【決算レポート】東映アニメ、第3四半期(10~12月)は映画「THE FIRST SLAM DUNK」の大ヒットで売上高76%増、営業益138%増に 劇場公開との連動施策で版権事業も好調
東映アニメーション<4816>の2023年3月期の第3四半期(10~12月)の連結決算は、12月3日に公開した映画「THE FIRST SLAM DUNK」の大ヒットもあり、大幅な増収増益を達成した。
売上高226億1400万円(前年同期比76.9%増)
営業利益76億1100万円(同138.4%増)
経常利益72億7200万円(同114.1%増)
最終利益49億8100万円(同161.3%増)
なお、第3四半期累計(4~12月)業績でも過去最高の売上高、利益を大幅に更新している。
第3四半期累計業績によるセグメント別の状況を見てみると、映像製作・販売事業は前年同期比80.0%の増収、同72.6%の増益となった。映画「THE FIRST SLAM DUNK」と「ONE PIECE FILM RED」の記録的なヒットにより、「劇場アニメ」が業績を大きくけん引した。
また、「海外映像」も映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」と「ONE PIECE FILM RED」「THE FIRST SLAM DUNK」の海外上映権販売に加えて、海外映像配信権販売が好調に稼働したことで大幅な増収を達成している。
版権事業は、前年同期比29.1%の増収、29.6%の増益となった。「国内版権」は、「ワンピース」や「ドラゴンボール」シリーズの劇場公開と連動した販売促進により、両作品とも商品化権、ゲーム化権が好調に稼働した。
「海外版権」は、「ドラゴンボール」シリーズや「ワンピース」のゲーム化権販売に加え、「デジモンアドベンチャー」シリーズや「ワンピース」「ドラゴンボール」シリーズの商品化権販売が好調に稼働した。
商品販売事業は、「ワンピース」のショップ事業や映画「THE FIRST SLAM DUNK」の商品販売が好調に稼働したことなどから前年同期比29.1%の増収となり、黒字転換を果たした。
2023年3月期通期の連結業績予想は、昨年10月21日に上方修正した修正予想から変更なく、以下のとおり。
ただ、劇場大型3作品の大ヒットにより、通期計画に対する第3四半期時点での進捗率は売上高が85.6%、営業利益が92.8%、経常利益が91.2%、最終利益は91.7%に達するなど極めて順調なものとなっている。
売上高760億円(前期比33.3%増)
営業利益235億円(同29.8%増)
経常利益250億円(同32.8%増)
最終利益180億円(同40.4%増)
会社情報
- 会社名
- 東映アニメーション株式会社
- 設立
- 1948年1月
- 代表者
- 代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高671億1700万円、営業利益177億7200万円、経常利益203億円、最終利益145億9300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4816