【決算カレンダー】ゲーム関連株の7～9月決算発表シーズンがスタート　『ウマ娘』貢献のサイバーエージェントは27日に9月本決算を発表　新社長内定のコロプラに関心も

• 2021年7～9月決算発表シーズンが始まり、ゲーム関連株の決算発表も本日（10月22日）発表予定のベクター<2656>とモバイルファクトリー<3912>を皮切りに発表がスタートする。

  この7～9月期は、感染・伝播性が強まった新型コロナウイルスのデルタ株の流行により、7月12日より4度目となる緊急事態宣言が発令された。この4度目の緊急事態宣言は、首都圏や関西圏などでの医療ひっ迫に伴い、かなり強度の強い対策がとられたため、飲食やイベントなどにかかわる事業を展開している企業は大きな影響を受けていることも予想される。

  さて、発表スケジュールに目を移すと、序盤戦となる10月中はサイバーエージェント<4751>が9月本決算の発表を27日に予定しているほか、29日にはenish<3667>、Aiming<3911>、アカツキ<3932>、マーベラス<7844>などが発表を予定する最初の山場を迎える形となっている。

  中盤の山場は11月5日で、この日はミクシィ<2121>とグリー<3632>、ボルテージ<3639>、コロプラ<3668>、スクエニHD<9684>などが発表を予定している。

  そして終盤の11月11日には、モブキャストHD<3664>やオルトプラス<3672>、日本ファルコム<3723>、ギークス<7060>などが発表を予定する最大の山場を迎えることになる。

  今回の決算シーズンで最注目なのは、やはりサイバーエージェントだろう。サイバーエージェントは、子会社Cygamesが2月24日にリリースした『ウマ娘 プリティーダービー』が業績を大きくけん引し、2021年1～3月期と4～6月期は驚異的な売上高、利益の伸びを見せた。ゲーム本体に関してはさすがに一時のような独走状態は影を潜めてきてはいるものの、『ウマ娘』がメディアミックス展開を行う同社のオリジナルIPであることから、周辺に広がった様々な展開による収益計上も膨らんでいることが予想される。また、QualiArtsの『IDOLY PRIDE』もApp Storeランキングでトップ10入りを果たしており、その足元の貢献の状況などが気になるところだ。

  また、決算内容と別の話題で関心を集めそうなのがコロプラだ。コロプラは、先日20日に創業より13年間同社グループの成長を代表取締役社長およびクリエイターとしてけん引してきた馬場功淳氏に代わり、12月に新代表取締役社長としてコアエッジの代表取締役社長などを務めてきた宮本貴志氏が就任することが内定したことを発表した。馬場氏は、代表取締役会長 チーフクリエイターとして引き続き同社の経営に携わることになるが、今後の同社の方向性が新社長就任によりどのように向かっていくのかなど、市場の関心は大きなものとなりそうだ。

※発表スケジュールは10月15日の東証発表資料がベース