中4社だったが、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>とコナミホールディングス<9766>、セガサミーホールディングス<6460>、カプコン<9697>に加え、コーエーテクモホールディングスが増益に転じた。一方、バンダイナムコホールディングス<7832>が減益となった(以下、略称で表示する)。
増益組をみていくと、家庭用ゲームソフトでの収益拡大が目立つ。大型タイトルがヒットしたことによるケースが多いが、下半期以降は「とにかく出せば売れるといえる状況」(業界関係者)にあるNintend Switch向けが収益に貢献してきそうだ。
他方、スマホゲームについては、好調なバンナムHDやスクエニHDなどは、IP(知的財産権)を活用したタイトルを展開し、国内だけでなく、海外市場でもヒットさせている。国内市場が成熟化するなか、世界的な人気を持つIPを活用したゲームがひとつの活路となるかもしれない。もう一つ目立った動きとして、コーエーテクモHDやカプコンのように、海外企業にライセンス供与することで収益を上げるパターンもある。
大手ゲームの中でとりわけ好調だったのは、スクエニHDだろう。「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」や「ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ」が貢献したほか、「NieR:Automata」など過去に発売したタイトルのリピート販売が好調だった。MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」や、PCブラウザ・スマホゲームも増収となり、ゲーム事業全体が好調だった。
セガサミーHD<6460>は、遊技機の業績回復が主要因だが、スクエニHDと同じく家庭用ゲームソフトが好調だった。日本とアジアでの販売が振るわなかったものの、『ソニックマニア』中心に欧米市場での売上が急拡大した。他方、スマートフォンやPCオンラインゲームを提供するデジタルゲームは2桁の減収減益だった。カプコン、コーエーテクモHDも同様に家庭用ゲームソフトが伸びをけん引した。
他方、バンナムHDのみが減益。ゲーム事業は伸びたものの、玩具と映像音楽が減益だったためだ。ゲームではスマートフォンゲームが好調だった。『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』や『ワンピース トレジャークルーズ』がワールドワイドに伸び、『アイドルマスター』シリーズなど主力タイトルの好調だった。家庭用ゲームソフトは、新作「鉄拳7」の販売本数が 200 万本を突破した。
以下、各社のゲーム事業の状況を見ていこう。各社から追加で開示された情報を反映したため、速報記事と記載内容が異なるものがあるのでご留意いただきたい。
■カプコン<9697>
売上高337億2900万円(同17.6%増)、営業利益50億100万円(同191.5%増)と大幅な増益だった。家庭用ゲームソフトの新作・リピート販売が好調だった。
Nintendo Switch向け『モンスターハンターダブルクロス』が堅調に推移するとともに、『ウルトラストリートファイターII』がスマッシュヒットを放った。『マーベル VS. カプコン:インフィニット』も90万本の出荷だった。『モンスターハンターダブルクロス』『バイオハザード7 レジデント イービル』などのリピート販売も収益向上に寄与。
他方、オンラインゲームは、配信10周年を記念して大型アップデートを行った『モンスターハンター フロンティアZ』が根強い人気に支えられ底堅く展開したほか、モバイルコンテンツで『モンスターハンター エクスプロア』が安定した人気を持続するとともに、IPを用いたライセンス収入が利益向上に寄与した。
【関連記事】
・カプコン、2Qは営業益2.9倍と大幅増益を達成 『ウルトラストリートファイターII』がスマッシュヒット IPライセンス収入も利益向上に寄与
■コーエーテクモホールディングス<3635>
売上高149億1600万円(前年同期比10.0%減)、営業利益28億5000万円(同3.7%増)と増収増益だった。下期に大型のリリースタイトルを控えているものの、第2四半期累計の数字としては経営統合以来、最高の数字となった。
任天堂『ファイアーエムブレム』とのコラボタイトル『ファイアーエムブレム無双』を9月に発売し、国内外でヒットしたほか、前期に発売した『仁王』もリピート販売が引き続き堅調に推移したとのこと。地域別の販売金額を見ると、国内と北米が売上を落とす一方、欧州が25%増の12億円、アジアが46%増の21億円と欧州・アジアでの販売の伸びが目立った。
また、スマートフォンゲームでは、コーエーテクモゲームスが許諾して開発された『三國志2017』『三国志曹操伝オンライン』『真・三國無双斬』がアジアを中心にヒットしたとのこと。
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■コナミホールディングス<9766>
売上高1153億円(同13.8%増)、営業利益249億円(同46.4%増)と増収増益となった。デジタルエンタテインメント事業が好調だったほか、アミューズメント事業も大きく伸びた。
モバイルゲームでは『実況パワフルプロ野球』『プロ野球スピリッツA』が引き続き好調。新規タイトルとして『ウイニングイレブン カードコレクション』や『ラブプラス EVERY』『ときめきアイドル』などのラインアップを発表した。家庭用ゲームは、『ウイニングイレブン 2018』を発売した。8月からは日本野球機構公認eスポーツ大会「パワプロチャンピオンシップス 2017」の予選を各地で開催し、「遊戯王オフィシャルカードゲーム」およびモバイルゲーム『遊戯王 デュエルリンクス』の世界選手権を8月に日本で開催した。
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■スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>
売上高1320億円(同24.2%増)、営業利益258億円(同132.3%増)と大幅な増益となった。主力のゲーム事業を中心に全セグメントが増益となるなど好調な内容だった。
「ドラゴンクエストXI」や「ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ」など大型タイトルがけん引したほか、「NieR:Automata」など過年度発売タイトルのリピート販売が好調だった。販売本数を見ると、欧米都アジアなど海外が減らした一方で、日本国内はダウンロードを含めて前年同期の155万本から479万本と大きく伸びた。
