トーセ<4728>は、1月9日、2025年8月期の第1四半期(9~11月)の連結決算を発表した。今回はその決算説明資料から同社のゲーム事業の状況を見てみたい。
ゲーム事業の中で前年同期と比べて大きく伸びたのが家庭⽤ゲーム機・PC関連だ。進行中のタイトルの開発工程がまだ序盤で開発売上が低水準の状態で推移していた前年同期と比べ、この第1四半期は23年8⽉期以前から取り組んでいる複数の開発プロジェクトにおいて稼働がピークを迎えて推移していることや、複数の新規開発プロジェクトも開始となったことで、その売上高は前年同期比160.9%増の11億6500万円に膨らんだ。
一方、スマートフォン関連については、複数のスマートフォンゲームの運営に継続して従事しており、運営業務全体では前年同期をやや上回ったものの、市場の競争が厳しくなっている状況を踏まえて新規タイトルの開発の受注活動を採算を慎重に検討して行っていることもあり、開発売上が前年同期を下回って推移した。なお、スマートフォン関連全体の売上高は同4.2%減の3億4400万円となった。
なお、ゲーム事業において、2025年8⽉期通期で5億円以上の売上計上を予定している開発プロジェクトは、現時点で以下の4つとしている。いずれもおおむね良好に進⾏しており、売上・利益ともに安定して推移しているという。
会社情報
- 会社名
- 株式会社トーセ
- 設立
- 1979年11月
- 代表者
- 代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
- 決算期
- 8月
- 直近業績
- 売上高46億1500万円、営業損益5億2200万円の赤字、経常損益5億100万円の赤字、最終損益2億6000万円の赤字(2024年8月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4728