アカツキ、第1四半期決算は新作開発など先行投資が響き営業損失7億7500万円と赤字継続 コミック事業は赤字大幅減

 アカツキ<3932>は、8月9日、2025年3月期 第1四半期の連結決算を発表し、売上高41億3100万円(前年同期比14.4%増)、営業損失7億7500万円(前年同期は8億0200万円の損失計上)、経常損失3億2500万円(同7億2200万円の損失計上)、最終損失2億7100万円(同7億0900万円の損失計上)だった。前年同期に続いて赤字となったが、主力のゲーム事業で新作への開発投資が収益を圧迫したという。

 

・売上高:41億3100万円(同14.4%増)
・営業損失:7億7500万円(同8億0200万円の損失計上)
・経常損失:3億2500万円(同7億2200万円の損失計上)
・最終損失:2億7100万円(同7億0900万円の損失計上)

 

【追記】

 

同社では、主力事業であるゲーム事業で既存タイトルの堅実な運用の他、3D×マルチデバイス×多言語を見据えた大型プロジェクトにリソースの大部分を集中させ、新規開発タイトルへの積極的な投資を進めてきた、としている。

また、コミック事業では当初予算内で検証フェーズを継続し、作品制作および他社プラットフォームでの販売強化を優先する方針のなか、有名クリエイターとの協業によるオリジナル作品の制作を進めてきた。2023年12月にはNTTドコモが主体となる海外向け電子コミック配信サービスの提供に向けた業務提携契約を締結し、2024年秋に米国でのサービス提供開始を目指している。

セグメントごとの経営成績は次のとおり。

 

■ゲーム事業

売上高37億3900万円(同11.6%増)、セグメント損失6億2700万円(前年同期はセグメント損失4億2700万円)となっている。売上高については前年同期比で増収となったものの、新規タイトル開発の加速に伴い研究開発費が増加した影響を受けて減益となった。

同社グループのゲーム事業については、より高いクオリティとユーザー体験にこだわり、タイトルを厳選して開発・運用していく方針の下、既存タイトルの堅実な運用と、3D×マルチデバイス×多言語を見据えた大型プロジェクトにリソースの大部分を集中させ、新規開発タイトルへの積極的な投資を進めてきた。

主力タイトルであるバンダイナムコエンターテインメントとの協業タイトル「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」については、国内版では大型キャンペーンが盛況で、ストアセールスランキング1位を獲得した。

また、スクウェア・エニックスとの協業タイトル「ロマンシング サガ リ・ユニバース」では、5.5周年イベントの開催や同IPのゲームコンテンツとのコラボ施策が盛況で、コアファンを惹きつける長期目線での安定運営を継続してきた。

コーエーテクモゲームスとの協業タイトル「レスレリアーナのアトリエ~忘れられた錬金術と極夜の解放者~」では、メインストーリーの更新や複数イベント開催等の施策を実施してきた。

 

■コミック事業

売上高2億7600万円(前年同期比56.4%増)、セグメント損失200万円(前年同期はセグメント損失1億2000万円)となっている。

当初予算内で引続き検証フェーズを継続し、作品制作および他社プラットフォームでの販売強化を優先する方針のなか、有名クリエイターと協業によるオリジナル作品の制作に注力し、複数タイトルの連載を開始するなど積極的な投資を行っている。

また、オリジナル作品の他社プラットフォームへの展開の推進に伴って作品の販売が堅調に推移し売上高が伸長しており、海外向け電子コミック配信サービスの提供に向けた業務受託も業績に貢献している。

 

■その他

。第1四半期累計においては、売上高1億1500万円(前年同期比40.6%増)、セグメント損失7000万円(前年同期はセグメント損失8500万円)となっている。

株式会社アカツキ
http://aktsk.jp/

会社情報

会社名
株式会社アカツキ
設立
2010年6月
代表者
代表取締役CEO 香田 哲朗
決算期
3月
直近業績
売上高239億7200万円、営業利益26億7600万円、経常利益28億3400万円、最終利益12億8800万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3932
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