グリーHDのゲーム事業…3月27日リリースの新作『まどドラ』は各種KPIも好調…4Qから業績に本格寄与へ ライブサービスゲーム1本の本開発がスタート

グリーホールディングス<3632>は、5月9日に2025年6月期の第3四半期累計(7~3月)の連結決算を発表し、その決算説明資料を公開した。今回はその中から同社のゲーム事業の状況を取り上げたい。なお、この四半期より、アニメ事業は新設されたIP事業に移管されている。
ゲーム事業の第3四半期期間(1~3月)は、売上高97億1000万円(前四半期比3%増、前年同期比22%減)、営業利益13億円(同22%増、同47%減)となった。

ライブサービスゲーム事業は、3月27日に新作『魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra』(以下『まどドラ』)をリリースし、各種KPIも好調なスタートとなっているが、その業績への本格寄与は第4四半期期間(4~6月)からとなる。
一方で、『まどドラ』の各種プロモーション施策が好調であることからプロモーションを強化しており、その費用が先行する形となっている。


新作パイプラインについては、新たに1本のライブサービスゲームの本開発がスタートした。現在公開されているのは、コンシューマ向けRPGの自社IPタイトル2本とライブサービスによるRPGの他社IPタイトル3本となっているが、本開発未満のIPタイトルも進められているという。
なお、新作のリリースペースについては、『ヘブンバーンズレッド』から『まどドラ』まで約3年の間隔が空いてしまっていたが、次回の新規タイトルリリースまではそこまでの間隔を空けずに開発を進めていくとしている。

ゲーム・アニメ事業の2025年6月期通期の見通しについては、『まどドラ』のリリース延期による貢献日数の減少などにより売上高は当初の業績予想に未達となる見通しだが、営業利益は達成する見通しとなっている。
前述のとおり、好調に進捗している『まどドラ』のプロモーションを引き続き実施し、一時的に費用が先行するものの、中長期的な収益貢献を見込んでいるという。

会社情報
- 会社名
- グリーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高571億1100万円、営業利益48億6000万円、経常利益37億6000万円、最終利益11億9400万円(2025年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632