DeNA、第3四半期決算は営業損失276億円と巨額の赤字を計上 ゲームやのれんの減損276億円で 持分法SHOWROOMも減損 社長と会長は報酬を一部返上

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、2月7日、2024年3月期 第3四半期累計(23年4月~23年12月)の連結決算(IFRS)を発表し、売上収益1041億4900万円(前年同期比2.7%増)、営業損失276億2600万円(前年同期は50億5600万円の利益計上)、税引前損失297億9500万円(同119億4900万円の利益計上)、最終損失312億3300万円(同72億8700万円の利益計上)だった。

・売上収益:1041億4900万円(同2.7%増)
・営業損失:276億2600万円(同50億5600万円の利益計上)
・税引前損失:297億9500万円(同119億4900万円の利益計上)
・最終損失:312億3300万円(同72億8700万円の利益計上)

 

■赤字の要因は減損損失など一時費用による

巨額の赤字を計上したが、これは主にゲーム事業におけるソフトウェア等の資産や、のれん等に関する減損損失276億9300万円を計上したことによる。いわゆる一時費用によるものだ。IFRSに基づく減損テストを実施した結果、ゲーム事業に係るソフトウェア等の資産に関する減損損失114億6200万円や、のれんの減損損失155億2600万円を計上した。

なお、のれんの減損損失の主な内訳は、 IRIAM89億1200万円、データホライゾン36億1200万円、日本テクトシステムズ19億7800万円だった。

さらに、第持分法で会計処理しているSHOWROOMに対する投資について減損の兆候が認められたため、減損テストを実施し回収可能価額まで帳簿価額を減額した結果、59億4300万円の持分法による投資損失も計上した。

これに伴い、代表取締役会長と代表取締役社長が報酬を一部返上する。

・代表取締役会長 役員報酬月額の50%を返上(3か月間)
・代表取締役社長兼 CEO 役員報酬月額の50%を返上(3か月間)

 

■セグメント別の状況

セグメント別の業績は次のとおり。

①ゲーム事業
ゲーム事業の売上収益は390億9500万円(同16.5%減)、セグメント利益は2億5600万円(同95.5%減)となった。新規タイトルのリリースがあったものの、既存のタイトルを中心とした事業運営となった。ユーザ消費額は減少し、新規タイトルのリリースに伴う償却費やマーケティング等の関連費用が影響し、減収減益となった。

②ライブストリーミング事業
ライブストリーミング事業の売上収益は326億円(同9.3%増)、セグメント利益は3億6900万円(同4億8700万円の損失)となった。第3四半期累計においては、国内の「Pococha(ポコチャ)」及び「IRIAM(イリアム)」を中心に引き続き成長した。海外のPocochaでは、地域ごとの適切な運営につき検証を行いつつ、投資の最適化も進めた。

③スポーツ事業
スポーツ事業の売上収益は236億6100万円(同25.6%増)、セグメント利益は44億0500万円(同58.4%増)となった。新型コロナウイルス感染症の影響による観客動員の制約を受ける以前の2020年3月期と比較しても業績は引き続き成長した。

④ヘルスケア・メディカル事業
ヘルスケア・メディカル事業の売上収益は65億9200万円(同73.2%増)、セグメント損失は31億2800万円(同18億3100万円の損失)となった。同社は、中長期の成長機会を積極的に捉えるべく、新たな成長・挑戦に向けたM&A等を進めてきたが、当該事業においては、前の期中に、事業ポートフォリオの強化が大きく進捗した。2022年8月3日にはデータホライゾンが、2022年10月3日にはアルムがそれぞれ同社の連結子会社となり、以降、各社の業績を当該事業の業績に含んでいる。

⑤新規事業・その他
新規事業・その他の売上収益は23億0300万円(同6.7%増)、セグメント損失は9億0900万円(同6億0100万円の損失)となった。当区分には、中長期での事業ポートフォリオの強化を目指した各種取り組みやEC事業におけるサービス等を含んでいる。

 

■2024年3月期の見通し

2024年3月期の連結業績予想につきましては、合理的な数値の算出が困難であるため、開示を見合わせているが、売上収益に関しては、前期比で増収の見込み。営業損益以下の段階利益は、第3四半期までの実績等を踏まえ、赤字となる見通し。しかし、一時損益を除く営業利益は黒字となる見通しだ。

株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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