スマートフォンゲームは「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」「星のドラゴンクエスト」「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」「キングダム ハーツ ユニオン クロス」など既存タイトルが国内外で好調だったほか、ロイヤリティー収入の増加により前年同期比で増収増益となった。MMORPGでも「ファイナルファンタジーXIV」が貢献し、増収増益だった。拡張版ディスクの発売によるディスク売上とそれに伴う課金会員数が増加した。
【関連記事】
・スクエニHD、第2四半期は営業益132%増の258億円と大幅増益 全セグメント増益 「ドラクエXI」など新作や過去作品のリピート好調 スマホゲームも伸長
■セガサミーHD<6460>
売上高1947億円(同14.9%増)、営業利益268億円(同74.5%増)と大幅な増益となった。前年同期に不調だったパチンコ・パチスロを展開する遊技機事業の収益回復が主な要因だった。
ゲーム分野では、パッケージゲームが好調だった。とりわけ、新作『ソニックマニア』がメタスコアにおいて、過去15年間にリリースされたソニックの新作タイトルの中で最高評価を獲得した。パッケージソフトについては、欧米での好調が目立っており、販売本数は、前年同期比147%増の800万本と大きく伸びた。下期は、『ソニックフォース』や『Football Manager 2018』『龍が如く 極2』『北斗が如く』など発売する予定。
他方、デジタルゲームは営業利益が同47%減の20億円となるなど苦戦。『ファンタシースターオンライン2』EPISODE5の配信を開始したほか、『オルタンシア・サーガ』『ぷよぷよ!!クエスト』など既存主力タイトルを中心に堅調に推移した、としている。新作タイトルについては、連結子会社f4samuraiが開発・運営を受託している『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』が好調だった。下期以降、『ポポロクロイス物語~ナルシアの涙と妖精の笛』と『D×2 真・女神転生 リベレーション』『龍が如く ONLINE』をリリースする予定。
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■バンダイナムコホールディングス<7832>
売上高3088億円(同4.8%増)、営業利益349億円(同10.2減)と増収減益だった。ゲーム事業が堅調だったものの、アニメや音楽、玩具事業が減益となったことが響いた。
スマートフォンゲームでは、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』や『ワンピース トレジャークルーズ』が国内外で大ヒットしていることに加え、『アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ』に加え、『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』や『アイドルマスター SideM LIVE ON ST@GE!』が寄与した。7~9月期のネットワークコンテンツの売上高が前四半期比で15.1%増の526億円となるなど伸びが目立っている。
他方、家庭用ゲームは減収となった。欧米地域を中心に新作『TEKKEN(鉄拳)7」が人気となったほか、既存タイトルのリピート販売が好調だった。このほかアミューズメント施設の既存店が順調に推移したほか、新店舗のオープンや新業態店舗の展開などの施策に取り組んだ。
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・バンナムHD、『ドラゴンボール』関連売上が2.1倍の431億円と大幅増 『ドッカンバトル』貢献か 『戦隊』と『ライダー』好調、『妖怪ウオッチ』低迷
会社情報
- 会社名
- 株式会社カプコン
- 設立
- 1983年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1524億1000万円、営業利益570億8100万円、経常利益594億2200万円、最終利益433億7400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9697
会社情報
- 会社名
- 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
- 設立
- 1975年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 桐生 隆司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3563億4400万円、営業利益325億5800万円、経常利益415億4100万円、最終利益149億1200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9684
会社情報
- 会社名
- コナミグループ株式会社
- 設立
- 1973年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3603億1400万円、営業利益802億6200万円、最終利益591億7100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
- 証券コード
- 9766
会社情報
- 会社名
- コーエーテクモホールディングス株式会社
- 設立
- 2009年4月
- 代表者
- 代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高845億8400万円、営業利益284億9400万円、経常利益457億4100万円、最終利益337億9200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3635
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンダイナムコホールディングス
- 設立
- 2005年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 川口 勝
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆502億1000万円、営業利益906億8200万円、経常利益1041億6400万円、最終利益1014億9300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7832
会社情報
- 会社名
- セガサミーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6460