Aiming<3911>の椎葉忠志社長(写真)は、8月24日にサービス開始を控えている新作タイトル『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか バトル・クロニクル(ダンクロ)』のリリースを延期した経緯を説明した。海外を含めたゲーム会社が莫大な予算で開発したタイトルを日本でリリースする際、巨額の広告予算を投下してプロモーションを行っていくが、リリースラッシュだったこの時期、それを把握した上であえてリリースする計画だったという。
しかし、5月から6月にかけて出稿企業の増加に伴い(広告枠の取り合いのようになって)広告費が上がり、新規ユーザーの獲得効果が想定の半分以下になるとの試算が出てきたため、直前になって延期を決めたとのこと。「期待していただいたお客様や株主の皆様、ステークホルダーの皆様には非常にご迷惑をおかけしたが、しっかりとヒットさせなければならないタイトルでもあるので、そのままリリースするという判断は間違えていると考えた」と明かした。
同時期にリリースされたタイトルは、Yostar『エーテルゲイザー』をはじめ、『キュービックスターズ』『ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道 The Opening of Fate』など錚々たる顔ぶれだ。前後1ヶ月を見ると、『崩壊:スターレイル』や『takt op. 運命は真紅き旋律の街を』『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』『オーディン:ヴァルハラ・ライジング』『ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!』などがある。
また、日本語版と英語グローバル版と同時リリースする予定だったが、延期した結果として、韓国語版と繁体字版も初期から対応できることになった。動画配信サービスの広がりで世界中で日本のアニメが視聴されるようになる中、アニメIPを活用したゲームも海外展開ではプロモーション上、有利に働く。先に『鬼滅の刃』の非公式アプリがリリースされて繁体字圏で爆発的にヒットした経緯(当該アプリは削除済み)があることを考えると本作への期待は大きい。
会社情報
- 会社名
- 株式会社Aiming
- 設立
- 2011年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 椎葉 忠志
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高181億9900万円、営業損益13億900万円の赤字、経常損益11億円の赤字、最終損益22億2700万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3911