ドリコム、第3四半期の決算は営業益15.8%減の14億1900万円 複数のサービス終了で減収、一時的な費用も影響

ドリコム<3793>は、この日(1月27日)、第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表し、売上高80億7800万円(前年同期比11.8%減)、営業利益14億1900万円(同15.7%減)、経常利益13億8000万円(同16.5%減)、最終利益8億5300万円(同34.3%減)と2ケタの減収減益となった。

・売上高:80億7800万円(同11.8%減)
・営業利益:14億1900万円(同15.7%減)
・経常利益:13億8000万円(同16.5%減)
・最終利益:8億5300万円(同34.3%減)

複数の運用タイトルのクローズに伴う売上減や広告事業からの撤退、委員会方式のプロジェクトでの一時的な費用の発生などが響いた、としている。運用中タイトルの多くが引き続き安定的に利益を計上しており、事業の安定性も増したという。

売上高については、複数タイトルのクローズや広告事業からの撤退等に伴い前年同期比で減少した。一方で、各種タイトルは周年イベント等の実施により好調さを維持している。また、メディア事業においては新規サービスの売上が順調に拡大した。

費用については、委員会方式のプロジェクトにおいて一時的な費用が発生したが、一層のコスト効率化を意識した運用体制を敷いたこと、および開発の進捗により資産計上額が増加したこと等から前年同期比で減少した。

■ゲーム事業
セグメント売上高は79億6800万円(同12.3%減)、セグメント利益は16億3200万円(同16.6%減)となった。

売上高については、複数タイトルのクローズに伴う運用タイトル数の減少等により前年同期比で減収している。一方で、同社主力タイトルの1本である他社IPゲームアプリで9月に実施したイベントが好調に推移し、5月の周年イベントに迫る水準での収益貢献となった。また、運営中の多くのタイトルにおいても堅調な推移を維持している。

費用については、委員会方式のプロジェクトにおいて一時的な費用が発生したものの、引き続き運用費用の効率化に取り組んだほか、新規タイトルの開発が進展し資産計上額が増加したこと等から前年同期比で減少した。

■メディア事業
セグメント売上高は1億0900万円(同53.3%増)、セグメント損失は2億1200万円(前年同期はセグメント損失2億7400万円)となった。『Rooot』が順調にサービス拡大しており、前年同期比で増加した。費用については、多くのサービスが事業開発段階にあり費用先行が続いている。

■2022年3月通期の見通し
続く2022年3月通期の業績については、売上高109億円(前期比7.9%減)、営業利益17億円(同17.2%減)、経常利益16億5000万円(同18.3%減)、最終利益10億円(同38.4%減)を見込む。

・売上高:109億円(同7.9%減)
・営業利益:17億円(同17.2%減)
・経常利益:16億5000万円(同18.3%減)
・最終利益:10億円(同38.4%減)

計画に対する進捗率は、売上高74.1%、営業利益83.5%、経常利益83.6%、最終利益85.3%となっている。

・売上高:74.1%
・営業利益:83.5%
・経常利益:83.6%
・最終利益:85.3%

株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドリコム
設立
2001年11月
代表者
代表取締役社長 内藤 裕紀
決算期
3月
直近業績
売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3793
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