トーセ、26年8月期決算は売上高4%減、営業益58%減 海外の大手ゲーム会社との大型開発プロジェクトの急な一時停止が響く 運営スマホゲーム終了の影響も

トーセ<4728>は、10月8日、2026年8月期の連結決算を発表、海外の大手ゲーム会社との家庭用ゲーム機向けソフトの大型開発プロジェクトが2026年2月末に急な一時停止(再開時期未定)となったことなどが響き、減収減益となった。

■2026年8月期実績

売上高63億1600万円(前々期比4.8%減)
営業利益2億8400万円(同58.8%減)
経常利益3億3200万円(同50.9%減)
最終利益7億1700万円(同186.7%増)

■セグメントごとの状況

①ゲーム事業 売上高58億7900万円(前々期比2.7%減)、営業利益2億4700万円(同60.2%減)
家庭用ゲーム機・PC関連は、前期以前より開発を進めてきた複数の大型プロジェクトが重要な終盤工程を迎え、負荷のかかる局面が重なったものの適正な管理体制のもと、品質高く良好に進行した。うち一部のプロジェクトは期末までに無事完了し、ほかも2027年8月期前半に完了見込みで、すべて予定通りの進捗となった。

これらのプロジェクトが、2026年8月期の前半を中心に稼働高く推移し、収益に貢献した。一方で、前期に開始した海外の大手ゲーム会社との開発プロジェクトが、同社の方針転換により、2026年2月末に急な停止(再開時期未定)となった。このプロジェクトにアサインされていた開発スタッフの稼働に、2026年3月以降、大きな空きが発生する事態となり、対策として新規プロジェクトの早期受注やそれらのスムーズな立ち上などに取り組んだ。

これらの結果、売上高は47億5000万円(前々期比0.4%減)と、前期とほぼ同水準となった。

スマートフォン関連は、前期に引き続き新規開発はなかった。運営業務は、新規開発後リリースからこれまで運営に携わってきたスマートフォンゲーム1件が、2026年4月にサービス終了を迎えたことなどから、運営業務関連の売上は前期を下回った。

これらの結果、売上高は11億2300万円(同11.3%減)となった。

②その他事業 売上高4億3700万円(同26.0%減)、営業利益3700万円(同45.5%減)
薬学部生向けの対人業務シミュレーションツール「VSP(Virtual Simulated Patient:模擬患者を表す造語)システム」の開発を大学と共同で進め、2026年10月より実際のサービス提供を開始した。このサービスは様々な業種における対人業務への応用を想定しており、他業種からの知見を得ながら横展開していくビジネスとして注力している。

エンタテインメント領域においても、音楽を軸としたデジタルとリアルを融合したサービスの企画や、IPの新規創出や活用支援に関する取り組みを進めた。こうした取り組みの一部で試作などによる収益があったが、事業全体的に、収益化に向けた調査やビジネス企画、パートナー企業との調整などの仕込みに軸足を置くフェーズとして活動した。

加えて、前期の売上に大きく貢献した教育関連のコンテンツ開発が前期中に終了した反動もあり、開発売上は前期を下回った。

また、Nintendo Switch 2向けに展開している家庭用カラオケ楽曲配信事業の収益は、新規ユーザーが伸びず前期に比べ減少した。Nintendo Switch 2のさらなる普及が新規ユーザーの増加につながるよう、今後に向けた施策に取り組んでいる。

■今期は減収見通しも利益は回復傾向に

2027年8月期通期の連結業績予想については、以下のとおりで減収ながら営業利益と経常利益は増益となる見通し。

なお、最終利益が減益の予想なのは、長岡京トーセビルの建替えに伴う隣接土地の譲渡で前期に特別利益が発生していた反動となる。

売上高60億円(前期比5.0%減)
営業利益4億1500万円(同45.9%増)
経常利益4億2300万円(同27.2%増)

株式会社トーセ
https://www.tose.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社トーセ
設立
1979年11月
代表者
代表取締役会長兼CEO 齋藤 茂/代表取締役社長兼COO 渡辺 康人
決算期
8月
直近業績
売上高66億3600万円、営業利益6億8900万円、経常利益6億7700万円、最終利益2億5000万円(2025年8月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4728
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