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HEROZ<4382>は、6月9日、2023年4月期の連結決算を発表、既存事業の成長に加え、バリオセキュア<4494>とストラテジットの連結子会社化により売上高が大きく増加した。
最終損益については、子会社バリオセキュアの指定購入保証に掛かる引当金の計上により、特別損失1億100万円を計上したことも新たに影響している。
なお、同社は2023年4月期の第2四半期より連結決算に移行しており、前年同期比較は単独業績と比較した参考値となる。
売上高29億8000万円(前々期比101.0%増)
営業利益2億5700万円(同641.4%増)
経常利益2億1600万円(同146.3%増)
最終損益5億7400万円の赤字(前々期4900万円の黒字)・AI/DX事業
将棋ウォーズは、前四半期に引き続き堅調に増収。引き続き、将棋人口の最大化を目指し、幅広い層のユーザーへアプローチを行っていく。HEROZのBtoB事業は、専門性の高いエンタメ関連での案件数が増加した。引き続き、AIによる各産業領域での事業効率化に注力する。ストラテジット社は、自社のSaaS連携アプリをはじめとするプロダクトの収益基盤を強化しリカーリング売上の成長を目指す。グループ間シナジーの創出に向け、AIを搭載したSaaSプロダクトの連携開発を実施する。
・AI Security事業
今期グループ入りしたバリオセキュア社が展開するセキュリティ事業に、HEROZグループのAIを実装していく事業を展開する。マネージドセキュリティサービスにおいては、安定的な売上基盤に加え、付加価値を付した差別化を図っていく。また、隣接事業への事業拡大を図り、中小企業向けの高いシェアを活かした事業展開を図っていく。
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■子会社2社の通年寄与で大幅な増収増益を見込む
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2024年4月期通期の連結業績予想については、オーガニックの成長(約10%)に加えて、バリオセキュア社とストラテジット社が連結決算において通年で寄与することで大幅な増収増益を見込んでおり、以下のとおり。
売上高48億円(前期比61.0%増)
営業利益4億円(同55.1%増)
経常利益3億8500万円(同78.1%増)
最終利益3000万円(前期5億7400万円の赤字)
会社情報
- 会社名
- HEROZ株式会社
- 設立
- 2009年4月
- 代表者
- 代表取締役Co-CEO 林 隆弘/代表取締役Co-CEO 髙橋 知裕
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高48億4100万円、営業利益4億5100万円、経常利益3億6800万円、最終損益:11億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4382