円谷フィールズ、9月中間決算は売上高109%増の959億円、営業益233%増の135億円…パチンコ232%増、パチスロ226%増と販売台数が大幅増

円谷フィールズホールディングス<2767>は、この日(10月31日)、2026年3月期 9月中間期の連結決算を発表し、売上高959億5300万円(前年同期比109.7%増)、営業利益135億9500万円(同233.9%増)、経常利益139億0400万円(同160.8%増)、親会社株主に帰属する中間純利益95億5200万円(同238.3%増)と大幅な増収増益であった。

・売上高:959億5300万円(同109.7%増)
・営業利益:135億9500万円(同233.9%増)
・経常利益:139億0400万円(同160.8%増)
・最終利益:95億5200万円(同238.3%増)

セグメント別では、アミューズメント機器事業が好調で、売上高878億2500万円(同136.1%増)、営業利益146億7300万円(同369.9%増)を計上した。これは有力IP搭載機種の販売が順調に推移し、前期販売機種の増産が寄与したためである。パチンコ販売台数は6万9569台(同231.9%増)、パチスロ販売台数は9万0233台(同226.0%増)と大きく伸びた。

12月発売予定のエヴァンゲリオンシリーズ最新作『e 新世紀エヴァンゲリオン ~はじまりの記憶~』は市場から高い注目を集めているという。長期稼働を目指して、テレビCM、WEBコンテンツ、SNSなど多様なメディアを活用した積極的なプロモーションを展開している。

一方、コンテンツ&デジタル事業は、売上高75億3800万円(同5.7%減)、営業利益7億4900万円(同64.6%減)と減収減益となった。主な要因は、中国市場におけるウルトラマンIPのブロック玩具やトレーディングカード関連のライセンス収入の減少である。しかし、ウルトラマンカードゲームの強化によりMD(物販)収入は増加し、イベント収入も好調に推移している。

 

■2026年3月期の見通し

2026年3月期の業績は、売上高1700億円(前期比20.9%増)、営業利益180億円(同17.7%増)、経常利益183億円(同11.2%増)、最終利益128億円(同14.7%増)、EPS205.69円を見込む。決算発表にあわせて業績予想を引き上げた。株価収益率は10.6倍となる。

・売上高:1700億円(同20.9%増)
・営業利益:180億円(同17.7%増)
・経常利益:183億円(同11.2%増)
・最終利益:128億円(同14.7%増)
・EPS:205.69円

【通期計画に対する進捗率】
・売上高:56.4%
・営業利益:75.5%
・経常利益:76.0%
・最終利益:74.6%

IPを中核とした循環型ビジネスモデルを推進しており、今後もIPの価値最大化とグローバル展開を加速する方針である。株主還元についても、安定的な配当の実現に向けて慎重に検討するとしている。

円谷フィールズホールディングス株式会社
https://www.tsuburaya-fields.co.jp/

会社情報

会社名
円谷フィールズホールディングス株式会社
設立
1988年6月
代表者
代表取締役社長 グループ最高経営責任者 山本 英俊
決算期
3月
直近業績
売上高1405億8100万円、営業利益152億9500万円、経常利益164億6200万円、最終利益111億5800万円(2025年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2767
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