日本BS放送<9414>は、1月9日、2025年8月期 第1四半期の連結決算を発表し、売上高28億9200万円(前年同期比2.1%減)、営業利益5億4500万円(同44.4%増)、経常利益5億4900万円(同45.0%増)、最終利益3億6500万円(同47.1%増)だった。
・売上高:28億9200万円(同2.1%減)
・営業利益:5億4500万円(同44.4%増)
・経常利益:5億4900万円(同45.0%増)
・最終利益:3億6500万円(同47.1%増)
同社では、放送事業、その他事業収入ともに減収となったものの、前期放送していた番組の制作費の反動減があったことに加え、スタジオ更新に伴う償却費負担が減ったことで大幅な増益となった。
■放送事業収入
第1四半期累計の放送事業収入は、25億7300万円(同0.9%減少)となった。
タイム収入は、ショッピング枠の売上が好調に推移したが、前年同期に放送していた持込番組の終了等の反動減により、同微減での着地となった。一方、スポット収入は、前々期より続いている通販市況の低迷において回復の兆しが見られたが、同減収となった。
番組施策として、季節の花の魅力やガーデニングの実践テクニックを紹介する『黒谷、お庭つくります』、女子ソフトボールリーグの王者が決まる『JD.LEAGUE2024ダイヤモンドシリーズ』のセミファイナルとファイナル、アメリカ大統領選挙に密着した『SPF News Commentary 定点観測アメリカ大統領選』等の特別番組をはじめ、10月改編より放送開始した大人の歌謡&トーク番組『鶴瓶のええ歌やなぁ』や、レギュラー番組『報道ライブ インサイドOUT』、『大人のバイク時間 MOTORISE』、『諸見里しのぶ 実践 ゴルフテク!』等が好評で、売上に寄与した。
また、『京都紅葉生中継2024~今昔の文人が愛した絶景~』や『おいでよ和歌山 梅の魅力を探す旅 -みなべ町・田辺市編-』、『サイクリングにっぽん 宮城県 仙南地域』等、他の放送局や地方自治体と連携し、地域の魅力を紹介する番組も多数制作した。
さらに、「ANIME+」枠では製作委員会参画作品を含むアニメ関連番組を毎クール約40タイトル放送しており、エンターテインメント情報番組『アニゲー☆イレブン!』、アニメソング番組『Anison Days』、声優応援バラエティ『あんた売れないわよ!』、2.5次元俳優のトークバラエティ番組『植田鳥越 口は○○のもとTVSeason3』等、多彩なラインアップで幅広いファンのニーズにお応えできるよう、様々な切り口でアニメ関連番組を放送した。
日中帯を中心とするドラマ枠では、『星漢燦爛<せいかんさんらん>』や『熱血弁護士 パク・テヨン ~飛べ、小川の竜~』、『名探偵ポワロ』、『深夜食堂3』等、様々なジャンルのコンテンツを編成した。
■その他事業収入
その他事業収入は、3億1900万円(同11.0%減少)となった。配信コンテンツのラインアップを強化・拡充したことにより、配信事業収入が好調となったほか、「太田和彦のふらり旅 新・居酒屋百選Presents『太田和彦×角野卓造 いい酒いい話』」のチケット収入や物販収入といったイベント事業収入も売上に寄与した。一方、アニメ製作委員会からの出資配当収入では、話題の大型タイトルが複数あった前年同期からの反動減が見られるなどし、その他事業収入全体で、同減収となった。
[費用]
費用面では、前年同期に放送していた番組にかかる費用の反動減が見られたほか、4月に実施した同社スタジオ設備更新にかかる減価償却費の負担が軽減する等、原価部門を中心に費用減となった。
■2025年8月期の業績見通し
2025年8月期の業績は、売上高123億1400万円(前期比0.6%増)、営業利益20億0400万円(同3.8%減)、経常利益20億3200万円(同3.1%減)、最終利益14億0700万円(同3.3%減)、EPS78.97円を見込む。株価収益率は11.5倍となる。
・売上高:123億1400万円(同0.6%増)
・営業利益:20億0400万円(同3.8%減)
・経常利益:20億3200万円(同3.1%減)
・最終利益:14億0700万円(同3.3%減)
・EPS:78.97円
計画に対する進捗率は、売上高23.5%、営業利益27.2%、経常利益27.0%、最終利益25.9%となっている。
・売上高:23.5%
・営業利益:27.2%
・経常利益:27.0%
・最終利益:25.9%
会社情報
- 会社名
- 日本BS放送株式会社(BS11)
- 設立
- 1999年8月
- 代表者
- 代表取締役会長 齋藤 知久/代表取締役社長 近藤 和行
- 決算期
- 8月
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 9414