マイネット<3928>が2月14日に発表した第4四半期(2019年10-12月)の連結決算は、売上高が前四半期(2019年7-9月)比で6.6%減の27億5400万円と減収となった。この四半期において、『リボルバーズエイト』と『戦刻ナイトブラッド 光盟』、『ドールズオーダー』のサービス終了したことが主な要因だ。gloopsより『大戦乱!!三国志バトル』と『SKYLOCK(スカイロック)』の2タイトルが加わったものの、収益寄与は12月のみだったため、収益への貢献は限定的だった。
続いて、営業損益は1億2500万円の赤字となり、前四半期の2億6700万円の赤字から縮小した。3タイトルのサービス終了に伴う減収が発生したものの、全社的なコスト削減と第4四半期に仕入れたタイトルが寄与したことで、赤字幅は半分となった。削減した費用は、主に外注費と人件費、広告宣伝費で、それぞれ前四半期比で21%、12%、56%削った。
仕入れたタイトルを大幅に改修して収益獲得を目指す「再設計型」へのチャレンジが思うようにいかず、業績面でも厳しい局面が続いていたが、ようやく光が見えてきた。すでに触れたように、単に赤字幅が縮小しているだけでなく、2019年12月には単月ベースでも黒字転換し、続く2020年1月に黒字がさらに拡大するなど、収益性が急速に回復している。
決算説明を行った上原仁社長(写真、19年11月撮影)は「転換点 リカバリープラン」の構造改革について、11月末まで遂行し、コスト圧縮と人員の最適化が完了し、「膿出しをしっかりやりきったので、今期は営業利益4億円の黒字に戻す。前期は7億円の赤字となってしまったので、プラス11億円とV字回復となる。反転攻勢の時間に入った」と述べ、2020年12月期の業績回復に自信を示した。
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(編集部 木村英彦)
会社情報
- 会社名
- 株式会社マイネット
- 設立
- 2006年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 岩城 農
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高87億1700万円、営業利益1億6800万円、経常利益1億2500万円、最終利益1億4300万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3928