【決算レポート】スクエニHD、9月中間期はHDゲームの反動減で営業減益に MMOやAM関連、出版は好調 BLCゲームへの本格参入も検討



スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>の9月中間期の連結決算は、売上高1689億円(前年同期比2.2%減)、営業利益291億円(同7.9%減)と減収・減益となった。主力のゲーム事業が苦戦したことが主な要因だった。ただ、有価証券運用益や暗号資産売却益、為替差益などを営業外収益に計上したことで、経常利益は3.1%増の314億円、アミューズメント施設の臨時休業による損失が大きく減ったことで最終利益は43.3%増の229億円と大幅なプラスとなった。

・売上高:1689億円(同2.2%減)
・営業利益:291億円(同7.9%減)
・経常利益:314億円(同3.1%増)
・最終利益:229億円(同43.3%増)

 

セグメント別の状況は以下のとおり。

■デジタルエンタテインメント事業
・売上高:1294億円(同9.1%減)
・営業利益:294億円(同12.8%減)

MMOが好調に推移したものの、前年同期に大型タイトルの発売があったHDゲーム、スマホゲーム・PCブラウザゲームがともに弱含んだ。

1)HD(High-Definition:ハイディフィニション)ゲーム
売上高は31.8%減の395億円だった。『Outriders』や『NieR Replicant ver.1.22474487139...』『新すばらしきこのせかい』『Life is Strange:True Colors』などの新作タイトルを発売したものの、大型タイトル『FINAL FANTASY VII REMAKE』『Marvel's Avengers』を発売した前年同期に及ばなかったという。下期で大型タイトルを複数発売する予定。発売予定タイトルは以下のとおり。

 2)スマートフォン・PCブラウザゲーム
売上高は2.2%減の622億円だった。既存タイトルが弱含んだだため、としている。この四半期でリリースした新作は『ドラゴンクエスト ダイの大冒険-魂の絆-』のみだった。下期では、複数の新作タイトルのリリースを予定しており、巻き返しを狙っていく考え。

 3)MMO
売上高が32.5%増の277億円だった。継続課金収入が好調だった、としている。とりわけ『ファイナルファンタジーXIV(FF14)』の課金会員数が前年同期比で大幅に増加したという。躍進著しいMMOだが、『FF14』と『ドラゴンクエストX オンライン(DQX)』の拡張パッケージを発売するとのことで、さらなる拡大が期待される。

  
■アミューズメント事業
・売上高:210億円(同51.3%増)
・営業利益:6億円(前年同期は16億円の損失)

大幅増収・黒字転換となった。前年同期では政府の緊急事態宣言発出を受け、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策として、国内の店舗を臨時休業を行った影響が大きかった。

■出版事業
・売上高:1411億円(同1040.6%増)
・営業利益:59億円(同11.4%増)

電子書籍等のデジタル媒体での販売が増加したほか、紙媒体での販売も好調に推移した、としている。代表的な作品として、『マンガUP!』のほか、「地縛少年花子くん」や「薬屋のひとりごと」「その着せ替え人形(ビスクドール)は恋をする」をあげた。


■ブロックチェーンゲームに本格参入

「中期事業戦略の進捗」として、ブロックチェーンゲームへの本格参入を検討することも明らかにした。従来から取り組んできたコンテンツクリエーションに加えて、分散型コンテンツとしてのトークンエコノミーを前提としたブロックチェーンゲームに今後注力する。

 

また、NFTデジタルカード「資産性ミリオンアーサー」を正式リリースした。同社のアセットとNFTの間のシナジーを確認する目的だったそうだが、第1弾は完売。実証実験のフェーズは完了したと判断し、本格的な事業フェーズに入る。 

   

■2022年3月通期の見通し
続く2022年3月通期の業績については、売上高3400億円(前期比2.2%増)、営業利益400億円(同15.3%減)、経常利益400億円(同20.0%減)、最終利益240億円(同10.9%減)を見込む。

・売上高:3400億円(同2.2%増)
・営業利益:400億円(同15.3%減)
・経常利益:400億円(同20.0%減)
・最終利益:240億円(同10.9%減)

計画に対する進捗率は、売上高49.7%、営業利益72.9%、経常利益78.7%、最終利益95.8%となっている。

・売上高:49.7%
・営業利益:72.9%
・経常利益:78.7%
・最終利益:95.8%

株式会社スクウェア・エニックス
https://www.jp.square-enix.com/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス
設立
2008年10月
代表者
代表取締役社長 松田 洋祐
決算期
3月
直近業績
売上高2511億6800万円、営業利益556億6800万円、経常利益587億9600万円、最終利益413億9600万円(2021年3月期)
上場区分
非上場
企業データを見る
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
https://www.hd.square-enix.com/jpn/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
設立
1975年9月
代表者
代表取締役社長 松田 洋祐
決算期
3月
直近業績
売上高3325億3200万円、営業利益472億2600万円、経常利益499億8300万円、最終利益269億4200万円(2021年3月期)
上場区分
東証一部
証券コード
9684
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