家庭用ゲーム大手の3Q、6社中4社が営業増益 カプコンが92%増、玩具好調のバンナムも大幅増 セガサミーとスクエニは5割超の減益

家庭用ゲームソフト大手6社の第3四半期累計(2018年4~12月)の決算が出揃った。本業の儲けを示す営業利益が前年同期に比べてプラスとなったのは、6社中4社だった。カプコン<9697>やコーエーテクモホールディングス<3635>、バンダイナムコホールディングス<7832>、コナミホールディングス<9766>が増益組で、セガサミーホールディングス<6460>、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が減益となった(以下、ホールディングスはHDとする)。

 


増益組をみていくと、カプコンとコーエーテクモHDは、いずれも家庭用ゲームソフトの販売が好調に推移した。バンダイナムコHDは、玩具を手掛けるトイホビー事業のセメント利益が66%増と大きく伸びたほか、アーケードゲーム関連の事業が好調だった。ゲーム部門の営業利益は前年同期比で7.6%の伸びにとどまった。

他方、減益組では、セガサミーHDはリゾート事業の先行投資が続くうえ、遊技機とゲーム事業がいずれも減益だった。ゲームはパッケージとアーケードが堅調だったが、スマホゲームなどデジタル分野が赤字となるなど苦戦した。スクウェア・エニックスHDも主力のゲーム事業で家庭用、スマホゲーム、MMOがいずれも苦戦した。

各社の状況は以下の記事を確認してほしい。


【カプコン】


売上高612億円(前年同期比28.3%増)、営業利益134億円(同92.0%増)だった。『モンスターハンター:ワールド』が単一タイトルとして初となる1000万本を突破し、引き続き業績向上のけん引役を果たした、としている。また、『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』や『ロックマン11 運命の歯車!!』が順調に推移したことに加え、利益率が高いリピートタイトルが堅調に販売を伸長した。

カプコン、第3四半期の営業益は92%増の134億円と過去最高更新! 『モンスターハンター:ワールド』は単一作品として初の1000万本突破!


【コナミHD】


売上高1926億円(前年同期比7.8%増)、営業利益394億円(同2.4%増)だった。デジタルエンタテインメント事業におけるサッカーおよび野球コンテンツの各シリーズタイトルが堅調に推移し、前年同期に主力タイトルの販売が好調だったアミューズメント事業の反動減をカバーし、売上高・営業利益ともに前年同期を上回った。

コナミHD、3Qは売上高7%増、営業益2%増と増収増益に 『ウイイレ2019』や『プロスピA』などスポーツゲームが業績けん引


【コーエーテクモHD】


売上高268億円(前年同期比11.5%増)、営業利益71億円(同24.9%増)と売上・利益とも過去最高だった。パッケージゲームの売上が好調で、スマートフォンゲームの運営収入やIP許諾等のロイヤリティ収入が増加したことにより、高い成長性と収益性を実現した、としている。

【詳報】コーエーテクモHD、第3四半期は売上・利益ともに過去最高…パッケージゲーム好調、スマホゲームもロイヤリティ収入と運営収入伸びる


【スクウェア・エニックスHD】


売上高1790億円(前年同期比4.8%減)、営業利益117億円(同65.3%減)だった。電子書籍が好調だったことを受けて出版事業が大きく伸びたものの、主力のゲーム事業が減収減益となった。家庭用ゲームソフトやスマートフォンゲーム、MMOゲームはいずれも減益となった。

スクエニHD、第3四半期の営業益は65%減の117億円 家庭用・スマホ・MMOが減益 「ロマンシング サガ リ・ユニバース」は第4四半期から計上


【セガサミーHD】


売上高2503億円(前年同期比4.0%減)、営業利益119億円(同53.5%減)と減収減益だった。リゾート事業の先行投資が続くうえ、遊技機とゲーム事業がいずれも減益だった。ゲームはパッケージとアーケードが堅調だったが、スマホゲームなどデジタル分野が赤字となるなど苦戦した。

セガサミーHD、デジタルゲーム分野や遊技機事業の苦戦で通期予想を下方修正 デジタルゲーム分野の固定資産の減損損失61億円を計上
セガサミーHD、第3四半期のデジタルゲームは27億円の営業赤字に 既存タイトルが減衰、新作投入もカバーできず


【バンダイナムコHD】


売上高5287億円(前年同期比9.4%増)、営業利益698億円(同30.7%増)だった。玩具、ゲーム、アミューズメント関連が増収増益となった。とりわけ玩具を手掛けるトイホビーが売上高12%増、セグメント利益66%増と全体をけん引した。ネットワークコンテンツは引き続き拡大した。

バンナムHD、第3四半期の営業益は30%増の698億円と大幅増 ドラゴンボールやガンダム、アイマス、プリキュア、アイナナなど主力IPが貢献
バンナムHD、第3四半期のネットワークエンターテインメント事業は増収増益 「ソウルキャリバー6」やリピート販売、国内新作など家庭用ゲームが貢献
バンナムHDのIP別売上高、『ドラゴンボール』が38%増の908億円と大幅増 通期1200億円の見通し 『ドッカンバトル』や『レジェンズ』、玩具商品が好調!

 
(編集部・木村英彦)
株式会社カプコン
http://www.capcom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役社長 最高執行責任者 (COO) 辻本 春弘
決算期
3月
直近業績
売上高1100億5400万円、営業利益429億900万円、経常利益443億3000万円、最終利益325億5300万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
企業データを見る
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
https://www.hd.square-enix.com/jpn/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
設立
1975年9月
代表者
代表取締役社長 松田 洋祐
決算期
3月
直近業績
売上高3652億7500万円、営業利益592億6100万円、経常利益707億400万円、最終利益510億1300万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9684
企業データを見る
コナミグループ株式会社
http://www.konami.com/

会社情報

会社名
コナミグループ株式会社
設立
1973年3月
代表者
代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
決算期
3月
直近業績
売上高2995億2200万円、営業利益744億3500万円、最終利益548億600万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
証券コード
9766
企業データを見る
コーエーテクモホールディングス株式会社
http://www.koeitecmo.co.jp/

会社情報

会社名
コーエーテクモホールディングス株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
決算期
3月
直近業績
売上高727億5900万円、営業利益345億2700万円、経常利益486億9600万円、最終利益353億5900万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3635
企業データを見る
株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高8892億7000万円、営業利益1254億9600万円、経常利益1336億800万円、最終利益927億5200万円(2022年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
企業データを見る
セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高3209億4900万円、営業利益320億4200万円、経常利益333億4400万円、最終利益370億2700万円(2021年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
企業データを見る