ゲームソフト大手、第1四半期は6社中4社が営業増益 コナミとスクエニはモバイルゲームけん引 カプコンはライセンス収益で黒字転換に

家庭用ゲームソフト大手6社の第1四半期(4~6月)の決算が出そろった。本業の儲けを示す営業利益が前年同期に比べてプラスとなったのは、6社中4社だった。

​スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>とコナミホールディングス<9766>、セガサミーホールディングス<6460>、カプコン<9697>が増益となった一方、コーエーテクモホールディングス<3635>、バンダイナムコホールディングス<7832>が減益となった(以下、略称で表示する)。

 


増益組をみていくと、目立つのはコナミHDだ。『ウイニングイレブン2017』や『遊戯王デュエルリンクス』『実況パワフルプロ野球』『プロ野球スピリッツA』など主力モバイルゲームが好調だった。またスクエニHDは、モバイルゲームだけでなく、家庭用ゲームソフトやMMORPGも大きく収益に貢献した。セガサミーHDは、ゲーム事業が苦戦した一方、遊技機事業の業績が急回復した。

カプコン<9697>も黒字転換に成功したが、他社とは様相が異なる。同社の決算説明会資料における記載によると、モバイルビジネスにおけるライセンス収入が発生したことや、PC・オンラインでの償却費負担の減少などが増益要因になったとのこと。ライセンスの提供先や提供するIPなどについては非開示となっていた。今後は他社との協業や、モバイルゲームの内製を強化していくという。

他方、減益組をみていくと、バンダイナムコHDは、モバイルゲームを中心とするネットワークコンテンツは増収となるなど好調だったが、家庭用ゲームソフトも前期の反動で販売本数を減らしたことが響き、ゲーム事業は減益だったほか、ゲームと並ぶ主力事業である玩具事業も減益だった。また、コーエーテクモHDは、主力のゲーム事業が減収減益となったことが響いた。



■カプコン
売上高117億4600万円(前年同期比7.5%増)、営業利益7億8400万円(前年同期7億2600万円の赤字)と増収・黒字転換に成功した。モバイルにおけるライセンス収入が発生したことや、PC・オンラインでの償却費負担の減少などが増益要因になったとのことだった。ライセンスの契約先やタイトル(IP)などの情報については明かされなかった。

カプコン、第1四半期は営業利益7.84億円と黒字転換 Switch向け『ウルトラストリートファイターII』がスマッシュヒット


■コーエーテクモHD
売上高65億1600万円(前年同期比15.3%減)、営業利益9億8400万円(同16.4%減)だった。主力タイトルの多くを第3四半期以降に発売する予定だが、第1四半期は計画を上回り順調に進捗した。なお、ゲームソフトの開発・運営を行うエンタテインメント事業の業績は、売上高57億6700万円(同15.2%減)、セグメント利益8億1400万円(同16.9%減)と2ケタの減収減益だった。

コーエーテクモHD、第1四半期の経常益は3.4倍の41億円 有価証券売却益を計上、統合来の最高益 上期の経常益予想を33億円→43億円に上方修正


■コナミHD
売上高557億円(前年同期比12.8%増)、営業利益121億円(同34.2%増)だった。『ウイニングイレブン2017』や『遊戯王デュエルリンクス』『実況パワフルプロ野球』『プロ野球スピリッツA』など主力モバイルゲームが好調だったことが主な要因だった。アミューズメント事業、ゲーミング&システム事業も堅調に推移し、収益の押上要因となった。

コナミHD、1Qは売上高12%増、営業益34%増と2ケタ増収増益に 『ウイイレ2017』や韓国向け『デュエルリンクス』配信でスマホゲームが伸長


■スクエニHD
売上高570億円(前年同期比11.3%増)、営業利益128億円(同43.9%増)、経常利益132億円(同106.1%増)と大幅な増益を達成した。家庭用ゲームソフト、スマホ・PC・ブラウザゲーム、MMORPGがいずれも好調で、グループの業績拡大をけん引した。

スクエニHD、第1四半期の営業益は43%増の128億円と大幅増益…「FFBE」や「星ドラ」「DQMスーパーライト」「NieR:Automata」「FFXIV」など貢献
スクエニHD、第1四半期は家庭用ゲームソフト、MMO、スマホ・PCブラウザゲームがいずれも増益に


■セガサミーHD
売上高1072億円(前年同期比51.9%増)、営業利益166億円(同5.4倍)と大幅な増収増益だった。ゲーム事業が減収減益となるなど苦戦したものの、もうひとつの事業の柱である遊技機事業が立ち直った。遊技機事業の収益は、売上高が前年同期比で2.5倍、営業利益が5.4倍と大幅に伸びた。

セガサミーHD、1Qは売上高51%増、営業益5.4倍と大幅増収増益を達成 パチンコ遊技機好調で遊技機事業が収益ともに急改善
セガサミーHD、1Qのデジタルゲーム分野は大幅減収減益に 国内配信タイトル数が25タイトルに減少 主力タイトルの売り上げも苦戦


■バンナムHD
売上高1440億円(前年同期比0.5%減)、営業利益156億円(同33.3%減)と減益だった。玩具やゲーム、アニメ・音楽がいずれも減益だった。こうしたなか、モバイルゲームは『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』や『ワンピース トレジャークルーズ』、「アイドルマスター」シリーズが好調だった。

バンナムHD、2Qと通期予想の上方修正を発表… 『ドッカンバトル』『ミリシタ』などネットワークコンテンツの好調で 1Qは減収減益も計画上回る
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株式会社カプコン
http://www.capcom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役社長 最高執行責任者 (COO) 辻本 春弘
決算期
3月
直近業績
売上高1100億5400万円、営業利益429億900万円、経常利益443億3000万円、最終利益325億5300万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
企業データを見る
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
https://www.hd.square-enix.com/jpn/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
設立
1975年9月
代表者
代表取締役社長 松田 洋祐
決算期
3月
直近業績
売上高3652億7500万円、営業利益592億6100万円、経常利益707億400万円、最終利益510億1300万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9684
企業データを見る
コナミグループ株式会社
http://www.konami.com/

会社情報

会社名
コナミグループ株式会社
設立
1973年3月
代表者
代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
決算期
3月
直近業績
売上高2995億2200万円、営業利益744億3500万円、最終利益548億600万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
証券コード
9766
企業データを見る
コーエーテクモホールディングス株式会社
http://www.koeitecmo.co.jp/

会社情報

会社名
コーエーテクモホールディングス株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
決算期
3月
直近業績
売上高727億5900万円、営業利益345億2700万円、経常利益486億9600万円、最終利益353億5900万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3635
企業データを見る
株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高8892億7000万円、営業利益1254億9600万円、経常利益1336億800万円、最終利益927億5200万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
企業データを見る
セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高3209億4900万円、営業利益320億4200万円、経常利益333億4400万円、最終利益370億2700万円(2021年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
企業データを見る