19年10-12月決算、サイバーエージェントに関するスマホアプリ&ソーシャルゲーム決算記事

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サイバーエージェントの第1四半期は「良いスタートが切れた」(藤田社長) ネット広告は不透明感払拭、ゲーム大幅増益 AbemaTVは収益化にシフトへ

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サイバーエージェント<4751>は、1月29日、第1四半期(2019年10月~12月)の連結決算を発表するとともに、YouTube Live上の生放送で決算説明会を行った(ただし、質疑応答はなし)。発表した決算は、売上高が前年同期比で4.4%増の1156億円、営業利益が同44.6%増の77億円となった。昨年1月に発表した前期の第1四半期では、下方修正を同時に行うなど振るわない決算だったが、今年は大幅な増益を達成した。

決算説明を行った藤田晋社長(写真)は、「前回(19年10月開催)の決算説明会の後から広告市況も含めて雰囲気が良くなっている」と語り、「良いスタートが切れた」と総括した。主力の広告事業は底を脱して反転し、ゲーム事業も新作2タイトルが貢献した。さらに戦略事業AbemaTVも利用者数が伸び、収益化への準備が着々と進んでいる。

下方修正後、グループ全体で「下方修正キャンペーン」を実施し、広告宣伝費を適正水準に戻す一方、中途採用を停止して人件費の削減などを行い、膨らんでいた販売管理費を減らしていったが、その効果が引き続き出ている。販売管理費をみると、前年同期比で26億円減少の263億円と抑制されており、利益の出やすい体質となっているようだ。

以下、セグメント別の状況を見ていこう。


 
■ゲーム事業:新作が寄与、広告宣伝費の抑制が利益増に

ゲーム事業の売上高は同3.1%減の352億円と減収だったものの、営業利益は同60.3%増の51億円と大幅な増益となった。藤田社長は、Cygamesの新作タイトル『ワールドフリッパー』と、アプリボットの『ブレイドエクスロード』が貢献した一方、既存タイトルの10月の運営成績が厳しい状況にあったと述べた。ただ、前年同期で膨らんでいた広告宣伝費を適正化したことが奏功し、大幅な増益につながった。
 


苦戦していた既存タイトルは、次の四半期(1~3月)で反転する見通しだ。足元1月が好調な立ち上がりのうえ、『グランブルファンタジー』と『プリンセスコネクト Re:Dive』、『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』が周年を迎える。「周年イベントで大きく伸ばす傾向があるので、今回も力を入れている」(藤田社長)。
 


今後のリリース予定の新作タイトルは以下のとおり。『この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ』と『キックフライト』、『グランブルーファンタジー ヴァーサス』のリリースを控えている。
 


 
■ネット広告:広告市況は底を脱した

ネット広告の売上高は同8.1%増の673億円、営業利益は同33.7%増の56億円と、売上高は過去最高、営業利益も過去2番めとなった。藤田社長によると、新規開拓した大手広告主との広告取扱高が拡大したほか、前期まで行っていた、先行投資の成果が徐々に出てきたという。同社では、ナショナルクライアントに対応する、高品質なクリエイティブ制作の内製化を行っていた。

また、業界環境に目を向けると、「インターネット広告市況が底から脱して、徐々に回復してきた」。昨年10月末に開催した2019年9月通期の決算説明会では、この先の広告市況に不透明感があるとし、業績見通しについても慎重な見方を示していたが、市況が好転しているとのことだった。
 


 
■AbemaTV:徐々に収益化にシフト

最後にAbemaTVを中心とするメディア事業は、営業損益は50億円の赤字(前年同期は46億円の赤字)と投資超過が続いているが、売上高が6.9%増の122億円と伸びている。成長事業であるのに1ケタの増収は物足りなく感じるかもしれないが、前年同期は「アメーバピグ」の収益が計上されていた。「アメーバピグ」の減収分をカバーしての増収ということで、順調に伸ばしていると見て良さそうだ。
 


AbemaTVについて、「マネタイズ方面に徐々に振っていく」と述べ、収益化を目指していく考えを示した。これまで四半期ベースで50億円の赤字を出すような投資を行ってきたが、広告と課金、周辺ビジネスで収益をあげ、赤字幅を徐々に減らしていく。収益化の目安とした1000万WAU(週次アクティブユーザー数)を安定的に超えるようになってきたためだ。
 


AbemaTVの収益の柱となるのが広告だ。広告商品の開発強化に取り組んでおり、新広告フォーマットとして、全ユーザーに広告配信ができる「AbemaTVフルリーチプラン」、さらに有料会員しか見られないオンデマンド番組について、広告主が費用負担することで誰でも見られるようにする「オンデマンドの協賛企画」を用意する。
 


もう一つの軸となる有料会員「Abemaプレミアム」だ。その規模も、視聴者の伸びとアーカイブされたコンテンツの蓄積に伴い、順調に拡大している。有料会員数は、前年同期比で1.7倍の59万3000人となった。藤田社長は、「今年中に100万を突破するのではないか」との見方を示した。
 


このほか、周辺ビジネスも徐々に芽が出てきた。AbemaTVでは、競輪のライブ配信を行う「競輪チャンネル」を4月にオープンするとともに、車券がオンラインで購入できる「WinTicket」のサービスも開始した。取扱高が急拡大しており、10~12月期は、前四半期比で倍以上となる17億円となった。
 


最後に、2020年9月通期の業績予想に対する進捗率は以下のとおり。売上高は25%、営業利益、経常利益はいずれも24~28%、そして最終利益は15~18%となっている。最終利益を除いて順調なスタートを切ったといえそうだ。
 


 
(編集部 木村英彦)
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企業情報(株式会社サイバーエージェント)

会社名 株式会社サイバーエージェント
URL http://www.cyberagent.co.jp/
設立 1998年3月
代表者 藤田晋
決算期 9月
直近業績 売上高3713億円、営業利益307億円、経常利益287億円、最終利益40億円(2017年9月期)
上場区分 東証1部
証券コード 4751

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