7月18日の東京株式市場は大幅続落。日経平均株価は、前日比971円34銭安の4万1026円35銭でこの日の取引を終えた。バイデン政権が中国に対する貿易制限の強化を検討しているという報道や、為替の円高が進んだことで、半導体関連やハイテク株が軟調に推移した。
こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている90銘柄のうち、上昇は22銘柄、下落は65銘柄、変わらずは3銘柄で、下落した銘柄の方が多かった。
個別株では、UUUM<3990>が年初来高値を更新した。7月12日に第4四半期決算を発表し、営業利益2億2000万円と前年同期1億9500万円の赤字から黒字転換した。5月決算から9月決算に変更するため、16ヶ月の変則決算となっているが、業績好転が評価されているようだ。
同様に、IGポート<3791>が5日続伸し、ザラ場ベースで4月9日以来となる1600円台を回復した。引き続き2024年5月期の好決算発表が株価の評価材料となった。ただ、上値では利食い売りも目立つようになっている。
テイツー<7610>が反発。7月16日に発表した第1四半期決算で営業利益が前年同期比76.3%減の1億1000万円と大幅な減益となったことが嫌気され、前日は年初来安値を更新したが、この日は自律反発狙いの買いが入ったようだ。
このほか、イオレ<2334>やモイ<5031>、エクストリーム<6033>、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>も高い。
他方、GENDA<9166>が続落。7月16日、北米を除く欧州及びアジアを中心とする海外市場で増資及び株式の売り出しを行うと発表したことが引き続き売り材料視されている。100万株の売出しを行うとともに、518万株を新たに発行することで概算で99億円の資金調達を行うとしており、希薄化が懸念されているようだ。
ワンダープラネット<4199>が続落。7月16日に発表した2024年8月期の第3四半期決算において、第3四半期期間(3~5月)の営業損益が8400万円の赤字となったことが引き続き嫌気されたもようだ。
このほか、直近決算発表を行ったケイブ<3760>も大幅続落となり、年初来安値更新。前日と出来高も大きく増えており、投げ売りが出ているとの見方も。アイビス<9343>やアカツキ<3932>、GLOE<9565>、ネクソン<3659>、Aiming<3911>なども売られた。