主要モバイルゲーム企業の2020年7~9月期の決算を引き続き振り返ってみたい。今回は、この四半期の営業赤字計上企業についてを取り上げたい。
この四半期に営業赤字を計上した企業は、データ集計対象の32社中、4社となった。前四半期に11四半期ぶりに赤字計上企業が10社を下回る9社となっていたが、そこからさらに半減する結果となった。
営業赤字を計上したのは、モブキャストHD<3664>、enish<3667>、オルトプラス<3672>、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>の4社で、このうちオルトプラスとBOIが前四半期の営業黒字から赤字に転落した。
オルトプラスは、売上高こそ四半期ベースで過去2番目の数字を記録したものの、この四半期は販売管理費の増加などで営業赤字にとどまった。アクセルマーク<3624>からのタイトル取得など新しい動きもあっただけに、次の四半期以降の動向があらためて注目されよう。
一方、この四半期で黒字転換を達成したのは、グリー<3632>、ケイブ<3760>、Aiming<3911>、LINE<3938>、セガサミーHD<6460>、ブシロード<7803>の6社となる。
中でその業績の変貌ぶりが目立ったのはAimingだ。7月16日に正式サービスを開始したスクウェア・エニックスとの共同開発タイトル『ドラゴンクエストタクト』が約2ヵ月半の寄与となっており、営業利益は前四半期の4000万円の赤字から一気に14億4000万円の黒字に転換した。
また、グリーは、前四半期に一過性の費用を計上して構造改革を実施したことで営業赤字を計上していたが、この四半期はその構造改革の成果もあり、利益率が大きく向上した。同社は、『SINoALICE(シノアリス)』のグローバル版が好調な立ち上がりとなるなど、海外展開も着々と成果を収めており、次の四半期以降も黒字体質を維持していくことが期待されるだろう。
この四半期に営業赤字を計上した企業は、データ集計対象の32社中、4社となった。前四半期に11四半期ぶりに赤字計上企業が10社を下回る9社となっていたが、そこからさらに半減する結果となった。
営業赤字を計上したのは、モブキャストHD<3664>、enish<3667>、オルトプラス<3672>、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>の4社で、このうちオルトプラスとBOIが前四半期の営業黒字から赤字に転落した。
オルトプラスは、売上高こそ四半期ベースで過去2番目の数字を記録したものの、この四半期は販売管理費の増加などで営業赤字にとどまった。アクセルマーク<3624>からのタイトル取得など新しい動きもあっただけに、次の四半期以降の動向があらためて注目されよう。
一方、この四半期で黒字転換を達成したのは、グリー<3632>、ケイブ<3760>、Aiming<3911>、LINE<3938>、セガサミーHD<6460>、ブシロード<7803>の6社となる。
中でその業績の変貌ぶりが目立ったのはAimingだ。7月16日に正式サービスを開始したスクウェア・エニックスとの共同開発タイトル『ドラゴンクエストタクト』が約2ヵ月半の寄与となっており、営業利益は前四半期の4000万円の赤字から一気に14億4000万円の黒字に転換した。
また、グリーは、前四半期に一過性の費用を計上して構造改革を実施したことで営業赤字を計上していたが、この四半期はその構造改革の成果もあり、利益率が大きく向上した。同社は、『SINoALICE(シノアリス)』のグローバル版が好調な立ち上がりとなるなど、海外展開も着々と成果を収めており、次の四半期以降も黒字体質を維持していくことが期待されるだろう。