【決算レポート】ネクソン、第4四半期(10~12月)は好調だった前年同期の反動で減収に 期待の新作『アラド戦記モバイル』は3月24日に韓国で配信開始へ

ネクソン<3659>の2021年12月通期第4四半期(10~12月)の連結決算(IFRS)は前年同期が過去最高の第4四半期売上収益を達成していた反動もあって減収となった。ただし、金融収益が大きく伸びる一方で、金融費用が大きく減ったことで最終利益は大幅な黒字転換を達成した。

売上収益542億5000万円(前年同期比18.3%減)
営業利益29億7600万円(同80.9%減)
最終利益219億9500万円(前年同期297億8400万円の赤字)

韓国は業績予想のレンジ内で着地した。『ブルーアーカイブ』や『KartRider Rush+』が想定を大きく上回った一方、『メイプルストーリー』や『メイプルストーリーM』『サドンアタック』が想定を下回った。

また、中国は業績予想をやや下回った。『アラド戦記』は想定通り前年同期比で減収となっている。

日本は12月19日に配信を開始した新作 『カウンターサイド』が寄与したものの、その売上収益が想定を下回ったことで、業績予想をやや下回った。

北米および欧州は 『ブルーアーカイブ』の売上収益が想定を上回ったことで、業績予想を上回った。

続く2022年12月期の第1四半期は、中国事業の増収を見込む一方で、韓国事業は前年同期の高い水準との比較で減収を予想。グループ売上収益は前年同期比で横ばいの予想としている。中国での『アラド戦記』の前年同期比での成長を見込む一方で、韓国の『メイプルストーリー』が過去最高の四半期売上収益を記録した前年同期との比較で減収することが見込まれるという。

新作パイプラインは以下のとおり。期待の新作『アラド戦記モバイル』は3月24日に韓国で配信開始となる予定だ。

また、『KartRider: Drift』と、スウェーデンのストックホルムに拠点を置くEmbark Studios初のゲームタイトル『ARC Raiders』のグローバル配信を2022年後半に予定している。

株式会社ネクソン
http://www.nexon.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ネクソン
設立
2002年12月
代表者
代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
決算期
12月
直近業績
売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3659
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