【決算レポート】モバイルファクトリー、第4四半期の売上・利益はコロナ禍以前の水準に 『駅メモ!』周年とIPコラボ奏功 BLC/NFT事業も本格展開へ布石

木村英彦 編集長
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モバイルファクトリー<3912>の2021年12月期の第4四半期(2021年10~12月)の決算は、売上高8億6300万円(前年同期比13.3%増)、営業利益2億8800万円(同23.1%増)、経常利益2億8900万円(同23.0%増)、最終利益1億5000万円(同2.8%増)と2ケタの増収増益を達成した。コロナ以前の水準に回復し、売上高は2019年第2四半期に次ぐ規模になり、営業利益も3番目の水準となった。

・売上高:8億6300万円(同13.3%増)
・営業利益:2億8800万円(同23.1%増)
・経常利益:2億8900万円(同23.0%増)
・最終利益:1億5000万円(同2.8%増)

 売上を見ると、主力のモバイルゲームが回復し、同20.3%増の7億6600万円となった。位置情報連動型ゲームである『駅メモ!(ステーションメモリーズ!)』がけん引したとのこと。アプリ版7周年を記念した施策を11月1日より実施したほか、『ゆるキャン△』や映画『フラ・フラダンス』とのコラボなどを行ったという。

 

 他方、コンテンツ事業は減収となり、同22.8%減の9600万円だった。プラットフォームである携帯電話キャリア各社の方針変更により、2021年3月にフィーチャーフォン向けサービスが終了した。また、自社で運営している各着信メロディサービスの課金会員数は緩やかに減少しているという。

このほか、ブロックチェーン事業については、売上高は7万8000円だった。『アワメモ!(駅メモ! Our Rails)』でステーションNFT(旧称 駅トークン)のオークションを複数回実施したが、こちらはモバイルゲームの売上に入っているという。次の四半期からブロックチェーン事業の売上として計上される。

また、費用面については、『駅メモ!』の売上増に伴いシステム利用料が増えたほか、IPコラボ実施に伴いライセンス許諾料、広告宣伝費などの支払いが増えたとのこと。こうした費用増も増収効果で吸収した。

なお、ブロックチェーン事業については、2023年のIEOを見据えて自社コイン「QYSコイン」経済圏の拡大の取り組む。ユニマSaaSのクライアント拡大に図る一方、『アワメモ!』において、Play to Earnを2022年4月~9月に検証するとともに、夏からプロモーション展開の開始などを行っていく考え。

 

株式会社モバイルファクトリー
http://www.mobilefactory.jp/

会社情報

会社名
株式会社モバイルファクトリー
設立
2001年10月
代表者
代表取締役 宮嶌 裕二
決算期
12月
直近業績
売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3912
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