【決算レポート】ミクシィ、第3四半期(10月〜12月)はYoYとQoQで増収、営業利益増と『モンスト』の強さ見せる 足元は好調、シリーズ新作やNFT、FC東京は来期に



ミクシィ<2121>の2022年3月期通期の第3四半期(10~12月)の連結決算は、売上高295億円(前年同期比1.8%増)、営業利益18億円(同19.5%増)、経常利益21億円(同31.9%増)、最終利益12億円(同14.6%増)と増収増益となった。増収増益は『モンスターストライク』は周年施策の好調によるところが大きい。

・売上高295億円(前年同期比1.8%増)
・営業利益18億円(同31.9%増)
・経常利益21億円(同42.4%増)
・最終利益12億円(同14.6%増)



また3Qを前期比で見ると売上高295億円(前四半期比27.4%増)、営業利益18億円(同35.47%増)、経常利益
21億円(同45%増)、最終利益12億円(同40.32%減)と増収増益、最終利益減となった。

最終利益減は、2022年第2四半期に特別利益(投資有価証券売却益)18億円程を計上しており、その反動によるもの。

・売上高295億円(前四半期比27.04%増)
・営業利益18億円(同35.74%増)
・経常利益21億円(同45.00%増)
・最終利益12億円(同40.32%減)



前年同期比、前四半期比ともに外注費が増加した。前年同期比における差異の主な要因としては、スポーツセグメントでは公営競技事業での費用増加による。また、ライフスタイルセグメントにおいては、年賀状サービスの売上が増加したことに加え、一部の会計処理を変更したことによるものという。





広告宣伝費は、主にモンスターストライクにおける広告宣伝の効率化を行い前年同期比で減少している。ただし前四半期比では増加となった。理由はTIPSTARでTVCM等を実施したことや、モンスターストライクの8周年及び年末年始イベント関連のコストの影響によるもの。




デジタルエンターテインメントの売上高は前年同期比8.6%減の206億円だった。
前四半期比ではモンスターストライクのARPU回復等により14%の増収となった。稼ぎ頭の『モンスターストライク』は、10月の8周年イベントから年末年始イベントが好調だったようだ。

そんな好調とは裏腹に2021年11月に下方修正、その後2022年2月に上方修正を行っている。

その理由は『モンスターストライク』周年のイベントが好調であったものの、11月になると 2Q と同様の状況に戻っていたようだ。そのためまず下方修正を発表。ただし12月後半から年始にかけての年末年始施策や1月の売上も好調であったため上方修正を行っている。

説明会では、取締役CFOの大澤 弘之氏が「ゲーム業界は市況や競合など外的要因に売上が左右される側面がある」と前置いた上で「モンスターストライクは、一時的な売上低下があっても回復できる持続力のあるタイトル」と同タイトルの人気と運営能力に自信をのぞかせていた。

*今期期首より新収益認識基準を適用し、会計処理を変更したため、事業セグメントの利益の測定方法を変更している。当該変更により、本セグメントの売上高及びセグメント利益は12億円増加したとのこと。



12月には米国で新作スマホゲーム「クロスロードテイルズ」をリリースした。 ストーリーを読み進め、選択肢を選んでいく「インタラクティブストーリー」のゲームとなる。インタラクティブストーリー市場は、海外で高い成⾧をしているシナリオエンタメコンテンツであり、小説やドラマの代替として、主に若い女性を中心に人気を博しているようだ。コロナ禍による市場の変動はあるものの、直近5年でCAGRは16%と成⾧している市場だという。

ただし「みんなでワイワイ遊べる」タイトルは依然タイトル開発のベースとしているため、海外においても今後はそれに即したゲームのリリースを検討しているようだ。またM&A
についても「機会があれば」と説明していた。この部分に関してはゲームに限らず事業成長のために必要と認識のようだ。

なお、気になる新作タイトルに関しては、来期になるという。内容は『モンスターストライク』のIPを使ったタイトルになるとのこと。




決算とともに、DAZNと共同で運営するスポーツ特化型NFTマーケットプレイス「DAZN MOMENTS」についても発表があった。

DAZNといえば様々なスポーツを配信しており、同社の持つライセンス関連のNFTに関してもミクシィの木村社長は「臨機応変に対応したい」「スポーツコンテンツのライセンスが豊富であり、ミクシィだけでは開拓できないことも可能になる」といった説明があった。ビジネスモデルとしてはプラットフォームを提供し、手数料で売上を計上する見込みだという。

同プラットフォームでは、次世代ブロックチェーン「Flow」を基盤にサービス構築していること、ユーザー同士でコンテンツを売買できるマーケットプレイス機能や、コミュニティとして楽しく集まれる場を作る予定であることなどが明らかになっている。

その一方で、NFT購入の際には暗号資産が必須になるのか、先日ミクシィが発表した統合プラットフォーム「MIXI M」との関係、他マーケットプレイスへの出庫などの点に関しては、まだ非公開とのこと。

リリースは今春としている。



売上高は48億円(前年同期比38.5%増)となった。前年同期比では、競輪のインターネット車券販売市場の成⾧等により公営競技事業において順調に売上が増加。netkeibaは、12月には過去最高の1,700万MAUを突破するなど好調に推移した。



チャリロト及びTIPSTARのGMVの合計は、前年同期比で49.1%増となった。インターネット車券販売の伸⾧によりチャリロトのGMVが増加したことに加え、TIPSTARのGMVも約8割増加した。前四半期比でも増加しており、TIPSTARのGMVは、10月のTVCM等の影響で66.1%の増加となっている。特にTIPSTARは10 月に関しては TVCM やユーザー還元を行い、ユーザー増加売上も伸張したという。

なお2021年11月にFC 東京を買収しており、‎PL(損益計算書)は来期からの取り込みになるとのこと。J リーグの新シーズンは2月から開始。観客動員の状況に関しては注視しているようだ。




ライフスタイルセグメントに関しては、売上高は40億円(前年同期比38.5%増) となった。年賀状サービスの売上伸張、みてねの七五三向け出張撮影サービスや、OKURUのフォトギフト製品も好調に推移した。

*年賀状サービスにおいて一部の会計処理の変更による増収影響がある



なお先述したとおり、2022年3月期通期の連結業績予想の修正を発表、TIPSTARのマーケティング戦略の見直しによるコスト削減に加え、主力の『モンスターストライク』(以下『モンスト』)が第3四半期、第4四半期と回復傾向にあることから、売上高・利益とも11月5日に公表したレンジでの業績予想を上方修正した。

売上高1050億~1100億円→1120億~1150億円
営業利益20億~50億円→100億~110億円
経常利益20億~50億円→100億~110億円
最終利益25億~40億円→85億~90億円



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株式会社ミクシィ
http://mixi.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ミクシィ
設立
1997年11月
代表者
代表取締役社長 木村 弘毅
決算期
3月
直近業績
売上高1180億9900万円、営業利益160億6900万円、経常利益170億2600万円、最終利益102億6200万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2121
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