3300人超の激戦オーディションを勝ち抜いた8人による声優ユニット「IBERIs&」がメジャーデビュー デビュー曲やユニットの魅力、目標を聞いた

 

81 プロデュースとユニバーサルミュージックが手掛ける声優アーティストユニット「IBERIs&(以下、イベリスアンド)」がメジャーデビューする。声優アーティスト発掘プロジェクト「SUN AUDITION」を通じて、3300名 を超える応募者から選ばれた、池田 百々香さん、大橋 海咲さん、小川 華果さん、園田 れいさん、西尾 桃子さん、浜崎 七海さん、日菜さん、三波 春香さんの8人によるユニットだ。

一次審査から最終審査まで4回にわたる審査を経て、昨年6月にメンバーが決定し、それ以降、歌やダンス、演技のレッスンを重ねるとともに、プレデビューシングル「Catch the SUN」のリリースや各種イベント出演をこなし、実力をつけてきた。そんな彼女たちがついにデビュー曲「We Don't Stop!」をひっさげて登場する。

今回、メンバーの大橋 海咲さん(写真左)、池田 百々香さん(写真中央)、浜崎 七海さん(写真右)にインタビューを行い、デビュー曲「We Don't Stop!」のほか、ユニットの紹介、ユニットとして目指す方向性についても話を聞いた。


――:よろしくお願いいたします。

大橋:大橋海咲です。新潟県出身の 23 歳で最年長です!以前から声優を目指して、養成所に通っていたので、 演技についてはメンバーの中では経験している方だと思います 。

池田:池田百々香です。大阪府出身の20歳になりました。チョコレートを食べながらホラー映画を見ることが好きです。学生の頃はダンス部に所属していた ので、ダンスがすごく大好きで、得意な方かなと思います。人のマネをして踊ったりするのも得意です。

浜崎:浜崎七海です。東京都出身の 19 歳です。メンバーのなかでは一番身長が高いスタイルリーダー です。 私は、演技と歌、ダンスは、全て未経験で、 専門的にトレーニングしてこなかったのですが、それでも負けじと頑張り抜くところが自分の強みだと思います。

――:皆さん、メンバーでもそれぞれ得意なところが違うんでしょうか。

大橋:メンバーの中には 10 年ぐらいダンスをやっている日菜(ひなの)という子がいてすごく上手なんですけど、その子は最年少なんです。小川華果という 歌がすごい得意な子もいますし、それぞれ得意なところが違っている印象ですね。だからこそ、お互いに得意なことを教え合うこともできます。

 ▲小川華果さんのボイスサンプル収録風景。

――:得意領域が違うっていいですね。どういったきっかけで応募されたんでしょうか。

大橋:私は養成所に通っているとき、スタッフさんからオーディションの紹介を受けたことがきっかけです。演技だけでなく、歌とダンスをどっちもやりたかったので、チャンスだと思って応募しました。歌とダンスを好きだといっても、実際に自分の力がどこまで通用するか、かなり不安でした。ダンスに関してはほとんど未経験でしたので、ここまで来れたのが本当に奇跡みたいだと感じています。

池田:私は元々、別の事務所の養成所に通っていまして、インターネットで声優オーディションを見ていたら本当に偶然見つけたのがきっかけです。応募しようか悩みに悩んで両親と相談した結果、締め切りギリギリに応募しました。

――:電話して相談されたんですね。

池田:はい。上京して家族が東京にいないので、応募用の写真もどうやって撮影したら良いのか、そんなところから悩んでいましたね。これはよく笑い話にされるんですけど、ベランダの室外機の上にスマホを立てて直立不動で自分を撮りました。合格した後に聞いたんですが、 ベランダで撮影した写真は、審査を担当されたスタッフさんにすごく印象に残ったと言われました。

