【決算レポート】アクセルマーク、構造転換で通期黒字化と債務超過解消を達成 広告とブロックチェーンで成長フェーズへ

アクセルマーク<3624>の20219月通期の決算は、売上高26億5500万円(前の期比4.6%減)、営業利益200万円(前の期は6億5300万円の損失)、経常利益4100万円(同6億2400万円の損失)、最終利益7400万円(同8億2500万円の損失)となり、念願だった通期での黒字転換を達成した。

・売上高:26億5500万円(同4.6%減)
・営業利益:200万円(同6億5300万円の損失)
・経常利益:4100万円(同6億2400万円の損失)
・最終利益:7400万円(同8億2500万円の損失)

 松川 裕史社長は、「営業黒字化に向けた取り組みとして、事業構造の転換、ブロックチェーンの協業体制の実施完了、全社費用のさらなる削減を第1四半期までの完了したことで、大きな収益改善につながった」と振り返った。ゲーム事業を譲渡したことでコストを大きく減らす一方、もう一つの柱であった広告事業が伸びて黒字化を達成した。

ゲームに代わって主力事業となった広告事業は、売上高が15.4%増の26億0400万円と伸びた。業績の伸びをけん引したのは、運用代行サービス「トレーディングデスク」と中小企業に特化したEC販促サービス「EC MARK」は、EC関連サービスの利用拡大に伴なう広告需要を取り込み、大きく伸び、第4四半期では過去最高の四半期売上を記録した。

アドネットワーク「ADroute」については、いま伸び盛りの電子書籍に強みを持っているそうだ。電子書籍市場は、巣ごもり需要や新しい生活スタイルの定着でさらに拡大を見込まれるとし、これにあわせて伸ばしていきたい考え。

 

もう一つの課題は財務体質の改善だ。債務超過となっていたが、第2回転換社債と第23回新株予約権による転換・権利行使によって9億6500万円を調達したことに加えて、営業黒字化で債務超過の解消に成功した。純資産額は6億9100万円となった。2021年12月下旬にも「債務超過に係る上場廃止の猶予期間入り銘柄」から解除される見通しだ。

 

なお、ブロックチェーンに関しては、電通、オルトプラスと共同でアニメIPの動画をNFTトレーディングカードとして発行するサービスの企画、開発を行う。「心を揺さぶったあのシーンを集める喜びをすべてのファンへ」をコンセプトに、新しいユーザー体験の創出を目指す。電通のコンテンツホルダーの知見、オルトプラスのコンテンツ開発力、同社のブロックチェーンに関する知見を活かす。

 ブロックチェーン関連事業の成長イメージは、ブロックチェーンゲームなど、サービスタイトルの増加で収益を積み上げていく。自社で開発部門を持たないパブリッシャーとしての立ち位置として、協業を推進し、スピーディにサービスタイトルを増やしていく考えだ。

 

▲このほか、IoTヘルスケア事業についてもアクセリード社との協業を進めている。長期的な成長分野として取り組んでいるようだ。

  

■2022年9月期の見通し

続く2022年9月期の業績は、売上高30億円~34億円(前期比12.9%増~28.0%増)、営業利益5000万円の損失5000万円(前期は200万円の利益)、経常利益4900万円の損失5100万円(同4100万円の利益)、最終利益5100万円の損失4200万円(同7400万円の利益)を見込む。

・売上高30億円~34億円(同12.9%増~28.0%増)
・営業利益:5000万円の損失5000万円(同200万円の利益)
・経常利益:4900万円の損失5100万円(同4100万円の利益)
・最終利益:5100万円の損失4200万円(同7400万円の利益)

 同社では、ブロックチェーン関連事業については、サービス開始時期が確定していないため、保守的に算出したとのこと。サービス開始時点で業績見通しが立てられるようになった場合にはあらためて開示する、としている。

アクセルマーク株式会社
http://www.axelmark.co.jp/

会社情報

会社名
アクセルマーク株式会社
設立
1994年3月
代表者
代表取締役社長 松川 裕史
決算期
9月
直近業績
売上高27億8400万円、営業損益6億5200万円の赤字、経常損益6億2300万円の赤字、最終損益8億2500万円の赤字(2020年9月期)
上場区分
東証マザーズ
証券コード
3624
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