ソニーグループ、子会社SPEがGSN Games事業をScopelyに約10億米ドル(約1100億円)で譲渡へ 対価の半分はScopelyの優先株式で取得の予定
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ソニーグループ<6758>は、完全子会社のSony Pictures Entertainment(以下「SPE」)がその完全子会社Game Show Networkの一部門であるGSN GamesをScopelyに譲渡することで合意したことを発表した。
対価となる譲渡額は、約10億米ドル(約1100億円)で、今後一定の運転資金その他の調整を経て決定される。SPEは対価の半分を現金で受け取り、残り半分をScopelyの優先株式で受け取る予定だ。なお、この事業譲渡は関係当局の承認および許可の取得などが条件となる。
これにより、Scopelyの事業を補完するゲームのポートフォリオが追加されるだけでなく、GSN Gamesの才能あるゲーム制作チームが、Scopelyのエコシステムに加わることになる。現在、GSN Gamesには全世界で約400名の社員がおり、GSN Gamesのゲームは、世界中で何百万人ものプレイヤーを魅了し続けている。本取引の完了後は、GSNのChief Executive Officerであるマーク・フェルドマンが引き続き、ScopelyにおけるGSN Gamesの事業を監督する。
一方、SPEは、Scopelyの少数株主持分を取得することで、成長が期待される同社およびモバイルゲーム業界からの便益を享受する機会を得ることになる。
▼Scopely Chief Revenue Officer ティム・オブライエン氏コメント
「GSN Gamesは卓越したチームであり、私たちは一丸となりさらに大きな成果を出すことに胸を熱くしています。GSN Gamesはすでに強固なビジネスを展開していますが、我々の販売とテクノロジーのインフラを通じてさらにビジネスを加速し、より多くの価値をもたらしていきたいと思います。本取引を通じて、“inspire play, every day”という私たちのミッションの一環として、熱心なプレイヤーの基盤を広げ続けていきます。チームが構築し続けている、世界中のプレイヤーに対するダイナミックな体験が、非常に強固なGSNGamesのビジネスと一貫した高い収益性を支えています。共に素晴らしい未来を築くことを楽しみにしています」▼SPE, Global Television Studios and Corporate Development, Chairman ラヴィ・アフジャ氏コメント
「GSN Gamesは、この14年間、素晴らしいビジネスとしてソニーに貢献し、現在も世界中のプレイヤーに多くの体験を提供し続けていることを誇りに思います。Scopelyのチームと出会ったとき、彼らがGSN Gamesのビジネスをサポートし、加速させてくれる最適な組織だということを実感しました。彼らがGSN Gamesを新たな高みへと導いてくれるものと確信しており、本取引によりSPEがScopelyの少数株主となることを喜ばしく思います」▼GSN CEO マーク・フェルドマン氏コメント
「GSN Gamesの全チームが、ゲームのポートフォリオを構築し、強化しながら利益成長を続けていることを非常に誇りに思います。過去4年間、そしてこの世界的なパンデミックの中で、GSN Gamesはプレイヤーに素晴らしいゲームの体験を提供するというコミットメントを実現するために、技術とプロダクトの大きな改善を行ってきました。GSN Gamesが、Scopelyのダイナミックでグローバルなモバイルゲーム事業の一部となることを光栄に思います」なお、ソニーグループは、本取引の完了時に譲渡益を営業利益として計上する見込みだが、2021年度通期の連結業績見通しへの影響については、譲渡益の金額およびその他の要因も含めて現在精査中としている。
会社情報
- 会社名
- ソニーグループ株式会社
- 設立
- 1946年5月
- 代表者
- 代表執行役会長CEO 吉田 憲一郎/代表執行役社長COO兼CFO 十時 裕樹
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高及び金融ビジネス収入13兆207億6800万円、営業利益1兆2088億3100万円、税引前利益1兆2686億6200万円、最終利益9705億7300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6758
会社情報
- 会社名
- Scopely