浜崎:実は私も締め切り 1日前に友人が「サンオーディション」を見つけてきて教えてもらったことがきっかけです。「こういうオーディションがあるけど、一緒に受けない?」と誘ってくれたんです。急いで応募に必要な書類と映像、ボイスサンプル などを用意して提出しました。その友人がいなかったら、この場にはいなかったです。その友人は、残念ながらご縁がなかったんですけど…。

――:なるほど。他の方も期限ギリギリという方は多かったんでしょうか。

大橋:他のメンバーの話を聞いても、直前に提出した子が多かったですね。

――:確かにオーディションですから、直前まできちんと準備したいという考えた人もいるんでしょうね。デビューが決まった時の心境はいかがでしたか。

大橋:ステージ上で名前を呼ばれた瞬間は、「合格した」と思ってすごく嬉しかったんですけど、すぐに「本当かな?」と思ってしまって…。しばらくは合格 の実感がありませんでした(笑)。その後の色々な活動を通して、本当に合格したんだと思うようになりました。

池田:私も似たような感じで実感はなかなか持てませんでした。合格発表の時、私の名前は最後の方に呼ばれました。 なかなか自分の名前が呼ばれなかったので 、発表途中にも関わらず、「ああ、これは落ちたな…」と思い込んでしまって、途中からすごく暗い顔になっていました。8人目に呼ばれた園田れい も同じように沈んだ表情だったんですけど、写真として残っていて、「このとき、受かるなんて思っていなかったよね」とその子とよく話していましたね。そんな心理状態でしたので、自分の名前がよばれたときは、ギャン泣きしてしまいました。隣にいた子は、「本当に受かったの?」という感じのぽかんとした表情でしたので、すごいコントラストだったかもしれません。

浜崎:私は逆に最初に名前を呼ばれました。舞台袖に行ってステージ上に並んですぐに発表だったので 、心の準備をする時間が十分になかった気がします。 本当に途中まで全然現実感がなくて、地に足がつかないというか、発表の最中もふわふわした気分でした。ただ、最後にオフィシャルサポーターの方から講評をいただいているときに、急に現実感が出てきて、泣いてしましましたね。

 

――:応募者の人数を考えると、すごいオーディションですよね。皆さん、本当にすごいと思います。しかし、合格してからデビューまでの期間がずいぶん短いと感じました。みなさんがそれだけの素養があるということなんでしょうが、わずか半年ちょっとですか。

大橋:確かに早いですね。あっという間だと感じます。今年の1 月の時点で。デビューまで「まだ 1、2ヶ月はあるね」とメンバーで話していましたが、気がつくとデビュー間近になっていて、あまり実感は湧いていませんでした。でもこうやってインタビューしていただいていると、「もう私たちデビューするんだ」という気持ちが徐々に出てきました。

――:この間の活動は、どういったことをされていたんですか。

浜崎:歌やダンスのレッスンと並行して、デビュー曲の前にプレデビュー曲「Catch the SUN」のリリースイベントを行ったり、北海道のルスツというところの「うまいもん祭り2022」に出演させていただいたりと人前に立たせていただく機会が多かった期間だと思いました。

 

――:人前に立つのは慣れましたか?

大橋:いまだに緊張はしますけど、最初の頃のような硬い表情やぎこちない感じは改善されてきたかなと思います。オーディション期間中に池袋のサンシャインシティ 噴水広場 でお披露目イベントがあったんですけど、その時が一番ガチガチだったかもしれませんね。本当に硬直状態でした。その後、デビューが確定した8 月にも同じ場所で お披露目イベントを行いましたが、「少し 成長したかな?」という実感がありました 。

 

――:たしかに。場数を踏むって大事ですよね。

浜崎:リリースイベントは、応援してくださるファンの方々との距離が近かったことも、緊張をだいぶ和らげる要因になったと思います。イベントの最中に話そうと思って飛んでしまった単語などを助けてくださったり、私たちのたどたどしいトークを暖かく見守ってくださったり、本当にファンの方に助けられています。

――:密度の濃い時間だったんですね。ここまでいろいろな活動をされてきて、自分たちのグループの特徴や魅力ってどんなところにあると感じますか?

