コーエーテクモHD、第3四半期決算は2ケタ減収減益で着地 複数の新作パッケージゲームを発売した前年の反動減

コーエーテクモホールディングス<3632>は、本日(1月30日)、2023年3月期 第3四半期累計(22年4月~22年12月)の連結決算を発表し、売上高494億3900万円(前年同期比10.6%減)、営業利益229億9400万円(同15.2%減)、経常利益168億8000万円(同56.5%減)、最終利益134億7700万円(同52.4%減)だった。

・売上高:494億3900万円(同10.6%減)
・営業利益:229億9400万円(同15.2%減)
・経常利益:168億8000万円(同56.5%減)
・最終利益:134億7700万円(同52.4%減)

前年同期にパッケージゲーム分野で複数の新作タイトルの発売があったこと等により、前年度に比べ売上高と営業利益は減少した。いわゆる反動減だ。営業外収支においては、戦略的にポートフォリオの組み替えを行ってきたものの、厳しい金融環境の変化の影響を受け、デリバティブ評価損を計上した。

セグメントの状況については以下のとおり。

 

■エンタテインメント事業

・売上高:462億9800万円(同11.6%減)
・営業利益:224億5600万円(同15.5%減)

「シブサワ・コウ」ブランドでは、10月にスマートフォンゲーム『三國志 覇道』を韓国で配信開始した。「シブサワ・コウ」40周年を記念したMMO戦略シミュレーションゲーム『信長の野望 覇道』(iOS、Android用)を12月に国内でサービスを開始した。App Storeセールスランキングで14位に入るなど、順調な滑り出しとなった。

「ω-Force」ブランドでは、TYPE-MOON監修、アニプレックス制作協力による「Fate」シリーズ最新作『Fate/Samurai Remnant』(PS5、PS4、Nintendo Switch、Windows(Steam)用をに発売予定であることを発表した。

「Team NINJA」ブランドでは、同社が開発を担当した『STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN(発売元:スクウェア・エニックス)』が、12月に発表した「PlayStation Partner Awards2022Japan Asia」で、ユーザー投票によって選出す「USERS'CHOICE AWARD」を受賞した。

「ガスト」ブランドでは、開発中のスマートフォンゲーム『BLUE REFLECTION SUN/燦』(iOS、Android、DMM GAMES用)のクローズドβテストを12月に実施した。

「ルビーパーティー」ブランドでは、国内で配信中の『金色のコルダ スターライトオーケストラ』において各種ゲーム内イベントを実施した。イベント事業では『アンジェリーク ルミナライズ2nd Floating Stage』を開催した。

「midas」ブランドでは、新規スマートフォンゲームの開発に注力している。

上記ブランド以外では、同社が開発を担当した『ウルトラ怪獣モンスターファーム』(Nintendo Switch用)が10月にバンダイナムコエンターテインメントから国内、アジア、北米で発売した。

IP事業においては、国内及びアジア各地域で配信中の『三国志・戦略版』(国内では『三國志真戦』)が、引き続き高水準で推移した。

 

■アミューズメント事業

・売上高:22億6500万円(同14.2%増)
・営業利益:3億9600万円(同142.9%増)

アミューズメント施設は、12月に新たに1店を出店し、店舗数は10店となった。スロット・パチンコでは、同社が開発を担当した1タイトルが稼働を開始した。

 

■不動産事業

・売上高:22億6500万円(同188.2%増)
・営業利益:2億3100万円(同84.8%増)

ライブハウス型ホールKT Zepp Yokohamaは、有観客イベントで高い稼働率を維持し、開業以来の累計観客動員数は50万人を目前にしている。

 

■その他

・売上高:2億7600万円(同39.1%減)
・営業損失:8900万円(前年同期は2億5400万円の利益)

 

■2023年3月期の業績見通し

2023年3月期の業績は、売上高770億円(前期比5.8%増)、営業利益340億円(同1.5%減)、経常利益310億円(同36.3%減)、最終利益235億円(同33.5%減)、EPS74.60円を見込む。これについては、業績予想の修正を行っている。

・売上高:770億円(同5.8%増)
・営業利益:340億円(同1.5%減)
・経常利益:310億円(同36.3%減)
・最終利益:235億円(同33.5%減)
・EPS:74.60円

計画に対する進捗率は、売上高64.2%、営業利益67.6%、経常利益54.5%、最終利益57.3%となっている。

・売上高:64.2%
・営業利益:67.6%
・経常利益:54.5%
・最終利益:57.3%

コーエーテクモホールディングス株式会社
http://www.koeitecmo.co.jp/

会社情報

会社名
コーエーテクモホールディングス株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
決算期
3月
直近業績
売上高845億8400万円、営業利益284億9400万円、経常利益457億4100万円、最終利益337億9200万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3635
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