【決算レポート】ケイブ、第3四半期(12~2月)はでらゲー連結で業容急変貌…売上高552%増、9億円の営業黒字に 「東方Project」公認タイトルは11月22日リリースへ
ケイブ<3760>の2022年5月期の第3四半期(12~2月)の連結決算は、でらゲーの子会社化の影響もあって売り上げ規模が様変わりした。
また、各利益項目も四半期ベースでの大幅な黒字に転換した。
売上高30億3600万円(前年同期比552.9%増)
営業利益9億300万円(前年同期4800万円の赤字)
経常利益8億8700万円(同4800万円の赤字)
最終利益5億3700万円(同5700万円の赤字)
ちなみにでらゲーの子会社化の影響により、売上構成比率が大きく変化し、ゲーム事業の売上が全体の95%を占める形になっている。
ゲーム事業では、主力の『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~』でメインストーリー新章の展開や継続した季節イベントを実施した。また、Nintendo Switch版『虫姫さま』海外パッケージ版が売上獲得に貢献した
開発中の「東方Project」公認二次創作タイトルは、基幹機能の実装は完了し、制作物の量産と改修を行うフェーズへ移行した。なお、「東方Project」公認二次創作タイトルのリリース予定は11月22日に決定した。
なお、ゲーム事業ではでらゲーの子会社化で、でらげーのプロダクトが同社グループの収益にこの第3四半期から貢献してくることとなった。具体的にはMIXI<2121>が配信する『モンスターストライク』の開発業務に加え、でらげーがパブリッシングも担当する『キングダム 乱 -天下統一への道-』もグループの収益に貢献することになる。
さらに、でらゲーが主幹事となり、テレビ朝日、ファンクルーと共同で設立したスマートフォンゲーム「メテオ(仮)」製作委員会の開発プロダクトなども今後はパイプラインに加わってくることになる。
その他ライブ配信事業等では、連結子会社capableにおいて、ヒット商品の店舗展開がスタートした。また、新商材の企画をスタートし、様々なIP運用に特化した100%子会社(ケイブの孫会社)CAPEも自社店舗展開の準備段階に入っている。
なお、2023年5月期の業績予想については、現時点において信頼性の高い通期の業績予想数値を算出することが困難であるとし、引き続き非開示としている。
ただし、でらゲーの子会社化に伴い業績は回復する見込みとしており、通期業績でどこまで収益性の改善が進むのか、大いに注目されることになりそうだ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ケイブ
- 設立
- 1994年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高122億7400万円、営業利益18億7000万円、経常利益19億4300万円、最終利益14億4100万円(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3760