HEROZ、22年4月期は売上高4.7%減、営業益88.2%減に AI(BtoB)サービスにおける人員計画や初期設定フィー獲得の遅延が影響

  • HEROZ<4382>は、6月10日、2022年4月期の連結決算を発表、主に AI(BtoB)サービスにおける人員計画や初期設定フィー獲得の遅延などが影響し、売上高と利益ともに当初予想を下回って着地した。

    売上高14億8200万円(前々期比4.7%減)
    営業利益3400万円(同88.2%減)
    経常利益8700万円(同69.3%減)
    最終利益4900万円(同76.2%減)
    ※前年同期との比較は参考値。

    ・AI(BtoC)サービス
    藤井聡太竜王の五冠達成に伴う将棋への注目度向上や、アプリ内でのオンライン将棋大会開催・機能追加などの効果により、AIによるサポート機能などを搭載した『将棋ウォーズ』が引き続き安定した収益を計上した。

    ・AI(BtoB)サービス
    ディープラーニングなどの機械学習技術を集約したAIサービス「HEROZ Kishin」に関わる業務の標準化を続け、資本業務提携先をはじめとする様々な事業会社へ「HEROZ Kishin」の提供を行った。エンターテインメント領域におけるゲーム終了や初期設定フィーの獲得遅延などの影響により、前事業年度と比較して減少となってはいるものの、将来的なAI導入を見据えたデータ分析に関するプロジェクトが新たに発生するなど、徐々に回復に向かっている。

    なお、高度な機械学習アルゴリズム開発・プロダクト開発のための技術研究を引き続き強化したことや、機械学習用サーバなど設備の購入に伴う減価償却費・通信費の増加、体制変更に伴う採用強化による採用教育費の増加および中長期的な成長戦略を実現するための先行投資などによって、売上原価、販売費および一般管理費が増加した。

    ■今期は売上高14%増、営業益43%増を見込む
    2023年4月期の連結業績予想は、さらなる企業価値の向上に向けて、人材採用強化や広告宣伝活動を機動的に行いつつ事業拡大に取り込むことを考慮し、以下のとおり。

    売上高17億円(前期比14.6%増)
    営業利益5000万円(同43.7%増)
    経常利益1億5000万円(同70.9%増)
    最終利益9000万円(同82.2%増)

HEROZ株式会社
http://heroz.co.jp/

会社情報

会社名
HEROZ株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役Co-CEO 林 隆弘/代表取締役Co-CEO 髙橋 知裕
決算期
4月
直近業績
売上高29億8000万円、営業利益2億5700万円、経常利益2億1600万円、最終損益5億7400万円の赤字(2023年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4382
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