ソニーグループ<6758>は、11月9日、9月中間期の決算説明会(オンライン開催)で、ゲーム&ネットワークサービス分野の業績について、売上高が前年同期比32%増の9541億円、営業利益が同16%増の489億円と増収増益となったことを明らかにした。
同社では、プレイステーション5(PS5)ハードウェアの販売増やサードパーティ・ソフトウェアの増収などが主な要因としている。PS5の損益悪化はあったものの、増収効果で吸収した。
十時裕樹社長は、質疑応答で、営業増益にはソフトの影響が大きいとコメントした。「ファーストパーティが弱かったが、サードパーティが強かった」という。為替の好影響やネットワークサービスも貢献したとのこと。
また、PS5の損益悪化については、生産性の悪化などではなく、前年同期の為替と生産・物流事情が関連しているそうだ。当時は部品購入から生産完了までのリードタイムが長く、その間に急速に円安が進み、一時的に為替差益が出た。
つまり、部品購入時は為替相場の円が高かったため安く仕入れられたものの、生産完了時点に円安となって販売時に有利に働いた、ということだろうか。
なお、2024年3月通期の見通しも変更し、売上高を4億1700億円から4億3600億円に引き上げた。営業利益については変更なく2700億円とした。
会社情報
- 会社名
- ソニーグループ株式会社
- 設立
- 1946年5月
- 代表者
- 代表執行役会長CEO 吉田 憲一郎/代表執行役社長COO兼CFO 十時 裕樹
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高及び金融ビジネス収入13兆207億6800万円、営業利益1兆2088億3100万円、税引前利益1兆2686億6200万円、最終利益9705億7300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6758