中外鉱業、第3四半期決算は営業益55%減の2.8億円と大幅減益…コンテンツ堅調も不動産と機械が赤字、貴金属も市況悪化のあおり

中外鉱業<1491>は、2月9日、2024年3月期 第3四半期累計(23年4月~23年12月)の連結決算を発表し、売上高840億3900万円(前年同期比30.6%増)、営業利益2億8100万円(同55.5%減)、経常利益2億3800万円(同58.4%減)、最終利益2億2900万円(同37.3%減)だった。

・売上高:840億3900万円(同30.6%増)
・営業利益:2億8100万円(同55.5%減)
・経常利益:2億3800万円(同58.4%減)
・最終利益:2億2900万円(同37.3%減)

業績については、金・白金族の集荷量が堅調に推移し工場稼働率が高水準で推移したものの、パラジウム価格の下落や宝飾業界の市場規模縮小等が影響し前年同期比を下回る結果となった。

不動産市況においては、住宅市場の需要は堅調であるものの、地価高止まりや建築資材の高騰等、事業環境は厳しい状況の下、推移した。

機械市況においては、外需は米国での金利高や中国経済の景気減退感等から設備投資を様子見する動きがみられ、内需においては、自動車や半導体関連装置は調整局面が継続しており、厳しい事業環境の下推移した。

コンテンツ事業においては、一部商品において在庫の適正化を図ったものの、温浴施設等で協業を図り販売網の拡充を行った他、人気タイトルのグッズ販売が堅調であったことから、業績は概ね堅調に推移した。

セグメント別の経営成績は次のとおり。

・貴金属事業では、売上高は803億3500万円(前年同期610億2500万円)、営業損益は4億9800万円の利益(前年同期6億8900万円の利益)となった。
・不動産事業では、売上高は4億3900万円(前年同期3億4200万円)、営業損益は1400万円の損失(前年同期800万円の損失)となった。
・機械事業では、売上高は5億8100万円(前年同期7億5600万円)、営業損益は1600万円の損失(前年同期億2600万円の利益)となった。
・コンテンツ事業では、売上高は26億8400万円(前年同期21億6200万円)、営業損益は2億5600万円の利益(前年同期2億5800万円の利益)となった。
 

■2024年3月期の業績見通し

2024年3月期の業績は、売上高983億円(前期比15.9%増)、営業利益5億8000万円(同27.0%減)、経常利益4億6000万円(同29.0%減)、最終利益4億5000万円(同13.1%増)、EPS1.56円を見込む。

・売上高:983億円(同15.9%増)
・営業利益:5億8000万円(同27.0%減)
・経常利益:4億6000万円(同29.0%減)
・最終利益:4億5000万円(同13.1%増)
・EPS:1.56円

計画に対する進捗率は、売上高85.5%、営業利益48.4%、経常利益51.7%、最終利益50.9%となっている。

・売上高:85.5%
・営業利益:48.4%
・経常利益:51.7%
・最終利益:50.9%

中外鉱業株式会社

会社情報

会社名
中外鉱業株式会社
設立
1932年5月
代表者
代表取締役社長 芳賀 一利
決算期
3月
上場区分
東証スタンダード
証券コード
1491
企業データを見る