大橋:メンバーの個性がそれぞれユニークです! その個性を生かした楽曲やステージパフォーマンスが、このグループの魅力というか特徴だと思っています。

池田:個性が全く違いますね。それぞれ得意とすることが違うので 、お互いに憧れる部分があったり、逆にこの部分は負けたくないという思いもできたりして、良いライバルであり、先生であり、仲間であり…といった関係が築けているのではないかと思います。

浜崎:池田さんと同じような印象を持っています。 8 人全員が全く違う個性、魅力を持っているからこそ、それぞれの相乗効果がありますし、だからこそより輝けると感じています。

――:お互い個性が違うというお話ですが、どんなところに感じますか?

大橋:たとえば、園田れいは、語彙力やワードセンスにはいつも驚かされてます。話していると、突然、四字熟語を使ったり、「訥々(とつとつ)」など普通はあまり使わない言い回しや単語が自然に出てきたり、羨ましくなりますね。

 ▲園田れいさん。サンプルボイスの収録中。

 

池田:私は、みんなに憧れを持ってるんですけど、特に驚かされたのは、最年少の日菜ですね。グループの中では一番大人で、感じたことや思ったことをきちんとまとめてから話すところでしょうか。私は対照的に感じたことをすぐに話してしまうようなところがあって、見習いたいと思っています。ダンスも一番上手で、わからないことを聞くとすごく熱心に教えてくれます。優しくてしっかりした子で年下ですが、 憧れています。

浜崎:私も園田れいですね。初めて会った時から衝撃を受けました。受け答えがユニークで面白いですし、もしかしたら本人はあまり意識していないかもしれないのですが、その場にいるだけで、場の雰囲気が和んだり明るくなったりするムードメーカーでもあります。

――:皆さん、声優としても活動を目指しておられると思うのですが、影響を受けたアニメ作品はありますか?

大橋:『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』が好きですね。その主人公の「空条徐倫」がすごくかっこいいです。Netflixで配信されているのですが、イッキ見してしまいました。テレビでの放送も毎週楽しみにしています。

池田:『進撃の巨人』です。私自身が演技の道を目指すきっかけになった作品で、一番好きな作品です。私自身、一時期はアニメから離れていた時期があったんですが、中学3 年生の時に『進撃の巨人』を父と一緒に見て、作品の内容や声優さんの演技にすごく衝撃を受けました。

浜崎:私は好きな作品がいっぱいあって、一番は選べないですね。例えば、声優さんの存在を初めて意識した作品としては『進撃の巨人』がすごく思い出深いですし、あとは『かぐや様は告らせたい』は、高校生の時に「ちょっと学校に行きづらいな 」と思っていたときに助けられた作品ですね。

――:話は変わってデビュー曲「We Don’t Stop!」を紹介していただけますか?

大橋:とてもかっこよくてパワフルな曲です。そして名前のとおり、私たちは止まらないということで、止まらずに夢に向かって走り続けるという意味が込められています。実際に聞いていただくと、疾走感があって、本当に走りたくなるような曲調です。

▲デビューシングル「We Don’t Stop!」のジャケット写真。

 

――:デビュー曲の歌詞でこういうところが好きというところが あれば。

大橋:「We Don't Stop!」ですね! 私たちは止まらない!というフレーズに共感します。

池田:1サビの終わりに「Boy 油断してたら追い越しちゃうよ!」という歌詞があるんですけど、ガールズグループだからこそ歌える歌詞だなと思います。主人公って基本的に男の子というイメージがあるし、私も 思っていたんですけど、この曲を聴いてると、「女の子でも主人公ができる。ヒロインじゃなくて、主人公として輝けるんだ 」と思わせてくれる 歌詞だなと思います。

――:ヒロインと主人公は違いますもんね。

浜崎:私は、歌詞に「とめどない涙は 嵐に変えて」という一節があって、「泣かないで」ではないんですよね。「とめどない涙」ということは泣いてもいいんだなと思えるし、それを次の力に変えていけばいいという前向きなところがすごく好きです。パフォーマンスしている時も、「ああ好きだなぁ!」と思いながら歌っています。

