【決算レポート】Aiming、第1四半期は営業益5.7億円と黒字転換 『カゲマス』フル寄与、『DQタクト』半周年好調 次四半期は新作投入で費用先行に

 

Aiming<3911>は、本日(4月28日)、2023年12月期 第1四半期(23年1月~23年3月)の連結決算を発表し、売上高51億5800万円(前四半期比QonQ30.9%増)、営業利益5億7600万円(前四半期は1600万円の損失)、経常利益6億2600万円(同1億1000万円の損失)、最終利益2億1800万円(同9.1%増)と大幅増収・営業黒字転換を達成した。新作開発費など先行投資の影響もあり、直近の2四半期は営業損失を計上していた同社だが、3四半期ぶりに営業黒字となった。

・売上高:51億5800万円(同30.9%増)
・営業利益:5億7600万円(同1600万円の損失)
・経常利益:6億2600万円(同1億1000万円の損失)
・最終利益:2億1800万円(同9.1%増) 

 

 

■『DQタクト』と『カゲマス』が好調

前四半期よりサービスを開始した『陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン(カゲマス)』の運営成績が好調に推移したほか、『ドラゴンクエストタクト(DQタクト)』の2.5周年イベントが奏功し、大幅な増収を達成した。特に『カゲマス』については前四半期は1ヶ月程度の貢献だったが、今回は3ヶ月分フル寄与した。運営成績も良好だったとのことで、この影響は大きい。

 

利益面では、主力タイトル主導の増収効果で営業黒字に転換した。増収効果が黒字転換の要因としてほぼ説明できるものだが、『カゲマス』の運営が軌道に乗ったことで、広告宣伝費を減らすことができたことも見逃せない。新作開発の進捗に伴う外注費の増加も増収効果で吸収した。 

なお、費用の中でプラットフォーム手数料や版元などに支払うロイヤリティが増えたが、これは売上高に連動して増える費用となっている。売上が伸びていることを示す費用として見るべきだろう。

  

■第2四半期の業績見通し

第2四半期(23年4月~6月)の業績は、売上高57億9000万円(前期比12.3%増)、営業利益2200万円(同96.2%減)、経常利益2200万円(同96.5%減)、最終損失1億1400万円(前期は2億1800万円の利益)を見込む。

・売上高:57億9000万円(同12.3%増)
・営業利益:2200万円(同96.2%減)
・経常利益:2200万円(同96.5%減)
・最終損失:1億1400万円(同2億1800万円の利益)

 

この四半期は、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか バトル・クロニクル』と『かみながしじま 〜輪廻の巫女〜』をリリースする予定で、増収が見込まれる。

気になるのは利益だ。

両タイトルのリリースに伴い、広告宣伝費が増加する。リリースのタイミングでは、大規模なプロモーションを行って集客を行う必要があるため、広告宣伝費が先行して発生する。また『DQタクト』の半周年効果の剥落や、『カゲマス』の売上減も想定されるとし、営業利益は大幅に減る見通しだ。