【決算レポート】モブキャストHD、第1四半期は不採算タイトル譲渡や「転スラ」競合タイトルの影響で減収に カカオピッコマとWebtoonによるIP共同開発の推進も

モブキャストホールディングス<3664>の2022年12月期の第1四半期(1~3月)の連結決算は、子会社モブキャストゲームスの不採算タイトルの譲渡による影響で売上高が減少したものの、赤字幅は縮小する形となった。

売上高9億4400万円(前年同期比22.3%減)
営業損益8500万円の赤字(前年同期1億100万円の赤字)
経常損益9200万円の赤字(同1億2000万円の赤字)
最終損益8500万円の赤字(同8600万円の赤字)

子会社モブキャストゲームスの手掛けるモバイルゲーム事業は、前述の不採算タイトルの譲渡の影響に加え、主力タイトルの『転生したらスライムだった件~魔国連邦創世記~』が競合タイトルの影響で減収となったこともあり、前年同期比で57.7%の減収となった。

ただ、不採算タイトルの譲渡による利益率の改善に加え、利益率の高いコラボ案件などが下支えとなり、営業黒字で着地した。

なお、最終利益は、キック・アスが3月23日付で破産手続開始となったことに伴い、800万円の回収不能債権が発生したことによる特別損失を計上している。

子会社ゆとりの空間の手掛けるキッチン雑貨事業は、百貨店での一店舗当たりの売上が増加したことに加え、EC売上が伸張したことにより、前年同期比で7.5%の増収となった。さらに「構造改革」により利益率が改善。最終利益は保険金解約益1600万円の計上もあって、黒字に転換している。

モバイルゲーム事業の成長戦略としては、IPビジネス領域において、「IPプロデュース」「IP創出」の両輪での成長戦略に取り組む。5月17日には、TVアニメ「炎炎ノ消防隊」を題材としたスマートフォン向け新作ゲーム『炎炎ノ消防隊 炎舞ノ章』を開発中であると発表している。

また、「IP創出」については、カカオピッコマとWebtoonによるIPを共同開発し、2022年中に配信することを予定している。

キッチン雑貨事業は、「構造改革」「自社ECサイトの成長」「顧客層の拡大」「新規事業」の4つの成長戦略を実行し、2024年のIPOを目指すとしている。

なお、2022年12月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高と営業利益のみを開示しており、以下のとおりの営業黒字転換を見込んでいる。

売上高54億円(前期比19.0%増)
営業利益4400万円(前期3億7300万円の赤字)

株式会社モブキャストホールディングス
https://mobcast.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社モブキャストホールディングス
設立
2004年3月
代表者
代表取締役CEO 藪 考樹
決算期
12月
直近業績
売上高45億3700万円、営業損益3億7300万円の赤字、経常損益3億9800万円の赤字、最終損益10億1300万円の赤字(2021年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3664
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