――:それ以外に気に入っているところや見てほしい所があれば教えてください。

大橋:この曲には、ラップの部分があるんですけれども、マイクの前に立って初めてラップをやったときはとても楽しかったですね。リズムをとるのが本当に難しくて何度もやり直しましたが、やり直したからこそ自分でも納得のいくものに仕上がったと感じています。

池田:私もラップの部分が好きですね。レコーディングした当時は滑舌もまだまだで、ラップは好きだけど歌いづらい、という感じで…。歌詞も英語みたいで最初は口が回るかなと心配でした。レコーディングから半年ぐらい経ってずっと練習してきたので、自分でも発音が良くなっているのが、まだまだですけど、わかるようになってきました。自分の進歩が目に見えてわかるのもすごく楽しいですね。

浜崎:私は最初に「Hello, Girls」で始まっていたり、「Girlsだけの魔法ね」といったフレーズがあったりするので、男性だけでなく、ぜひ女性にも聴いてほしいと思っています。私もオーディションの最中にこの曲に支えられたし 、味方になってくれるような曲だと思います。あとは、「Girls! Y’all know what time it is?」といったフレーズも一番カッコいいところといっても過言ではないと思いますね。このあたりは、海咲(大橋さん)にしか出せない色だと思います。

大橋:ありがとうございます!

――:なるほど。楽曲は、ユニット全体とメンバーそれぞれソロバージョンがあるとはすごく豪華ですね。

大橋:ソロバージョンは、一人ひとりの歌声がじっくり聴くことができますので、全形態で聴いてほしいです。

――:皆さんは他のメンバーのソロバージョンはもうチェックされたんですか。

大橋:もちろんです。全員分をチェックしました。それぞれの個性が出ていると感じました。ラップの歌い方が全く違うし、英語についても可愛かったり、カッコよかったり、こんなに違うものなのかと驚きました。同じ曲ですけど、全員分を聴いても全然飽きないです。

池田:先日、みんなで練習する機会があって、その時に西尾桃子が全員分の音源を流してくれたんです。自分の歌をみんなの前で聴くのは少し恥ずかしかったですが、 周りのメンバーから「ここ可愛いよ」「カッコいいよ」など、お互いに良かったところを褒め合う、認め合う関係ができているのはすごく良いなと思いました。

浜崎:うん。お互いの歌を改めて聴くことで、すごく刺激も受けました。

――:ユニットとして先輩ユニットが事務所にも業界内にもいらっしゃると思うのですが、イベリスアンドとして目指している所があれば。

大橋:先日、i☆Risさんのライブに伺ったんですが、ものすごくキラキラしたステージパフォーマンスだと感じました。 ダンスはパワフルだし、歌もめちゃめちゃ可愛くてカッコいい。私は、そういうパフォーマンスを長年続けられることを本当に尊敬していて、私たちのグループも長年愛されるグループでありたいと思っています。

池田:私も先輩のライブにうかがったとき、「すごくかっこいい!」と思ったんですが、同時に、自分たちの個性や違いをどうやって出していったらいいのかも考えてしまいました。先輩たちはまさにアイドルですが、自分たちは少し違っていて、声優アーティストグループです。グループとして、何かを成し遂げたいとも思っています。

――:私も写真を拝見して、衣装がアーティスト感を出しているなと感じました。

池田:ありがとうございます!それぞれの衣装も特徴的で、全体的にカッコいい仕上がりだと感じています。 特に七海(浜崎)の衣装は良いですよね。

――:その浜崎さんは。

浜崎:私はこれまでアニメや声優ユニットをみて元気づけられてきたので 、私たち、イベリスアンドもライブを見た人や楽曲を聞いた人を笑顔にして元気づけることができる――そんな魅力を持ったユニットを目指していきたいです。

――:ありがとうございました。

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