
コロプラ<3668>は、2026年9月期第2四半期決算説明会において、位置情報ゲームを今後の成長戦略の中核に据える方針を改めて示した。有力IPと位置ゲーを組み合わせたタイトル開発を軸に、グローバル市場でのヒット創出を目指す考えだ。
同社は現在、モバイルゲーム5本の開発パイプラインを進行中としており、その中には「グローバルヒットを狙う位置ゲータイトル」や「次なる成長の種となるイノベーションタイトル」が含まれているという。さらに今後は、位置ゲーを含むパイプラインを一段と拡充していく方針も明らかにした。

質疑応答では、位置ゲー市場への考え方について多くの質問が寄せられた。
『ドラゴンクエストウォーク』については、配信元がスクウェア・エニックスであることから詳細なコメントは避けつつも、「位置ゲー特有の継続率の高さ」が安定推移につながっているとの認識を示した。前年同期比では大型コラボイベントの反動があるものの、2年前との比較では大きく落ち込んでいないと説明。歩くことを軸にした健康要素や、周年イベントを中心とした継続的な施策によって、長期運営を実現しているという。
また、一般的な“ガチャゲーム”と比較した際の位置ゲーの特徴については、「歩く」という日常行動そのものがゲーム体験の中心にある点を強調。コンテンツ消費速度が比較的緩やかであることに加え、同社が創業時から培ってきた「負荷を感じずに歩いて遊べる」技術的ノウハウも、継続率の高さを支える要因と説明した。
同社は、位置ゲー市場について「成熟している」との見方に対しても、依然として成長余地は大きいとの考えを示した。一つは、位置ゲーと相性の良い有力IPを組み合わせることで、国内外の既存市場を獲得する戦略。もう一つは、従来にない新しい位置ゲー体験を創出し、これまで位置ゲーを遊んでこなかった層を取り込む戦略だという。現在開発中のタイトルについても、そうした新しい体験を提供できる内容になっているとの認識を示した。
また、海外展開についても言及。国や文化によって生活様式が異なる点を踏まえつつ、位置ゲーの魅力を活かした収益化を図っていく考えを示した。位置ゲー市場は国内に限らず海外にも存在しており、有力IPとの組み合わせによってグローバル市場で戦えるタイトルを投入していきたい考えのようだ。
IP選定については、「移動することに必然性のあるIP」や、多くのユーザーが興味を持ちやすいIPが位置ゲーと相性が良いとの見解を示した。そのうえで、ターゲット層や収益化手法をタイトルごとに差別化することで、同ジャンル内でのカニバリゼーションも防いでいく方針としている。
足元では『ドラゴンクエストウォーク』への依存度が高いとの指摘に対しては、売上を大きく成長させるフェーズでは新作タイトルが重要になると説明。一方で、『白猫プロジェクト』など既存タイトルの長期運営で培ったノウハウは、新作にも活用できるとしている。