エイチーム、24年7月期は売上高13%減、営業益3%増 事業譲渡益計上の最終益は565%増に ライフ事業とEC事業をデジタルマーケティング事業として統合へ
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エイチーム<3662>は、9月6日、2024年7月期の連結決算を発表、2023年3月に実施した自転車小売事業の譲渡によりEC事業の売上が大幅に減少したことに加え、ライフスタイルサポート事業とエンターテインメント事業も減収となり、2ケタ減収での着地となった。
一方で、EC事業において損失が大幅に縮小したため、営業利益は増益での着地となっている。
なお、最終利益が大幅な増益となっているのは、2024年2月にラルーン事業を譲渡したことによる事業譲渡益を計上したため。
売上高239億1700万円(前々期比13.2%減)
営業利益5億6200万円(同3.4%増)
経常利益6億900万円(同14.4%減)
最終利益9億5300万円(同565.1%増)各セグメント別の状況は以下のとおり。
①ライフスタイルサポート事業 売上高171億6500万円(前々期比7.1%減)、セグメント利益14億円(同20.5%減)
売上高は、ブライダル事業、自動車関連事業の売上が前々期比で増加するも、引越し関連事業と金融メディア事業においてGoogleコアアルゴリズムアップデートに起因する利用件数の減少による減収が生じたため、全体としては前々期比で減収となった。セグメント利益は、保険代理店事業および「Qiita(キータ)」の損失が縮小したものの、前述のGoogleコアアルゴリズムアップデートに起因する減収による減益により、全体としては減益となった。②エンターテインメント事業 売上高44億円(同18.8%減)、セグメント損益3800万円の赤字(前々期1億6600万円の黒字)
売上高は、ゲームアプリ全体で引き続き減収傾向であるため、前々期比で減収となった。セグメント損失は、ゲームアプリの運営の効率化を行っているものの、前述のとおりゲームアプリ全体で減収傾向であるため、前々期の黒字から赤字に転じた。③EC事業 売上高23億5100万円(同35.6%減)、セグメン ト損益1億5200万円の赤字(前々期4億3100万円の赤字)
売上高は、「lujo(ルジョー)」および「OBREMO(オブレモ)」において顧客数が順調に増加したものの、2023年3月に自転車小売事業を譲渡したため、前々期比で減収となった。セグメント損失は、前述の自転車小売事業の譲渡により、その運営費用が減少したことに加え、「lujo(ルジョー)」が累計で黒字に転じたため、前々期比で損失が大幅に縮小した。 -
■今期業績予想は増収・営業増益見込む
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2025年7月期通期の連結業績予想については、以下のとおりで増収・営業増益を見込んでいる。
なお、現在の「ライフスタイルサポート事業」と「EC事業」を「デジタルマーケティング事業」として統合するとしている。
売上高250億円 (前期比4.5%増)
営業利益10億円(同77.8%増)
経常利益10億円(同64.2%増)
最終利益5億6000万円(同41.3%減)
※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。
会社情報
- 会社名
- 株式会社エイチーム
- 設立
- 2000年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 林 高生
- 決算期
- 7月
- 直近業績
- 売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3662