【速報】ソニーG、24年3月通期の「PS5」販売台数を2500万台から2100万台前後に引き下げ　来期以降は収益とのバランス重視で「緩やかに減少」へ

ソニーグループ<6758>は、この日(2月14日)、「プレイステーション5(PS5)」の第3四半期の販売台数について820万台だったことを明らかにした。累計販売台数は5470万台と5000万台を突破した。

同時に、年間2500万台の販売を前提とした見通しには及ばないことを認め、2024年3月通期の販売台数の目標を2100万台前後に引き下げた。

なお、2025年3月期以降については、「コンソールサイクルの後半に入るため、収益とのバランスを重視する」とし、販売台数は緩やかに減少していく見通しとした。

 十時裕樹社長は、質疑応答で「『PS5』はシングルナノ台のプロセスを使ったチップを使っているため、『PS4』以前と異なり、チップシュリンク(半導体の微細化)の恩恵が得られずコストダウンが難しい」と明かし、これまでのように値引きによって販売台数を伸ばしていく戦略を取ることが難しく、収益性やユーザーエンゲージメント、販売台数のバランスを取っていくことが重要と述べた。

続けて「PS4」から「PS5」の世代で大きく変わったのは、ネットワークサービスにシフトしたこと、PS4からPS5にユーザーを引き継げる仕組みになったことをあげ、ユーザーエンゲージメントを継続してMAU(月次アクティブユーザー数)を落とさないことが重要との認識を示した。PSポータルなどを駆使してフィードバックを得ながら改善していきたい、とした。