【決算レポート】BOI、第4四半期(7~9月)は「恋庭」をけん引役に売上高32%増に 新作『メメントモリ』が好発進!…続く2023年9月期に大きな業績変動の公算も
バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>の2022年9月期の第4四半期(7~9月)の連結決算は、「恋庭」の売上拡大により、大幅な増収となった。
なお、10月18日にリリースした新作『メメントモリ』のリリース前の一時広告宣伝費を5500万円を計上したほか、子会社の繰越欠損金の控除限度設定による繰延税金資産一部取り崩しが赤字幅の拡大につながっている。
売上高6億8600万円(前年同期比32.9%増)
営業損益3億3400万円の赤字(前年同期2億6900万円の赤字)
経常損益3億3800万円の赤字(同2億6200万円の赤字)
最終損益3億7600万円の赤字(同1億1900万円の赤字)
ゲームサービスは、国本土関連の一時売上8900万円を計上した第2四半期を除くとほぼ横ばいの推移が続いている。ただし、次の四半期(2023年9月期の第1四半期)は、前述の新作『メメントモリ』がおよそ1ヵ月半分が寄与してくることになり、大幅な変動が見込まれることになりそうだ。
なお、『メメントモリ』は、国内のストアセールスランキングの最高順位でGoogle Playが首位、App Storeも4位を獲得している。全世界の課金高も10月の半月分で35億円に達しており、大きな収益インパクトをもたらすことが期待される。
「恋庭」は、リリース以降、順調な右肩上がりの成長が続いている。また、2023年9月期には海外展開を開始する予定で、海外版含めて10億円以上の広告宣伝費の先行投資を行う予定だ。
新作・新サービスの開発状況は、2017年より開発中の新作大型RPGが「本開発」段階にあるほか、子会社の手掛ける新規サービスも「本開発」となっている。
また、同社本体で手掛けるメタバースプロジェクトは、現在「企画中」の段階にあり、今後の進捗状況が注目されるところ。
なお、2023年9月期通期の連結業績予想については、『メメントモリ』の初速が非常に好調であり、今後大きな業績変動が見込まれることや、機動的な投資判断を実施していく方針であることから、現時点で適正かつ合理的な業績予想の算定が困難であるため、非開示としている。
ちなみに2023年9月期の営業利益率は、『メメントモリ』の売上拡大とグローバルIP価値拡大のための広告先行投資を行うため一時的に下がる見込み、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンク・オブ・イノベーション(BOI)
- 設立
- 2006年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 樋口 智裕
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高213億3300万円、営業利益49億円、経常利益49億2000万円、最終利益32億9300万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 4393