エイチーム、第1四半期(8~10月)決算は2.5億円の営業赤字に転落 金融メディアの減収と新作『FFVII ザ ファーストソルジャー』の費用先行が影響

  • エイチーム<3662>は、12月10日、2022年7月期の第1四半期(8~10月)の連結決算を発表、ライフスタイルサポート事業での減益に加え、エンターテインメント事業における新規ゲームの開発費用増加により、各利益項目とも赤字に転落した。

    売上高73億3100万円(前年同期比2.1%減)
    営業損益2億5200万円の赤字(前年同期3億7800万円の黒字)
    経常損益2億4200万円の赤字(同3億9300万円の黒字)
    最終損益1億4500万円の赤字(同2億5800万円の黒字)

    各セグメント別の状況は以下のとおり。

    ①エンターテインメント事業…売上高14億7900万円(前年同期比17.1%減)、セグメント損益1億6000万円の赤字(前年同期9300万円の黒字)
    第1四半期期間の売上高は、既存ゲームアプリ全体で減少傾向が続き、前年同期比で減少した。セグメント利益は、11月17日にリリースしたスクウェア・エニックスとの共同開発による、グローバル市場を対象としたスマートデバイス向けアプリ『FINAL FANTASY VII THE FIRST SOLDIER(ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー)』にかかる費用の増加に伴い、前年同期比で大幅減益となった。

    ②ライフスタイルサポート事業…売上高50億2100万円(同5.8%増)、セグメント利益1億9200万円(同57.0%減)
    第1四半期期間の売上高は、結婚式場情報サイト「ハナユメ」が新型コロナウイルスの一部影響を受け減収が続いているのに加え、金融メディアにおいてGoogleアルゴリズムの影響および市場環境の悪化により減収となった一方、引越し周辺のでんき・ガスサービス、車の査定・買取サイトの「ナビクル」が好調に推移し、ライフスタイルサポート事業全体では前年同四半期比で増収となった。セグメント利益は、一部サービスでは増収に伴い前年同期比で増益となったが、金融メディアでの減収が主な要因となり、全体として減益となった。

    ③EC事業…売上高8億3300万円(同13.5%減)、セグメント損益3400万円の赤字(前年同期7400万円の黒字)
    第1四半期期間は、2021年8月30日より、ヒューマングレードドッグフード「Obremo(オブレモ)」を新サービスとして販売開始した。また、「cyma-サイマ-」においてコロナ影響による自転車需要が一巡し、市場での一時的な供給過多が主な要因となり自転車の販売が鈍化し、前年同四半期比では減収減益となった。引き続き「cyma-サイマ-」でのオペレーション効率の改善および在庫管理の徹底、品揃えの見直しなどを行い、既存事業での安定的な事業成長を実現するとともに、今後は複数事業での成長を目指していく。

    ■2022年7月期予想は非開示
    2022年7月期の連結業績予想は引き続き非開示。11月17日にリリースした新規協業IPゲーム『ファイナルファンタジーVII ザ ファーストソルジャー』の影響が非常に大きくなっており、リリース2日後の11月19日には100万ダウンロードを突破しているが、リリースされてまだ間もないため、予想算出に関わるデータが不十分であることと、今後の開発や運営の状況による業績への影響が不確定なため、としている。

    なお、適切かつ合理的な数値の算定については、必要なデータを十分に収集でき次第、第2四半期決算を目途に開示することを検討しているとのこと。

株式会社エイチーム
https://www.a-tm.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイチーム
設立
2000年2月
代表者
代表取締役社長 林 高生
決算期
7月
直近業績
売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3662
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