セガサミーHD、第3四半期(4~12月)決算は売上高28%増、営業益42%増に 遊技機事業の回復が業績をけん引 年末商戦での販売低調で通期予想は下方修正
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セガサミーホールディングス<6460>は、2月9日、2024年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、エンタテインメントコンテンツ事業におけるコンシューマ分野で新作が苦戦したものの、遊技機事業がパチスロ機を中心に好調し、増収増益を達成した。
なお、最終利益については、欧州各拠点開発のタイトルポートフォリオの見直しなどに伴う事業再編損など特別損失を117億1800万円計上した上での増益確保となる。
売上高3499億2400万円(前年同期比28.7%増)
営業利益544億4500万円(同42.4%増)
経常利益572億9600万円(同42.7%増)
最終利益353億2700万円(同7.6%増)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①エンタテインメントコンテンツ事業 売上高2193億1600万円(前年同期比4.2%増)、経常利益197億3600万円(同52.5%減)
コンシューマ分野のフルゲームは、新作タイトルとして『ソニックスーパースターズ』『龍が如く7外伝 名を消した男』『ペルソナ5 タクティカ』などを販売し、販売本数は527万本(前年同期は697万本)となった。また、リピートタイトルの販売本数は1383万本(前年同期は1377万本)となった。これらの結果として、フルゲームの販売本数は全体で1910万本(前年同期は2075万本)となった。F2Pにおいては、『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』と、開発はセガ、パブリッシャーはバンダイナムコエンターテインメントが担う『ONE PIECE バウンティラッシュ』がけん引した。
アミューズメント機器分野は、UFOキャッチャーシリーズやプライズなどを中心に販売した。映像・玩具分野は、映像において、映像制作や配信に伴う収入などを計上し、玩具において、第1四半期に発売した「ヘッドセットではいしん?! カメラもIN! マウスできせかえ!すみっコぐらしパソコンMYLIVE」や定番製品を販売した。
②遊技機事業 売上高1202億1700万円(同130.3%増)、経常利益457億2600万円(同521.3%増)
パチスロ機は、「パチスロ交響詩篇エウレカセブン HI-EVOLUTION ZERO TYPE-ART」などの販売に加え、前期発売した「パチスロ甲鉄城のカバネリ」や第1四半期に発売した「スマスロ北斗の拳」の追加販売を行い、16万3000台の販売(前年同期は6万3000台の販売)となった。パチンコ機は「P真・北斗無双 第4章 下剋上闘」などの販売を行い、7万4000台の販売(前年同期は4万9000台の販売)となった。③リゾート事業 売上高92億9500万円(同6.8%増)、経常利益7億500万円(前年同期28億600万円の赤字)
リゾート事業は、「フェニックス・シーガイア・リゾート」において、個人客はアウトバウンドの再開や高単価販売の影響により施設利用者数が想定を下回って推移したものの、法人イベントや大型MICEなどを開催し、コロナ禍で低調に推移していた団体客の回復が進んだ。海外においては、PARADISE SEGASAMMY(持分法適用関連会社)が運営する「パラダイスシティ」において、カジノでの日本人VIP客のドロップ額(チップ購入額)が新型コロナウイルス感染症拡大前を超える水準を引き続き維持しており、好調に推移した。
※PARADISE SEGASAMMYは12月決算のため3ヵ月遅れで計上 -
■通期業績予想を下方修正
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2024年3月期通期の連結業績予想については、コンシューマ分野で年末商戦での販売が低調に推移したことなどにより、以下のとおり下方修正を実施している。
売上高4740億円→4630億円(増減率2.3%減、前期比18.8%増)
営業利益600億円→510億円(同15.0%減、同9.0%増)
経常利益630億円→535億円(同15.1%減、同8.1%増)
最終利益350億円→280億円(同20.0%減、同39.0%減)
会社情報
- 会社名
- セガサミーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6460