-
アカツキ<3932>は、11月8日、2025年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、バンダイナムコエンターテインメントとの協業タイトル『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』で実施した世界同時キャンペーンが奏功したことなどで増収増益を達成した。
なお、最終利益については投資有価証券評価損を特別損失として計上しつつ、増益となっている。
売上高124億8300万円(前年同期比8.0%増)
営業利益29億9100万円(同51.0%増)
経常利益29億2700万円(同44.1%増)
最終利益14億1000万円(同26.7%増)主なセグメントごとの状況は以下のとおり。
①ゲーム事業 売上高114億4400万円(前年同期比5.0%増)、セグメント利益30億7500万円(同14.9%増)
より高いクオリティとユーザー体験にこだわり、タイトルを厳選して開発・運用していく方針の下、既存タイトルの堅実な運用と、3D×マルチデバイス×多言語を見据えた大型プロジェクトにリソースの大部分を集中させ、新規開発タイトルへの積極的な投資を進めた。主力タイトルであるバンダイナムコエンターテインメントとの協業タイトル『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』については、世界同時キャンペーンやユーザーのニーズをとらえた複数の施策が盛況で、日米仏を含む10の国と地域にてストアセールスランキング1位を獲得した。また、スクウェア・エニックスとの協業タイトル『ロマンシング サガ リ・ユニバース』では、5.5周年イベントの開催や同IPのゲームコンテンツとのコラボ施策、新章開始記念イベントなどを開催し、コアファンを惹きつける長期目線での安定運営を継続した。
それらの結果、売上高については前年同期比で増収となり、新規タイトル開発の加速に伴い研究開発費が増加したものの増益での着地となった。
②コミック事業 売上高6億1300万円(同77.5%増)、セグメント利益6400万円(前年同期2億3100万円の赤字)
当初予算内で引続き検証フェーズを継続し、作品制作および他社プラットフォームでの販売強化を優先する方針のなか、有名クリエイターと協業によるオリジナル作品の製作および出版に注力し、オリジナル作品数を堅調に積み上げた。また、オリジナル作品の他社プラットフォームへの展開や映像化による原作漫画の閲覧数増加に伴って作品の販売が堅調に推移し売上高が伸長しており、海外向け電子コミック配信サービスの提供に向けた業務受託も業績に貢献した。 -
■通期業績予想は引き続き非開示
-
2025年3月期通期の業績予想については引き続き非開示。ゲーム事業の短期的な事業環境が激しく変化する不確定要素が多いことに加え、コミック事業についても積極的に挑戦していく方針であり、適正かつ合理的な数値の算出が非常に困難であるため、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社アカツキ
- 設立
- 2010年6月
- 代表者
- 代表取締役CEO 香田 哲朗
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高239億7200万円、営業利益26億7600万円、経常利益28億3400万円、最終利益12億8800万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3932