クルーズ<2138>は、M&Aによる売上最大化の方針に基づき、オンライン商談システム「Mee2box(ミーツボックス)」を提供するイズムの全株式を取得し、子会社化することを発表した。なお、具体的な取得額は非開示。
オンライン商談システムなどを使い、会社や自宅に居ながらにして商談を行う「インサイドセールス」の市場は、今後大きな成長が見込まれており、成長の背景には、人手不足による業務効率化、人材の有効活用、働き方の多様化がある。リーマンショック以降、インサイドセールス市場が急激に発展し、米国では年率約7.5%で成長し、2020年度は$30 billion USD(≒約3.0兆円)に拡大すると予測されている。
クルーズは、既にインサイドセールス事業で実績のあるイズムを子会社化することで、グループにおける新たな事業領域へのチャレンジとして、インサイドセールス事業へ参入する。イズムは2017年よりインサイドセールス事業を開始し、自社独自で企画、開発したオンライン商談システム「Mee2box」を提供している。「Mee2box」は、専用アプリやソフトのインストール・会員登録が不要で、約3秒後にはオンライン商談を開始することができるシステムとなっている。
また、前職の大手通信会社においてトップセールスマンとして活躍した経歴を持つ代表をはじめ、セールス領域における優れたノウハウや経験を持ったメンバーが揃っており、これらの営業力とテクノロジーを掛け合わせることで、インサイドセールス領域におけるビジネス拡大だけではなく、同社グループ全体における営業力の底上げにも繋がると考えているという。
会社情報
- 会社名
- クルーズ株式会社
- 設立
- 2001年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 小渕 宏二
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高140億円、営業利益6億4400万円、経常利益6億2800万円、最終利益2億5400万円(2023年3月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 2138