【Aiming決算説明会】4QはQonQで32%増収見込む…『ログレス』周年イベントと『キャラスト』寄与へ パイプラインは自社MMORPG1本が明らかに


Aiming<3911>は、10月27日、東京都内で2017年12月期の第3四半期累計(1~9月)の決算説明会を開催した。説明会に先立ち発表された第3四半期決算は、売上高49億8700万円(前年同期比28.2%減)、営業損益19億2600万円の赤字(前年同期4億3600万円の赤字)、経常損益19億3000万円の赤字(同4億5800万円の赤字)、四半期純損益19億5100万円(同6億9900万円の赤字)となった。

決算説明会では、同社の椎葉忠志社長(写真)がまずは説明を一通り行い、その後に質疑応答が行われた。今回はその内容も踏まえつつ、会見の様子をまとめてみた。
 

■既存タイトルの費用抑制も新作への投資で赤字幅拡大


まずは業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、第3四半期期間(7~9月)は、売上高が前四半期比12.1%減の13億6900万円、営業損益は9億9900万円の赤字、経常損益は9億9900万円の赤字、四半期純損益は10億100万円の赤字と2ケタ減収し、赤字幅が拡大した。

『ルナプリ from 天使帝國』など自社開発・自社配信のゲームアプリの売り上げが減少したことや、サービスを終了したタイトルの影響が出たことが大きな減収要因となっている。また、主力の『剣と魔法のログレス いにしえの女神』(以下『ログレス』)も回復せず、低調な推移となった。
 

こうした減収の影響に対し、同社は「前四半期以前にリリースしたタイトルの広告宣伝費を精査した」(椎葉社長)とするなど、既存タイトルの費用抑制を進めたが、先日、2017年内の配信が正式発表された『CARAVAN STORIES』など新作の開発費や先行プロモーションに費用を投じたこともあり、赤字幅が膨らむ結果となっている。
 


費用・コストという観点から続いて従業員数の四半期推移を見てみよう。この四半期は前四半期比で21人の増加となっている。国内に関してはこの5四半期くらいほぼ横ばいでの推移となっているが、コンテンツ制作量の増加に対応し、内部でこれをなるべく賄えるようにするため、「台湾の採用はやや積極的に行っている」(同)状況だ。
 
 

■自社MMORPGの開発を行っていることが新たに明らかに


次に主力タイトル『ログレス』の状況を詳しく見てみると、この四半期は「前四半期に続き課金部分のKPIが低調」(同)だったという。また、コラボ施策により、新規ユーザーは増加したものの、継続率も伸び悩んだとのこと。
 

続く第4四半期期間(10~12月)は、『ログレス』は12月に4周年を迎え、周年イベントに向けた盛り上がりが例年期待される時期となり、ここで大きくKPIの改善を図れるかどうかが重要なポイントとなってくる。

なお、海外版については、大きな売上寄与までには至っていないが、継続的に運営していけるレベルには達しているとのことで、引き続きIPコラボの実施などによるアクティブユーザーの増加に取り組んでいく方針だ。
 

新作のパイプラインは、合計7本と前回から変化はない。ただし、オリジナルタイトルの中でこれまで明らかになっていたタイトルのほかに、自社MMORPGの開発を行っていることが新たに明らかになった。ちなみに現時点で年内リリースとなっているのは、前述の『CARAVAN STORIES』のみで、こちらは「リリースに向けて最終調整中」(同)となる。
 
 

■4QはQonQで32%増収見込む 『ログレス』周年イベントと『CARAVAN STORIES』が寄与へ


なお、2017年12月期通期の連結業績予想は、売上高68億300万円(前期比29.7%減)、営業損益27億8300万円の赤字、経常損益27億8900万円の赤字、四半期純損益28億1200万円の赤字の見込み。これを基に計算した第4四半期期間(10~12月)は、売上高18億1500万円(前四半期比32.5%増)、営業損益8億5600万円の赤字、経常損益8億5900万円の赤字、四半期純損益8億6100万円の赤字となる。
 
 

■まとめ


この第3四半期も『空と大地のクロスノア』と『ラピクロ』のサービス終了を発表するなど、タイトルの整理と新作への投資を行っているため、業績的には大底の段階が来ている状況と言えるだろう。同社が新作の方針を従来のオリジナルタイトル中心から大きく見直して、最初の大型タイトルとなる『CARAVAN STORIES』のリリースがいよいよ迫り、ここから立て直しを図れるかどうかが注目される。

なお、第4四半期期間は前四半期比32.5%の増収を見込んでいるが、これは周年の『ログレス』の貢献分と、『CARAVAN STORIES』の売り上げも一部見込んでいるためとなる。実際に第4四半期の着地点がどのくらいになるのか、まずはじっくりと見極めたい。


(編集部:柴田正之)

 
株式会社Aiming
http://aiming-inc.com/
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会社情報

会社名
株式会社Aiming
設立
2011年5月
代表者
代表取締役社長 椎葉 忠志
決算期
12月
直近業績
売上高120億5400万円、営業利益14億9000万円、経常利益14億4300万円、最終利益11億7000万円(2021年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3911
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