カプコン<9697>は、5月13日、2026年3月期の連結決算を発表、主力シリーズの大型新作タイトル『バイオハザード レクイエム』の投入やリピートタイトルの販売強化により、グローバルに販売本数が増加し、2ケタ増収増益を達成した。
■2026年3月期決算実績
売上高1953億6500万円(前々期比15.2%増)
営業利益752億9500万円(同14.5%増)
経常利益741億3400万円(同12.9%増)
最終利益545億8700万円(同12.7%増)
■各セグメントごとの状況
①デジタルコンテンツ事業 売上高1442億7700万円(前々期比15.3%増)、営業利益706億1800万円(同8.4%増)
当事業におきましては、2月発売のシリーズ最新作『バイオハザード レクイエム』(PS5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2 、PC用)が、最新のグラフィック技術や没入感により高い評価を得たほか、グローバルに幅広いユーザーから支持され、全世界で販売本数600万本を突破するなど好調に推移した。あわせて、『バイオハザード RE:4』『バイオハザード ヴィレッジ』のほか、同シリーズのリピートタイトルも販売が続伸した。
加えて、3月発売の「モンスターハンター」シリーズのRPG作品『モンスターハンターストーリーズ3 ~運命の双竜~』(Nintendo Switch 2 、PS5、Xbox Series X|S、PC用)が業績に寄与した。このほか、過去作のNintendo Switch 2 向け展開を拡充するなど、積極的なマルチプラットフォーム戦略の推進により、さらなるユーザー層の拡大に弾みをつけた。
リピートタイトルは、『ストリートファイター6』について、引き続きeスポーツ展開との連携や新型ゲーム機への展開などによるブランド認知とユーザー数の拡大を推し進めたことなどにより、累計販売本数が全世界で600万本を突破した。
加えて、『デビル メイ クライ 5』をはじめとする「デビル メイ クライ」シリーズの過去作が、映像作品との連携による価格施策や、IPの認知拡大によるブランド価値向上を図ったことにより業績向上に貢献したほか、前期2月発売のシリーズ最新作『モンスターハンターワイルズ』の累計販売本数が1100万本を突破し、同シリーズの過去作『モンスターハンターライズ』や『モンスターハンターライズ:サンブレイク』が引き続き販売本数を伸ばした。その結果、リピートタイトルの販売本数は4946万本と前期3949万本を上回り、収益を押し上げた。
モバイルコンテンツは、11月に「バイオハザード」シリーズの最新モバイルゲーム『バイオハザードサバイバルユニット』(iOS、Android用)がグローバルに配信され、累計500万ダウンロードを突破するなど、IPの認知拡大に寄与した。
②アミューズメント施設事業 売上高256億5600万円(同12.8%増)、営業利益32億100万円(同31.6%増)
当事業においては、ユーザーの消費行動に変化が見られる状況下、引き続き既存店の堅実な店舗運営や新業態での出店効果などにより、収益拡大に貢献した。また、海外への店舗展開や各店舗におけるイベント実施等により、リアル店舗の魅力の最大化と他事業とのシナジー効果の創出を推進した。
7月に同社の最新情報を体験できる「DIVE!CAPCOM」などを併設した体感型施設「CAPCOM CONNECT SPACE(カプコンコネクトスペース)」(大阪府)、3月に同社人気キャラクターをテーマにしたアトラクション等を併設した「CAPCOMIX あべのHoop店」(大阪府)など、新業態での出店拡大に注力した。
また、4月に同社人気キャラクターグッズの物販店「カプコンストアセンダイ」(宮城県)、2月に「カプコンストアイケブクロ」(東京都)に加え、3月に海外初の直営店として「CAPCOM STORE TAIPEI(カプコンストアタイペイ)」(台湾)をオープンした。
加えて、総合キャラクターグッズ専門店やカプセルトイ専門店など、合計9店舗を出店するとともに1店舗を閉鎖し、施設数は61店舗となった。
また、一部の既存店を新業態のクレーンゲーム専門店「ツカモーヨ」としてリニューアルするなど、積極的な店舗展開を図った。
③アミューズメント機器事業 売上高177億8000万円(同13.9%増)、営業利益100億3300万円(同49.7%増)
スマートパチスロの普及が進み、引き続き安定した需要が見込まれる市場環境下、6月稼働の新機種スマスロ「デビル メイ クライ 5 スタイリッシュトライブ」を1万1000台販売するとともに、10月稼働の新機種スマスロ「新鬼武者3」を24万5000台販売し、収益に貢献した。
また、前期11月稼働のスマスロ「モンスターハンターライズ」および前期3月稼働のスマスロ「バイオハザード5」がプレイヤーからの高評価による長期稼働を受け、リピート販売も好調に推移した。
④その他事業 売上高76億5000万円(同25.2%増)、営業利益36億4500万円(同46.7%増)
eスポーツビジネスにおいて、『ストリートファイター6』を用いた「CAPCOM Pro Tour 2025」を5月から世界各地域で開催し、8月から国内でのチームリーグ戦「ストリートファイターリーグ:Pro-JP 2025」および11月から米国・欧州においても同チームリーグ戦を開催するなど、グローバル規模でのユーザー層の裾野拡大に向けた展開を図った。
さらに、決勝大会である「CAPCOM CUP 12」および「ストリートファイターリーグ: ワールドチャンピオンシップ 2025」を3月に両国国技館で開催し、来場者は過去最高の2万人を記録するなど、グローバル規模でのeスポーツの振興を図った。
映像ビジネスにおいては、2025年4月にNetflixの新作アニメ「Devil May Cry」が全世界で配信された。加えて、Legendary Entertainment社との共同出資による、「ストリートファイター」シリーズを原作としたハリウッド実写映画について、今年10月の公開を発表するなど、主力IPの映像化による認知拡大に努めた。
キャラクタービジネスにおいては、人気タイトルなどのキャラクターグッズや各種イベント展開などに注力した。さらに、同社ゲーム開発のプロセスなどを展示した「大カプコン展 -世界を魅了するゲームクリエイション」が大阪を皮切りに各地で開催され好評を博すなど、コーポレートブランドの価値向上に向けた施策を講じた。
■今期も増収増益を見込む
2027年3月期通期の連結業績予想は、以下のとおりで増収増益を見込んでいる。
デジタルコンテンツ事業では、4月に完全新規IPとして、新感覚のSFアクションアドベンチャーゲーム『プラグマタ』(PS5、Xbox Series X|S、PC、Nintendo Switch 2用)を発売したほか、シリーズ最新作『鬼武者 Way of the Sword』(PS5、Xbox Series X|S、PC用)を投入していく。
加えて、前期発売の『バイオハザード レクイエム』、前々期発売の『モンスターハンターワイルズ』などのリピートタイトルについても、デジタル販売の強化と販売施策の推進により、収益の最大化と総販売本数の継続的な増加に努めていく。
さらに、『ストリートファイター6』について、eスポーツ展開の継続やハリウッドでの映画展開により、引き続きブランドの価値向上とユーザー数の拡大を推し進めていく方針だ。
売上高2100億円(前期比7.5%増)
営業利益830億円(同10.2%増)
経常利益830億円(同12.0%増)
最終利益580億円(同6.3%増)
※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。


会社情報
- 会社名
- 株式会社カプコン
- 設立
- 1983年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1696億400万円、営業利益657億7700万円、経常利益656億3500万円、最終利益484億5300万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9697